チャンネル桜二千人委員会栃木県支部ブログ

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第四回桜ゼミ 「朝鮮半島と日本の行方」 ~朝鮮半島情勢~

2010-09-26 00:48:17 | イベント
第四回桜ゼミ 【朝鮮半島と日本の行方】 ~朝鮮半島情勢~

日時:平成22年9月19日(日)午後2時~

会場:栃木県護国神社



第四回桜ゼミナールは、現代コリア研究所主筆で日本戦略研究フォーラム編集長の佐藤勝巳先生をお迎えし、「朝鮮半島と日本の行方」と題してご講演をいただいた。佐藤先生は長く北朝鮮や在日韓国・朝鮮人に関する研究をなされており、朝鮮半島情勢については日本でも随一の知識、情報をお持ちの方である。第四回ともなると、毎回出席をしていただいている方も見られるようになってきた。私たちとしても大変うれしいことである。



 佐藤先生はまず「日本人の感覚で北朝鮮を考えてはいけない」という。このような考え方は大変危険な思想であるというご指摘だ。一例を挙げれば日本の安全保障について、「日本はアメリカとの安保体制があるので、北朝鮮といえどもアメリカの攻撃力を無視して日本を攻撃するようなことはないだろう」という意見が国民に浸透している。しかしこのような考え方は先進国の人間の思想であり、北朝鮮の金日成やその政権の考えとは必ずしも一致しないという。

 確かに拉致問題にみるように、他国の人間を拉致しようという発想そのものが日本人をはじめ、先進国に籍を置く国民には理解できない。北朝鮮に限らず、他国は日本人とは考え方が違うということを前提にして、特に外交については議論していかなければならない、ということである。



 さらに「このままでは日本がだめになる。戦後、あらゆる面で他に依存する体質になってしまった。私たち一人一人が国家自立に向けた行動していかなければならないのではないか」というご指摘である。戦後の日本は国防をアメリカに依存してきた。その分、経済に力を入れアジア初の経済大国にまで発展した。しかし物質的に豊かになっていく一方で、何か大切なものを失ってしまった。それは「日本は貧しさに勝ったが、豊かさに負けた」という言葉に象徴される。先の民主党代表選においてそれがよく現れていた。争点は「子供手当」であったり「消費税」であった。国民の関心事は、「国家から何かもらえないか」ということであり、それは依存体質そのものといえる。日本人は「自立」の精神を失ったのだ。

 こういう国民の精神状態では国家の健全な自立は望めない。国民に迎合しないと政権がとれないのが今の日本の現状である。政治家に多くを期待することはできない。そのようななかにあって国家の危機意識をもった国民がいることも事実である。このような国民が行動していかなければこの国は危うい、と佐藤先生はおっしゃる。



 佐藤先生の講演でのご指摘が早速現実のものとなった。相手は北朝鮮ではなく中国である。尖閣諸島領海で中国漁船が海保の巡視船に衝突し、公務執行妨害で逮捕した中国人船長を釈放したのである。執拗な中国の圧力に屈服したことになる。事実上の中国外交の勝利、と国際社会は見る。予想通り中国は中国人船長逮捕による謝罪と賠償を我が国に要求してきた。いつまで我が国は「自立」しないのか。真に自立した国家であれば、このような行為に対して断固として「NO」を突きつけるべきではないか。日本を守る気概のない政権には、国民も「NO」を突きつけなければならない。今こそ我々国民一人一人が立ち上がるべきときである。