街ではハナミズキの花が咲き、園芸種の藤の花も咲きだしています。関西で比較的遅くまで桜が咲くのは吉野や三多気(みたけ)です。ともに日本の桜百選の場所です。それらの場所も桜は終わりを迎えているようです。でも、このブログはまだ桜だよりが続きます。
先週の金曜日は桜が満開になって初めて全国的に晴れました。当方は姉を病院に送った後、一人で上野城(伊賀市)に向かいました。
上野城のそばはよく通りますが、桜が満開になっている時は初めてでした。近所の方がお城を背景に愛犬の写真を撮っていました。声掛けをして撮らせてもらいました。
当方の思った通り本当に満開の桜でした。
幼稚園か保育園の園児が遠足に来ていました。
枯れた木の根元にキノコと赤い花が見えました。近くに咲いていた椿の花が根元に落ちていたのでした。
昼食を済ませて、山家の近くにある桜名所ー君ケ野ダムに向かいました。案の定ここも桜が満開です。例年ならこの時期は半分ほど散っていますが、今年は違います。
写真を撮っていると急に突風が吹きます。すると桜吹雪になります。散る桜を雨のようにながれるように撮ろうとしました。風が強いので花はあちこちの方向に散ります。
少し風が弱まった所で花びらが雪のように見えるようにも撮ってみました。花びらが小さいのでわかりにくいかもしれません。
帰りがけにJRの名松線と並行に走る道路を通ります。横には雲出川(くもずがわ)が流れています。どこか電車を写せる場所はないものか考えながら走っていました。雲出川を渡って走っていた所、以前来たことがある場所に出ました。このあたりでは珍しく高級感のある食事処の近くです。そのそばには鉄橋がかかっていました。名松線は1時間に1本あるかないかです。スマホで時刻表を調べると、付近の駅を上りが3時55分、下りが4時1分の電車がありました。3時半ごろでしたので十分時間があります。三脚をセットして待ちました。待ってっていた所が陰になってきたのでヤッケを取りに車まで戻っていた時に、何と電車がいくではありませんか。「ウソでしょ」。まだ時計は3時45分にもなっていません。JRさん頼みますよ。もしかするとその駅で何分か長く停まるためだったのかもしれませんが・・・。
気を取り直して下りの5時1分の電車を待ちました。やってきました。
地味な色の電車ですが、一時廃線になりかけた名松線の電車です。目立たない電車ですし、まわりも桜の木が少ない所でしたが初めて名松線の電車を写すことができました。
時計とにらめっこしながら、カメラの準備をしている様子が目に浮かびます。
よく1時間待ちましたね。
私ならあきらめているかも。
でも、まったからこそすてきな電車の写真が撮れたと思います。写真を撮る時のエピソードを知っていると、その写真を見ると自然に笑みが浮かんできます。
それも写真の醍醐味なんでしょうね。
この電車は水害のため一時廃線の危機におちいりました。沿線住民の願いに応えられて走っています。まだまだ撮影ポイントがありそうです。