西寧、蘭州の次は天水です。西安と蘭州の間に位置するこの都市、一見するとただの地方都市のようですが、実はものすご～く歴史の古い街なんです。この街が中国発祥の地とも言われています。伏儀を祭った伏儀廟があります。この伏儀という人は中国文明の祖であり、結婚という制度を作ったり、音楽をつくったり、とにかくいろんなことを始めた人らしい。
（写真左から）伏儀（義）廟。たくましい伏儀。遺跡が天水を中心に中国全土に広まった様子を説明した地図。広場では大きな筆に水をつけて書道をする老人が。とても達筆。でも時間がたつと水が乾いて字は消えてしまう。もったいない。
天水でも美味しいもの食べました。酸辣豆花、梅菜扣肉、金湯鱸魚、銀糸山芋。日本に無い漢字は適当に置き換えてます。
蕎麦は中国のソバ、羊肉拉条、漿水面、酸辣里脊など、この地方の名物料理たち。
天水で天水蘭州拉麺をいただきました。お店の前で揚げパンのような「猪油盒」を買って、拉麺と一緒に食べます。やはり麺はうまいなぁ、いくら食べても食べ飽きない。
蘭州2日目はいよいよ蘭州拉麺です。
「馬子禄牛肉面」は数ある蘭州拉麺店の中でも評判の店。メニューには辛い拉麺と普通の拉麺があります。どちらを食べようか迷ったときは、どっちも食べてしまえ！と後悔しないよう2杯いただきました。どっちも美味い、さすが本場だ。
夜はまた西北料理を堪能しました。リャンピ、花心大根、羊肉、ファンモン羊肉、南瓜百合などなど。
西北の旅、2番目の都市は蘭州。蘭州といえば拉麺というぐらい蘭州拉麺は有名です。中国どこの街にいっても蘭州拉麺店はあります。どこでも食べられる蘭州拉麺ですが、やはり本場の蘭州拉麺は一味違います。また西北エリアでは羊肉が好んで食べられています。これもまた美味い。
甘粛省の白酒「春」、羊肉、蘭州名物の油香、それから面片。どれも地方色豊かな料理です。羊肉は食べごたえあり。面片は西北エリアで食べられる面ですが、すいとんに近いかも。
地層がくっきりと浮かんだ山並み。運転席がオープンの三輪車。この赤い屋台は「関東煮」と書かれたおでん屋さん。日本起源と思われます。そして4枚目は面片の専門店。こんな店が街のあちこちにあります。
青海省の省都西寧まで上海から飛行機で一気にやってきました。今回は西寧から蘭州、天水と西安方向に車で戻ります。ここまで来ると街の雰囲気が違います。殺伐荒涼とした風景、イスラム教の影響を受けた建物や商店、もちろん食べ物も。
飛行場から街中へ向かう道路からの眺め。ヤクの鍋はこの地方ならでは。このレストランでは鍋は一人一つ。自分の前に置かれた鍋に好きなものを入れます。無造作に置かれた鍋がグツグツ煮えてくるので驚きますが、実はテーブルクロスの下に電磁調理器が仕込んでありました。青稞酒もこの地方のお酒。アルコール度数は42度と若干低めだが油断はならない。
翌日の昼食は街中の「三升食府」という食堂で干拌（まぜそば）、フイ面（あんかけそば）を食べました。まぜそばの麺はスパゲッティのようでシコシコ感が美味しい。あんかけそばのスープはシンプルで食べ飽きない美味しさ。ちなみに一枚目の店名の左上にある緑字で書かれた「清真」はイスラム食という意味です。豚肉などイスラム教で禁止されている食材は使用していません。
福建省厦門（中国読みでは「シァメン」）に来ました。「アモイ」は福建語の読みからきていて、国際的にはこの呼び方が普及しています。同じ省の福州に比べもっとリゾート色が強く感じます。実際、観光客も多いです。時間があったので鼓浪（グーラン）島まで足を延ばしました。このグーラン島というのは厦門から連絡船で10分程度の小さな島です。アメリカやイギリスの前の領事館があったりオルゴール博物館があったりと古い洋館が並んでいて、神戸北野の異人館街のようです。
途中で名物の卵ピーナッツスープをいただきました。皆、串焼きを食べながらスープを飲んでいます。小腹がすいた時にはちょうどいいです。
夜は地元で人気のイカ鍋の店に行きました。賑わっています。魚介類は安くて美味しい。イカ鍋はここの名物料理です。今回注文したのはエビ入り。ビールを飲みながら新鮮な海鮮料理を食す。厦門の夜は幸せです。
