ねこのひたい

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その後のこと

2018年01月02日 | 介護の問題

新年です。

今年は昨年義父が亡くなったので喪中です。

新年といっても晴れやかなお正月、ではありません

そして、新年早々父の記録の続き…

でも、これで最後です。

 

こうしてバタバタと

有料老人ホームへ移ることが決まったのですが

その途中、ちょっとした問題が発生し

再び地域包括センターのケアマネさんを訪ねました。

 

そこにたまたま、父が骨折したリクレーション担当のケアマネさんもいて

先日訪れてからの怒涛の日々の話をしたところ、

二人揃って

「えーーー?この短期間で、転院先を変えたんですか~???」

と非常に驚かれました。

 

「ものすごい行動力ですね!!」

と言われたので

「皆さんは、病院に対して不信感を持ったらどうするんでしょう」

と聞いてみたら

「我慢して入る人が多いです」

とのことでした。

 

そうだったのか。

我慢すべきだったのか…

 

そして、

「娘さんのお父さんに対する愛を感じます」

とも言われました。

 

これに関しては、その場で否定はしなかったんですが

全く違うんです。

全部自分のため。

 

不信感いっぱいの病院へ行くたびに

きっと私のことだから、欝々とした気持ちになる。

悪くすると、うつ病など発症しかねない。

しかもちょっと遠いから、時間もガソリン代もかかる(突然ケチなことを…)

 

それに、その病院の入院期間は2か月と決まっていて

再び「その後」を考えないといけない。

足のリハビリを一番に考えるんだったら

転院予定だった病院→リハビリ中心の老健→どこか

が一番だと思うのだけど、

そこまでの気力は残っていない、そんな感じでした。

 

知り合いには、

「初めて行ったところに決めちゃって、大丈夫?」

と言われました。

確かに…

 

これに関しては、

最初に訪ねた時の働いている人たちに様子が

それまで何軒か訪ねた施設の中でも感じがよく

(もしかして、見学の私のための布陣だったかもしれないけど)

介護度の高い人しかいない特養に比べると

要支援の人から入れるので

入所している人たちも活気がある感じ。

それに何より、毎日のリクレーションの予定表が貼ってあって

「こ、これなら、資産家になった父を本来の貧乏人の父に戻せるのでは…」

と感じました。

 

そうは言っても、

本当にこれでよかったのだろうか、

そう思うことは、入所した後もたびたびあります。

 

そんな時、母の入所する特養の相談員さんの言葉を思い出します。

「選んだ道が最善の道」

何が父のためなのか、どうすればいいのか、

全くわからなくなっていた私にかけてくれた言葉です。

 

父は、ここに入所したことをどう思っているのか、はわかりません。

が、入所してからは資産家の話はまったくしなくなり

「ご飯がおいしくない」

など不平を口にしています。

現実に戻って来た感じがします。

 

施設で行った認知症の検査も

「この年齢の標準の数値」

だそうです。

 

骨折したほうの脚は思うように動かず

車いすの生活を余儀なくされていますが

車いすの自走もできるようになっていました。

 

この状態をよしとするのか、不満に思うのか。

とても大切な言葉だと思うのでもう一度書いちゃいます。

選んだ道が最善の道。

 

まだまだ課題はありますが

困った時には、この言葉を心に生きていこうと思っています。

 

後は、どうでもいいことですが

弟が立替をすることについて、案の定お嫁さんに文句を言われたそうです。

弟にしてみると、親の面倒は私が全面的に請け負っている

だから、金銭的な負担はせめてしたい、

というの考えからなのですが、

お嫁さんの論理では受け入れ難いようです…

 

弟は、これ愚痴だから、俺の意見じゃないんだからね

と念をおしてから、お嫁さんに言われたこと、

この件以外のお嫁さんとの問題を長々語っていました。

 

お金以外、何の世話もしていない弟夫婦でさえもめさせる高齢の親の介護問題、

世の中親の介護で大変な家族が多いのもうなづけます。

元気で長生き、だったら申し分ないけど

「元気じゃなくて長生き」は、いいばっかりじゃないよね…

 

長々つづった父の骨折からの介護問題もこれでおしまい。

最後に書き忘れた大事なことを。

「万が一の時の定期預金」は、元気なうちに解約して

普通預金に入れておくと、家族が助かりますよ!

 

今回の場合ですが、定期預金は解約を最初から断念。

定期積金の取りやめは、委任状やらなにやらでなんとかなりました。

しかし、持っていた父の口座の印鑑が違うとか

母は自分の名前がきちんと書けなくなっちゃってて

委任状の名前を書く前に、名前の特訓をしなくてはいけなかったり…

こんなところでも気力を消耗したので

その手間もぜひ回避しておいた方が家族のためだと思います。

 

それから、別居でも援助をしていれば親を扶養に入れることができます。

援助している人(うちだと弟)の税金の控除の幅が広がるようです。

うちの両親の場合は、健康な人より控除額の多い枠が使えました。

そんなことも調べたり、市役所に出向いたしてみるといいです。 

 

今回のことでは、小さなことから大きなことまで

本当に気力を使い果たしました。

多分、今年の分の気力も、前借してだいぶ使ってしまったのでは…

 

新年に当たり、今年は明るく安寧な一年になるようお願いしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (ぽぽんがぽんきち)
2018-01-08 10:55:21
お父さん、良いところが見つかってよかったね。
新たな気持ちで新年スタート、といったところでしょうか?

「選んだ道が最善の道」そのとおりだと思います。
っていうか、そう思いましょう!!

だってねぇ。最善なのは元気なことだからさ。
元気じゃなくなっちゃったんだから、皆が無理なく、出来る限り穏やかに暮らせること、が次の最善、だと思うもの。(と、思うようにしています・・・)

お金の問題ね~
うちも母に貯金があったので、母の施設費用は母のお金でまかなえていますが、これがなかったらどうしたんだろう?私に若干なりとも収入があるとはいえ、そこから援助すると夫に言えたか?甚だ疑問です。
そして「万が一の時の定期預金」!これね、うちも全く一緒!印鑑が違う、母が字が書けない・・・一部は解約できたけど一部解約できていないの。うちは私の都合で先送りしているけれど、「成年後見人」の手続きをしないといけないと思っています。

この年になると色々ありますが、今年も一年、頑張っていきましょう~よろしくお願いします。

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Unknown (chabonosuke)
2018-01-10 15:14:28
本当に、元気で今まで暮らせたらよかったんだけど
現状の父ではこれが「最善」と思ったらいいんだよね。

ぽんきちさんもお母さんのことでは大変な思いをされてるんだけど
やはり当事者にならないとなかなかわからないことってたくさんあるんだね。
今回いろいろ学びましたよ。

「成年後見人」とかまだまだいろいろ未知のこともあるんだね。
義父が亡くなった時に少し調べたんだけど
手続きが難しそうって思ったよ。

最後になりましたが、今年もよろしくね♪

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