Like A Blue Gale

ここは地の果て流されて俺

GX、DVDBOX発売決定

2004-08-20 23:59:41 | A(ダイヤ)
「Vガンダム」以降の非富野ガンダムに於いて、
演出等の面に置いて実は「隠れた名作」であったGXこと、
「ガンダムX」がついにDVDBOX化されるようです。

作品自体は前年の「ガンダムW」のように、
腐女子層へのアピール度の高さもなく、
かといって往年のガノタに対して媚を売るような事も無く、
(世界設定の随所に1stのパロディと受け取れる部分はありますが)
AFTER.WAR0015という特殊な世界観を淡々と描いた為か、
非常に地味で玩具も売れず、(っていうかかっこ悪いし)
打ち切りが決まってからは恐ろしい程の超展開に、
黒幕のあまりのショボさ等、一般的には「クソ」認定されています。

しかしながら、ED中に次回予告をナレーション含めて流し、
毎回最後に次回のセリフの中から選ばれたサブタイトルを、
そのセリフを吐く場面と共に出す等、
今までに無い演出はもっと評価されて良いと思います。
(唇をかみ締めるウィッツの横顔だけが写る「何も喋るな」の回等は正しく出色。)

後、主人公の行動原理が非常に単純且つ健全。
ガロード・ランはNTでもなければ、
殺し屋として訓練された自爆しても死なないガキでもなく、
流派・東方不敗を継承したキング・オブ・ハートでもない、
A.W0015を生き抜いてきたただの少年です。
そのガロードが動く理由はたった一つ。
「ティファーーーーー!」
あまりにも解りやすく、且つ健全ではありませんか。
ぶっちゃけた話、物語の主人公が戦う理由など、これくらいで丁度良いのです。
(まあ、それで殺される敵パイロットはやってられないでしょうが、殺るか殺られるかなので。)
映画「スパイダーマン」に於いて、
主人公ピーターがスパイダーマンとして最大限の力を発揮する時、
必ずガールフレンドの危機があるように。

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