雪害の記録 2006 Apocalypse

君死にたもうことなかれ

(和歌山)カツオ不漁でヨコワ豊漁 紀南地方

2005年05月02日 | 環境一般
2005年4月13日付掲載記事 紀南地方の各漁港では、不漁のカツオに代わって、例年冬に水揚げされるはずのクロマグロの子「ヨコワ」が多く水揚げされている。漁業関係者は「春の珍事だ」、串本町の県水産試験場も「ここ数年、確認されたことのない現象。西から来たと思われるが、詳しいことは分かっていない」と話している。

 水揚げされているヨコワのサイズは3キロ前後。漁場も沖合20キロ前後と近く、1日約100キロ釣り上げる漁師もいる。

 すさみ町のすさみ漁協では、3月上旬から釣れ始めた。前年の水揚げは3、4月でわずか36キロだったのに対し、今年は3月だけで約16・8トン、4月も8日までに約9・7トンが水揚げされている。漁協関係者は「黒潮や海水温が関係しているのかもしれない。今までなかったことだが、カツオが釣れない中、ありがたい話」と歓迎している。

 みなべ町の南部町漁協でも、3月から4月10日までに計約2・9トンの水揚げがあった。高いものでは1キロあたり2500円で取り引きされているという。

 県水産試験場によると、今年3月初旬から鹿児島、宮崎で例年になくヨコワが多く釣れている。「単県レベルで言えることではないが、今釣れているのは西から来た可能性がある」と分析。

 「マグロの産卵場所は沖縄からフィリピン、台湾にかけての海域。卓越年級群と言われ、どっと増える年があるが詳しいことは分かっていない。黒潮の大蛇行との関係も今後の研究課題」と話している。

 紀伊水道では、8~9月にシビコと呼ばれる1キロ未満のものが釣れて、11~12月に現在釣れているサイズのヨコワが釣れる。

紀伊民報
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