「紅茶の日」にむけて思うこと。出会い色々。

写真は静岡産丸子紅茶を濃いめに入れて、豆乳ミルクティーしました。
和紅茶には羊羹などの和菓子が良くあります。

今日は日本紅茶協会が定めた「紅茶の日」です。
日本紅茶協会には大変お世話になり、
１９年前にティーインストラクターの資格を取らせていただきました。

私が駆け出しの編集者のころ、
今はもう亡くなられた山田明専務理事に導かれ、
紅茶の世界に入ったのです。

山田さんには色々なことを教わりました。
厳しい方でしたが、そこにはいつも深い愛情がありました。
紅茶に対しても、紅茶メーカーに対しても、紅茶を学ぶ私たちにも、
強い信念と愛情を持って接しておられました。

先日滋賀県からある一本のお電話を頂戴しました。
東京に遊びに来たときに飲んだ紅茶が、あんまり美味しくて、
訪れたレストランに聞いて、お問い合わせのお電話を下さったのです。

紅茶が好きでとても詳しい方でしたが、うちの紅茶のその味にすっかり魅了されたとおっしゃるのです。
初めてお話しする方でしたが、紅茶を通じて心も通じた気がしました。
紅茶談義に花が咲き、滋賀県からお教室にいらして下さるとまでおっしゃっていました。

パン屋さんに置いていただいてる紅茶をお買い上げになって、教室についてお問い合わせもいただきました。
入退院を繰り返しながらもお仕事されている一人暮らしの女性からでした。
落ち込みがちな毎日に癒しのひとときをと望まれていました。

一杯の紅茶が人生をどんなにか豊かにしてくれるか、
そんな話をしながら、私は心からこの仕事をしていて幸せだと思いました。

こんなこともありました。
新宿伊勢丹で紅茶を出店し、オリーブオイルなどと一緒にお客様におすすめしてました。
美味しいものへのこだわりや、それを食するときの幸せをお話ししていますと、
その方は大変喜んで下さって、一本のメールを下さいました。
そこには感動の言葉がいっぱいつまっていて、お気に入りのレストランにお連れくださることになったのです！

新しくレストランを始めるシェフとの出会い食品メーカーさんとの出会いもありました。
もちろん、紅茶を試飲して目をまんまるにして喜んで買って下さる一般のお客様との出会いは
特に臨場感に溢れていて、嬉しいものでした。

先日、櫻井翔さんへ紅茶の入れ方を指導させていただいたのも、
ある日の一本のメールからでした。

「突然ではございますが、あるタレントさんに紅茶の入れ方を指導しに、フジテレビにいらしていただけますか？」。
番組収録の二日前のことでした。
一通りお話を伺い、いつもの出張講座と変わらぬつもりで講習の内容をお伝えしました。
番組のスタッフの方は、お話の最後に、それが嵐の櫻井翔さんであることを教えてくれました。
いつもと変わらず紅茶の魅力とおいしい入れ方を情熱をこめてお話ししました。
櫻井さんは、お湯の沸かし方から、ジャンピング、注ぎ方からゴールデンドロップまで。
一つ一つを丁寧に覚えていらしてました。

心をこめて入れる一杯の紅茶のお話を、
一人でも多くの方にお伝えしていきたいと思っています。
一人でも多くの方が一杯の紅茶で心が豊かになれますように。
嬉しい時も、悲しい時も、そこには美味しい紅茶が寄り添ってくれていますよ。