竹心の魚族に乾杯

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本当だったジャンクフード依存

2010年06月24日 23時12分36秒 | 竹田家博物誌
ジャンクフードと聞いてすぐにピンと来た方もおられると思うんですけど、最近、食べるラー油の人気がすごいですね。一部の商品は現在でも品薄状態なんだとか。



ところで「ネイチャー」という雑誌に掲載(論文は3月29日)された記事によると、高カロリーのジャンクフードに依存性があることが科学的に確認されたのだそうです(日本語サイトは「ネイチャーアジア」)。まあ、自分の経験から身をもって分かっていたことですけどね。

このダイジェスト記事は短い概要をまとめた日本語の記事で、登録さえすれば無料で見れます。今回の記事にはすごく重要なことが書いてありますんで登録しておいて損はないと思います。


大元の論文の方を読んでいないので正確なところは分からないのですけれども、要は強すぎる快感のためにドーパミン受容体の受容調節が起こり、日常のドーパミントニック発火のレベルでは充分に通常の覚醒レベルを維持することが難しくなり(不満感・倦怠感)、なんとなく不安になったり落ち着きがなくなるってことなんでは?そしてその本人はそれを「満足感が不足してる!」というふうに解釈してしまうのでは、などと思うのですが。


それと日本人という民族は高度経済成長やバブル、その前には生糸の高騰を経験していますから、脳の中に「活発さ」に対するあくなき希求があって、無意識的に「賦活するもの」を求めてしまうのでは、なんて想像してしまいます。大体まあ、「テンション低い奴」とか「lowな奴」といったら「ダメな奴」の意味ですもんね。


ともあれこの記事によると、ジャンクフードの効果は2週間ほど持続してしまうんだそうで、ということは、ジャンクフードや中華料理をやめて1週間ぐらいでは効果が出てこなくても当然なんだ、ということになりますね。

これがドーパミン受容体の受容調節だとすると、ドーパミン神経にはトニック発火とバースト発火の2パターンがあるわけですから、ひとつにはだんだんと味付けを濃くしていかないと利かなくなるということでもありますし、また同時に、仕事をしたりじっとしていたりすることが困難になってくるという、両面に効いてくる可能性があるわけです。そしてその両方とも2週間続くわけです。これが本当なら困ったことです。
もちろんこれはラットの場合ですから、人間の場合はもう少し長くなる可能性もありますね。


化学調味料のほかに、脂肪分、唐辛子エキス、ニンニク、多量の糖分なども多幸感をもたらす要素となりうることが知られています(同じく3月号電子版に関連記事あり)。ですから濃い味付けというのは本当は毎日食べるものではないのですね。

それともうひとつ気を付けたいのが「翌日食い」。カレーでもおでんでも食べ残して次の日になると味が濃くなっているのはよく経験するところ。これを、TVでもよくやってますけど「味がしみておいしくなる」と表現するのですが、実際にはタンパク質やRNAが壊れて加水分解物(アミノ酸・核酸)が増えるのと、ペーハーの関係で味が濃くなるわけです。ということは、こういうものをおいしくなったといって喜んで食べるのはほどほどにしたほうがいい、できるだけ調理したらすぐに食べたほうがいいというわけなんです。だって昔は冷蔵庫などというものはなかったわけですからね。



草食系男子に対抗して「肉食系女子」などという言葉が生まれたり、若い女性の間でマッシュポテトを焼き固めたスナック菓子が異常なほど流行したりしてます。これには何か理由があるんでしょうかねえ。
その昔、調理というのは実は男の仕事だったんだとか。女性の舌とか感受性というのは繊細なだけに、逆に過度な刺激に対して脆いのでしょうか?

でも、誰かに「脳に良くない」といわれても、大好きなものをやめるのはなかなかできることじゃありません。決意を固めて、悪循環を断ち切るにはやっぱり理性も必要。難しい文章でも勇気を出して読むことが必要なんじゃないかと。人間、感性とか好き嫌いだけでは生きられないということなんですね。


というわけで思いっきり悲観的な内容になってしまいましたが、でもまあ、女性の間で座禅とか写経なども人気が出てきていますから、まずまず明るい兆しかな?

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