秋雨前線が南下してがらりと空気が入れ替わったようだ。一頃より大分涼しくなって、山を歩くにはとても気持ちのよい季節。今回の大キレット縦走はそんな好条件に恵まれた快適縦走だった。
前日の槍平小屋では夕方から少し雨が降ったのだが、朝にはそれもすっかり上がり、時々沸いては消える雲が穂高連峰をより魅力的に見せてくれる。
岩は乾いている。フリクションも良く効いて落ち着いて一つ一つをこなせば大丈夫だ。歩けば目の前に長谷川ピークや北穂高岳滝谷が迫ってくる。沸く雲のせいか展望はいつにもまして結構な迫力だ。
難所を次々と越え、飛騨鳴きもやっつけて北穂小屋へ到着。みんなハイタッチ~握手~安堵感~生ビール!(笑)
全員の成功おめでとうございます。
南岳の下り
長谷川ピークをふり返って(鎖ベタ張りの岩稜に2班の雄姿)
滝谷に住む雷鳥(ハイマツもあまりなくてなんでここに?と思う)
快晴の夜 風は強い 寒い 消灯後シャッターを何度も切る
諏訪湖の新作花火発表会か?遠くに花火がみえた。
トリカブト、前穂
あちこちであっという間に秋の実り
ほほえましい全く人を怖がらず毛繕い中の徳沢の小猿、群れの中には発信器をつけられた者がいた
シュロソウ
ゴマダラカミキリ
キアゲハ幼虫
トリカブト、木道
ミヤマシシウドに甲虫(ここは虫たちの居酒屋だ)
槍平小屋の壁飾り、この小屋には「全ての武器を楽器に」なんて看板もある、YES!!
わたしもたくさんの山を長い間、山の会の会員を引率してきましたが、キレットを無事に抜け北穂に着いたときはいつも「安堵感」に包まれました。9年ほど前の62歳のとき参加予定の男性がキャンセルとなり、女性5名を引率しキレットを通り北穂に無事着きました。
同行の女性達が「北穂小屋のラーメンは美味しいのよ」とはしゃいでいました。わたしはひとり小屋の前のベンチに腰を落とし、水を二口、三口飲みながら安堵感と同時に「ああ、だめだ、もうこのコースを引率する気力は無い」ことを悟りました。
個人差はありますが、わたしの場合65歳ぐらいまでは体力と気力に自信はありましたが、しだいに気力の衰えを感じ70歳のときには仲間を引率する気力は低下しました。長いあいだ仲間と歩いてきましたので単独山行は苦手になっています。
今は自分の身体だけを管理すればよい、ツアーの参加が多くなっています。赤沼ガイドもいつの日にか「好きな山をひとり、のんびりと歩きたい」という思いが去来する秋が、求めなくても訪れる日が来ることでしょう。
赤沼ガイド、健康には十分留意してください。身体の故障により山へ行けなくなることほど、岳人として寂しくつらく、悲しいことはありませんから。
老いることは誰しも避けられない事です。なにせ、人間の致死率は100パーセントですから。僕にも三日月さんがおっしゃる様な感覚は絶対にやって来ます。いや、その前に死んじゃうかも?
その日まで、「くそーーー!負けねえぞーー!」
と、じたばたしますので、よろしくお願いします。
男が切迫感を感じる場面を、女性はあっけらかんとして味わって居るんです、きっと。
三日月さんもまだまだですね。(笑)
聖の天候の判断は見事でした。
お客様もあきらめず、ぎりぎりまで待って頂いた結果
聖岳に全員登頂できました。 うれしい!
千史さん、いい写真、撮っていますね!
これからも宜しくお願いします。
写真お褒めを頂きまして、ありがとうございます。
まだまだです。