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成都観光 青城山

2018-07-10 09:14:32 | 海外旅行
青城山
青城山は四川省成都から68㎞離れており、その最高峰は1260mあります。かつては「丈人山」と呼ばれており、山全体が一年中緑に覆われ、城郭のように周囲を36の峰に囲まれていることから、「青城山」と名付けられました。また、青城山は中国道教の発祥地の一つに位置づけられ、後漢時代に道教の一流派である天師道の創始者張道陵が布教活動を行った土地で、道教にまつわる歴史と文化の集大成としても広く認められています。はるか昔から青城山は「青城天下幽」という偉大な誉れが伝えられており、2000年に世界文化遺産に登録されました。静寂な雰囲気に包まれた緑あふれる林の中に隠れた階段や小道が途切れることなく延々と続き、そのくねくねと曲がり山道を登ることも青城山の楽しみの一つとなっています。青城山の敷地面積は150平方キロメートルで主に前山と後山に分かれており、青城山の歴史を伝える遺跡や文化財などは前山に集中しており、そのほとんどが道教文化と関連がある施設と文化遺跡になっています。青城山を観光する際、時間がない方は山麓と山頂を結ぶロープウェイを利用することも可能です。

青城山の峰々や数多くの道教に関連する建築物は静かな深山幽谷に隠れており、これらが一体となってひっそりとした雰囲気を演出しています。またそのほかにも御来光や雲海、聖灯など青城山の大自然が起こす現象がより効果的にその雰囲気を高め、特に聖灯を鑑賞する絶好のポイントとして上清宮が利用されています。「聖灯」とは青城山の湿地帯という地理環境に恵まれ、自然に発生する青白い火光のことをいいます。夏に雨が止み、晴天を迎えた日の夕方、上清宮から点々と光ったり点滅したりして見え、光り輝く星空のようにも見えます。この現象を道教の伝説では、神様たちが一斉に灯篭を持ち寄り、青城山にいる張道陵(道教の一流派である天師道の創始者)を参拝に来たことを表していると言われています。

青城山にある道教に関連する建物としては、主に建福宮、老君閣、園明宮、上青宮、天師洞、祖師殿などが数えられます。

建福宮は唐の時代に建てられたもので、大木に覆われた本殿が三つの庭に仕切られており、築山などで構築された建物の中に道教の有名人や神様が祭られています。また、394文字に及ぶ長い対聯が「青城一絶」として建物の柱に刻まれています。またここでは各時代の著名人ゆかりの文物や文化財が残されており、歴史の歩みを忍ばせるものとなっています。

老君閣は青城山の最高峰に築かれており、礎石の構造が正方形で上が楕円形なのは「天が丸く、地が四角い」ことを意味しています。中には素朴な道教の思想を唱えた高さ13.6mの老子像が輝き、中国国内でも貴重なものとされています。

園明宮は道教の神様を祭る場所として晋の時代から建造されました。また同時期に建てられた上清宮は青城山の頂上に築かれ、建物全体が綺麗な図柄で描かれて力強い迫力に満ち溢れています。ここには「天下第五名山」、「青城第一峰」、「玉女」、「青城山」などの巨大な石刻が多く、御来光、雲海、聖灯のほかに川西平野の美しい景観を一望することができます。

祖師殿は唐の時代に建造されたもので、中には道教の人物である「八仙人の図」などの壁画が納められているほかに、歴代の価値のある漢詩や石刻も残されており、人々の人気を集めています。一説では唐の皇帝である睿宗の娘の玉真公主がここで道教を学んだことがあり、以来ここで隠居した名士が多くいたといわれています。

天師洞は青城山の中腹にあり、伝説では道教の創始者として崇められている張天師がここで道教の説教を行ったということからその名が付けられたそうです。洞内には張道陵及び30代目の子孫にあたる孫霊靖天師の彫像が安置されています。また、洞窟の前には一本の銀杏の大木がうっそうと生い茂り、その樹齢は1800年を超えると伝えられ、一説では張道陵自ら植えたものであるといわれています。そばにある天師廟は隋の時代に建造され、厳かな雰囲気を持つ外観と中には中国古代における三皇と言われる伏羲氏、神農氏、軒轅氏の坐像が安置されています。また物静かな道教文化の息吹に満ちた周囲の環境に呼応するように董其昌など著名人の書が並んでいます。

青城山の後山地帯は主に自然そのままの景観をベースに開発された所で、清き水やひっそりとした森林、雄大な山並み、不思議な形の岩肌が広がる大自然の宝庫です。近年は登山用のリフトカーがあり、アクセスも昔より比較的楽になっています。ここはかつて宮廷への貢物と認定されたお茶の産地として有名であったと伝えられています。
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成都観光 川劇変面

2018-07-10 08:56:55 | 海外旅行
成都は四川盆地の西にある川西平原に位置する四川省の省都です。また成都は中国西南地区における政治、文化、科学技術、商業貿易、金融、交通、通信の中心地でもあります。成都の面積は1万2400?、人口は約970万人です。 昔から「天府の国」と称されてきた成都は物産が豊富で、すばらしい気候に恵まれ、パンダの故郷や世界最古の紙幣の発行地としても知られています。成都は“肥沃で物産豊富な場所”の中心にあり、今から1500年前の晋の時代の詩人「左思」も心から賞賛の言葉を残しています。また中国の“詩仙”「李白」と“詩聖”「杜甫」は、この美しい姿を持つ都市?成都を謳歌して日々を過ごしていました。成都には素晴らしい美貌と魅力があり、多くの文人墨客が名句を残されたくさんの英雄?豪傑がこの成都から輩出されました。交通の面でも成都の双流国際空港は中国6大空港の1つに数えられ、成都駅も中国西南において最大の旅客ターミナルとして四川旅行の最大の交通都市となっています。ほかにも成都からは宝鶏、重慶、昆明の各方面に向けて鉄道路線が延びています。さらに長江に沿って下ると三峡へ行くことができ、西には神秘に包まれたチベット、自然美の九寨溝、黄竜寺などの名所が広がり、成都周辺では峨嵋山や楽山大仏などの観光スポットが注目を集め、成都は四川旅行でそれら名所を巡るために重要な都市として機能しています。

川劇(せんげき)は四川省の地方文化を代表する伝統芸能であり、2006年に中国の非物質文化遺産に指定されました。成都が古くから「劇の郷」と呼ばれていた事もあり、唐の時代から既に「蜀の劇は天下に冠たる」というふうにが伝えられてきました。中国の漢民族の地方演劇として最も重要な劇の一つでその歴史も長くて、主に四川省東部や重慶、雲南省、貴州省の人々に親しまれています。清代の乾隆年(1736年~~1795年)には「川戯」と呼ばれ、その後「川劇」と名を改めました。川劇は歴代芸術家の絶え間ない努力と伝承により、数多くの伝統的な素晴らしい演目が受け継がれ、中国の伝統芸能において最も貴重であると認知され、国宝とも呼ばれています。

明の時代末期から清の時代初期にかけて、中国各地から四川省に移民がなだれこみ、移民の文化を反映する会館の建設と落成により、各地から集まってきた演劇や民謡が四川省成都という大舞台で一斉に演じられるようになりました。この一大共演の中で次第に四川省の地元方言、民俗、民間演劇、曲芸、民謡などと融合し、最後には四川省独特の節回しの文化として完成しました。結果、このような文化の融合は川劇の育成と発展に大きな役割を果たしたと言えます。川劇を表現するためには5種類の音調の違う節回しが必要とされています。それぞれ、昆腔(生まれは江蘇省、四川省へ伝わり、四川省の地方色豊かな節回しに変遷したもの)、高腔(生まれは江西省、明末から清初、四川省に伝わり、地元の演劇と融合し、地元色鮮明な節回しとなった。テーマは様々で、ジャンルも多く、内容も豊富)、胡琴腔(もとは安徽省や陝西省周辺の節で、四川省の方言や演劇に用いる銅鑼や鼓の演出と結びつき、定着した独特な節回し)、弾戯(“川?子”とも言い、生まれは陝西省の同州、胡琴や拍子木を使って演奏することから命名)、燈戯(四川省の民間が起源、定着した地方劇としての節回し)という特色を持っています。これらの節回しを全て四川省の方言で演出していき、特に高腔は音調が一番高くてきれいで、各場面のセリフもユーモアで面白いです。用いられるテーマの多くが普段の実生活から生まれたものを取り入れているため、観客にとっても分かりやすく受けも高いです。

隈取り」は川劇の演目には欠かせないものとされています。役者は公演が始まる前に顔に色彩りのキャラクターの図案を描きます。川劇では昔から専門的に隈取りをしれくれる人がおらず、役者たちが自分で自分の隈取りをするしかありませんでした。そのために役者たちはそれぞれ人物の基本的な特徴を変えない前提で、出来るだけ観客の目を引くように独自の隈取りを創作していきました。このように隈取り文化の個性化及び多様化は、他の地方演劇が及ばないほどの大きな特徴を持っています。また川劇の隈取りの技術は紙上には記さず、師匠から口伝承で生徒に教える方式を用いていることも非常に珍しいです。隈取りの色は人物の役柄を表し、通常赤が忠誠心や男気のある役柄、黒は気が強く曲がったことを嫌う役柄、白が冷酷無情でずるい役柄、青が山賊や追剥ぎなどの造反人の役柄などをそれぞれ意味しています。また役者がストーリーの展開に応じて動物の図案や文字で隈取りを描き、人物の役柄を表すこともあります。

川劇の最も大きな特徴は何と言っても摩訶不思議な「変臉(変面)」です。この変面に使う隈取りは目で見えない人物の心の在り方や情緒を具像化にするものであり、最初は張子のものでした。改良後は、藁紙に書き直し公演する際にスモークや扇子で隠しながら一枚ずつ剥がしていきました。現在は藁紙からシルクに変わり、演劇上もっと使い易くなりました。変面は「剥がす」という仕草でお面を変えるほかに、次の四種類の仕草で表現していきます。まず、化粧用絵具を顔の特定した場所に付けておき公演中に手で顔に塗りつぶし別の色に変化させる「?臉」。次に公演中に金粉や銀粉といったような粉末状の化粧品を箱に詰め、顔をその箱に近づけて吹き顔の色を変化させる「吹臉」。最後は気功で「変面」を実現させることです。これは大変難しい技で、よほどの気功師でないとされています。現在、この変面は川劇の中でも特に人気が高く、役者が顔に手を当てると瞬時に隈取りが変わり、瞬く間に何種類もの表情を切り替えていく様子は人々を驚愕させます。この技術は一子相伝、門外不出で中国では第1級国家機密として守られています。この変面は様々なメディアでも取り上げられ、中国国内だけでなく世界中で知られるようになりました。変面のほかにも火をつけた皿を頭にのせたまま動く「頂燈」、消えたろうそくの火を瞬時に灯したり、口から炎を吐き出す「吐炎」などバラエティに富んだ演目が目白押しです。

川劇の役柄は通常小生(男役)、花旦(隈取りをした女役)、花臉(浄と言い、顔に派手な模様を描いた役)、丑角(道化役)に分かれており、それぞれの技術で演戯を展開していきます。どれも中国演劇の虚実と誇張の美学を表現しています。また川劇の舞台演出に欠かせない銅鑼や鼓も20種以上が用いられています。
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