雪に覆われた通りを、5リットルの飲料水入りのペットボトルを手に提げた人々が行き交う。中国東北部の化学工場爆発で流れ出た有毒物質が、市内を流れるアムール川に数日中にも到達するとされているハバロフスク市。なべや空き缶を総動員して水をためるなど、住民は有毒物質への不安の中、断水への備えを進めている。
「この浄水器下さい」「品切れです。注文だと2週間かかります」。ハバロフスク市中心部にある家庭用浄水器の専門店。小さな店舗兼事務所は客でいっぱいだ。
「化学工場爆発の後、売れ行きは普段の約10倍。在庫が足りない」と店主のセルゲイ・ジャルコフさん。約3000ルーブル(約1万2000円)の浄水器が最も売れているという。同市の平均月収は約7000ルーブルとされており、月収の半分近い値段だ。
市の中心部から車で南に約40分。上流の松花江が汚染された後、多くの市民が郊外の井戸に水をくみに来るようになった。
ワゴン車いっぱいにペットボトルを積んできた会社経営のユーリー・マリノフツェフさん(40)は「普段は来ないけど、今は水道の水は怖くて飲めないよ」と話す。自宅には約5日分の飲料水を備蓄したという。
1週間前に松花江汚染のニュースが初めて伝わった直後、インターネットなどを通じて「あすにも断水になる」とのうわさが広まった。市民は水の買いだめに走り、バスタブいっぱいに水を張る家庭も続出。その後はパニックも収まり、市内では飲料水は十分に売られている。それでも一番大きい5リットル入りボトルはたいてい売り切れだ。
地元記者は「市内では十分な飲料水が確保されているが、市民はうわさに影響されやすい。汚染された水が到達して一時的な断水になれば、再びパニックが起きる可能性がある」と話した。
共同
「この浄水器下さい」「品切れです。注文だと2週間かかります」。ハバロフスク市中心部にある家庭用浄水器の専門店。小さな店舗兼事務所は客でいっぱいだ。
「化学工場爆発の後、売れ行きは普段の約10倍。在庫が足りない」と店主のセルゲイ・ジャルコフさん。約3000ルーブル(約1万2000円)の浄水器が最も売れているという。同市の平均月収は約7000ルーブルとされており、月収の半分近い値段だ。
市の中心部から車で南に約40分。上流の松花江が汚染された後、多くの市民が郊外の井戸に水をくみに来るようになった。
ワゴン車いっぱいにペットボトルを積んできた会社経営のユーリー・マリノフツェフさん(40)は「普段は来ないけど、今は水道の水は怖くて飲めないよ」と話す。自宅には約5日分の飲料水を備蓄したという。
1週間前に松花江汚染のニュースが初めて伝わった直後、インターネットなどを通じて「あすにも断水になる」とのうわさが広まった。市民は水の買いだめに走り、バスタブいっぱいに水を張る家庭も続出。その後はパニックも収まり、市内では飲料水は十分に売られている。それでも一番大きい5リットル入りボトルはたいてい売り切れだ。
地元記者は「市内では十分な飲料水が確保されているが、市民はうわさに影響されやすい。汚染された水が到達して一時的な断水になれば、再びパニックが起きる可能性がある」と話した。
共同
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