晴れ、ときどき毛玉なり

~時には毛玉も吐くけれど、とりあえずは今日の努めにシペシペするなり~

猫好き夫婦の日常生活あれこれ雑記

京都~宝鏡寺・竹内栖鳳展

2013-11-23 | にゃんころりん

21日木曜日、Hちゃんと京都へ遊びに行きました。

今回の私達の目的は、宝鏡寺の秋の人形展と京都市立美術館での竹内栖鳳展です

ま、宝鏡寺の人形展は私の独断でコースに入れて、Hちゃんに付き合ってもらったわけですが…。

京都到着後、まず向かった先はこの宝鏡寺。

これは、宝鏡寺の人形塚。

人形供養をしているお寺なので、毎年、この塚の前で供養祭をしています。

石碑には武者小路実篤のこんな詩が刻まれていました。

『人形よ 誰がつくりしか  誰に愛されしか 知らねども 愛された事実こそ 汝が成仏の誠なれ』

寺の表庭には何故か蛇の目傘が刺さってたんですが、何の意味かは判りません

単に天気が良いからって、たくさんの傘を日干ししてるだけだったりして…。

(どんだけ、紛らわしいんだっ!)

 

お寺の中での人形展は当然、撮影禁止なんですけど、最初に配置された等身大の衣裳人形のみ

撮影OKでした。

ちっこいHちゃんが横に並ぶと、人形の方が大きかったという事実…

なんか、どっちが人形なの?って、せつなくなった一瞬でした。

美人ですよね~

なんか、いかにも男性が好みそうなお顔です。

お寺にある京人形、市松人形を観賞した後は、「お人形のお守り」を買いました。

我家のお人形に、お土産、お土産~

 

宝鏡寺を出た後、ブラブラ歩いていると歩道にこんな祠を発見。

中を覗くと、日本離れした色彩感覚の仏様が…。

なんか、この色彩感覚、タイとかネパールっぽくないですか?

また、紙粘土とかで出来たパンチ頭のオバチャンに見えるあたり、ハンパないチープ感が漂っています。

言いたい事はもっとあるんですけど、あんまり言うと祟られそうなんで、ここらで止めときますね。

 

お腹もすいてきたので、上京区から美術館のある左京区に移ってのランチ。

最初、美術館の近くにある「そば おばんざい」という看板に惹かれて、その店にワクワクしながら

近づいたんですが…なんか、高い。

そばやうどん一杯に1,000円以上かける気ないからなぁ~

結局、京都らしい「おばんざい」ワードに惹かれつつも、まったく京都に関係のない

アメリカン・カジュアルフード店へ。(最勝寺町 「58DINER」)

テキトーに選んだ割に、美味しいお店だったのですっごく得した気分

アボカド・バーガーにビール。

昼間から呑めるのが、またなんともいえぬ幸福感

店内の雰囲気も素敵でした~

お腹も一杯になったところで、今回のお出かけのメイン、京都市美術館での竹内栖鳳展へ…。

Hちゃんも私も宣伝ポスターにあるにゃんこの原画がお目当てです。

鑑賞していて思ったのは、やっぱり私達は栖鳳の動物画が好きですね。

それも、猫やライオンのように輪郭をはっきり描かない、ポアポアと毛の雰囲気を表現したものが

お気に入りです。

そのポアポア・タッチを見ていると、二人とも我が家でお留守番している、それぞれの「ウチのコ」を

思い出すのでした。

「トラ…」、「せいたん…」とかってね。

でね、Hちゃんと二人で鑑賞しながら盛り上がってたんだけど、栖鳳サンって一枚の絵画の中で

異様に手をかけたであろう箇所と、その極端に、どうみても手抜きしたんじゃないかと思うような

箇所があったりするんですよ。

だから、「途中で飽きたんやで~」「描いとって、とうとう、ここで嫌気さしたんやで」と二人で勝手な

解釈をしていたのでした。

なんか、草葉の陰から栖鳳サンに睨まれてもおかしくなさそうです。

知らず知らずに祟られそうなコトを又、しでかしてしまいましたね…

 

好き放題な解釈をしながら美術館を後にした私達は、錦市場でお買いモノをしてから、お楽しみの

酒盛りの為「燻銀」(三条)へ…。

がっついていた為、撮影するのを忘れていました…。

この時、すでに食い散らかしている状態の写真いなってしまいました~

 

ここは以前、下男と一緒に来てすっごく気にいったお店なんです。

燻製専門店でね、燻製の他、七輪焼もあってどれも美味しいんですよ

 

丸一日かけて京都を堪能しました

とにかく、大満足

歩き回ったので、足は痛くなったけど、そんなの気にしない、気にしない。

また、近いうちにHちゃんとお出かけしよ~っと。

あ、忘れてたけど、次は下男も一緒に連れてこ…

 

それと…、宝鏡寺で買ったお人形のお守りですが、そちらを紹介しておきましょう。

こんなのです。

小さくって、お人形に持たせるには丁度良いサイズです。

効能(?)は、要するにお人形の化け封じですな。

私が最も長く一緒にいるお人形は、念かなんか持ってそうなんだけど、それはそれなりに可愛く(?)

感じるので良しとして、ここはやっぱり、今年Getした古い家から発見されたこの子でしょう。

なんかね、持ってる空気がどうも我家の他の子達とちがうような気がするので、

化け封じのお守りはカノジョにプレゼントすることにしました。

ね?丁度良いサイズでしょ?!

 

おいっ!俺の「おみや」は?

 

今回、出番がない上にお土産もすっかり忘れられていたせいたんです…

 

せいたん、ごめんね

栖鳳のポアポア・タッチ見ている時は、しっかりとせいたんのコト考えていたんだけど、

酒盛りはじめたらすっかり忘れてしまったわ…

 

 

 

 

 

 

 

 


今日は、まったりと…。

2013-11-17 | にゃんころりん

今日は、まったりと家でせいたんとくつろいでいます。

哀れ、下男は仕事なんですけどね…

 

午前中に洗濯、掃除と済ませて午後からは完全にゴロゴロ満喫中

ゴロゴロするのも当然、せいたんと一緒

 

そういえば、先日面白い写真を撮ったんでした…

 

朝、起きてきたばかりの下男の上に乗っかるせいたん。

思わず、「えへん!」ポーズ。

(ちと、写真がブレブレですが…)

下男を踏み台にして自分の領土(庭)を監視するせいたん王子。

 

この下男の踏みつけられてる感が良いでしょwww

実際、踏みつけられているわけですが。

これね、ホント乗っかられると重いんです

 

こうやって、いつも隙あらば家人の肩に無理やり乗っかるせいたんなのでした。

 

 

さて、夕飯は何を作ろうかなぁ~っと…。

 

週末、会社帰りに古本屋に寄ってみたら、ケンタロウさんの本を発見

 

喜び勇んで二冊ともお買い上げ…

私、ケンタロウさんのレシピ大好きなんですよ~。

安くて簡単で美味しいレシピが多いんですから、ホント。

事故に遭われてけっこう月日が経ちましたが、回復の具合はどうなんでしょうね?

早く復帰されることを願っておりますですよ

 

クンクン…これ、美味いの?!

 

・・・と、感傷的になっている隙にっ!

せいたん、邪魔っ

 

 

 


ネコライオン

2013-11-10 | にゃんころりん

 

最近のお気に入り、岩合光昭さんの写真集「ネコライオン」。

 

そのタイトル名のとおり、ネコとライオンの写真テンコ盛りです。

 

「ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。」というテーマどおり

ネコとライオンの写真を並べて、どれだけ似ているかを素敵にアピール

 

よく、こんだけ似たアングルの写真を集めることが出来たなぁ、と感心、感心

写真にあるネコの姿はお馴染みだけど、意外だったのはライオンでした。

え?ライオンってこんなポーズするの?!って驚く事しきり…。

これってホント、ネコですやん?!

ただ、やっぱり目つきが皆さんドスがきいていらっしゃいます。

 

ライオンも、こんなふうにネコと同じようにシペシペするもんなんですね~

 

そして、極めつけはコレ。

ネコのこういう昼寝姿は、よく見かけますが…

ライオンのこんな姿…まず、見ませんよね?!

だいたい、そのへんにこうやって転がってられたら、そりゃ大変ですけど。

 

んでもって、本の説明によると、コレ昼寝じゃなくてマーキングしてるんですって…

なおさら、驚きましたってば…

 

ホント、こんな可愛い写真がたくさんあってスゴク楽しめる写真集です。

オススメですよ~

 

 

さて、我家のぷち・らいよん、せいたん。

相変わらず、甘えん坊で私のひざに乗るのが大好きです。

しかし、大きくてひざに乗りきれない為、いつも私はこうして足を広げて座り、せいたんを乗っけています。

こうやって眺めていると、コレでネコだというのは、なんとも厚かましいような気がします…

んにゃ?

にゃ?!何か言ったかの?

鼻息荒くゴロゴロ言いながら、ひざの上でウネウネするのでいつも滑り落ちていきます。

転がり落ちても、ゴロゴロ、ウネウネしていてゴキゲンさんです。

 

でも、しばらくすると、やっぱりひざの上に乗せろと要求してくる厚かましいぷち・らいよんでした。

うにゃら~…俺は、おひざノンノが御所望にゃよ。

 

 

 


人生初の新世界

2013-11-04 | にゃんころりん

昨日は人生初の新世界体験。

そもそものお出かけ目的は、大阪市立美術館で開催されている二科展だったんですけどね

その肝心の二科展は、いまいち面白くなかったので、帰りに新世界に寄ってみたわけです。

(二科展の入場料ってねぇ、ひとり900円するんですけど、これって高くないですか?!

なんだか、これのオカゲで日頃行っている美術展の入場料が安く感じだしましたよ

関西人として生まれながらも、新世界は訪れたことのなかった私。

これは一緒にいた下男とHちゃんも同じく…。

見るもの全てが、とっても新鮮・・・・というか、めっちゃディープ

缶ジュースが50円の自販機なんて、私、初めて見ましたよっ

 

三人でキョロキョロしながら、暫し探索…。

ランチタイムだし、どうせならこの新世界で名物串カツでも食べようということになり

選んだのは、このお店。

私達は別に阪神タイガースファンじゃないんだけど、なんとなく歩いていて近くにあったもんだからココ。

しかし、なんていうかホント、コテコテですよね

これ、判ります?寅が串カツ食べてるの…。

うまくパロッてますよね~

 

お味の方もたいへん美味しくて、満足

もう、こうなりゃ昼からビールで乾杯っ

昼間からビールを美味しく飲めるのって、休日を満喫してる感があって良いですよねぇ~

ただ私、この日は夕方に少し仕事が入ってんだけど…

 

たくさんのメニュー中には、こんな変わり種の串揚げも…。

餡かけでいただく「うどん串揚げ」。

こっちは、上にケチャップがトッピングされた「オムライス串揚げ」。

 

いやぁ~・・・・

食べてて言うのもアレだけど、串揚げはやっぱり変わり種ではなく、まっとうなモノがよろしいかと・・・

 

たらふく食べて飲んで新世界を後にした私達でした。

 

しかし、夕方には仕事(工事立会)に行かなきゃならないっていうのに、ランチ宴会に明け暮れ

私、中ジョッキで3杯も飲んでしまいましたよ…(これでも控えたつもり

 

もう、こうなりゃ「ブレスケア」で誤魔化すしかないっ

 

 

・・・・結局、ブレスケアが効を成したかどうかは判りませんが、無事に仕事は遂行できました。

会社までの道のりが眠くて仕方なかったけど…

 

 

最後に、せいたんネタをば。

発泡酒が入っていたダンボールにもぐり込むせいたん。

入れないんじゃないかと思っていたんですが、なんとか無事にもぐれたみたいです。

ちょっと得意げ。

なんか、ダンボールが亀の甲羅みたいに見えます

また、せいたんがカタツムリにも見えますよね。

入れたものの、なんとなくキュウクツそう・・・。

 

そう思っていた矢先に、おもむろにガブッ!!

 

がるるwwwっ!!

 

狭いもんだから、ダンボールに八つ当たりしているものと思われます。

 

せいたん、イイコにゃあにゃだから早く自分の体が大きいってこと、自覚しましょうねぇ~。


ムード・インディゴ  うたかたの日々

2013-11-02 | レビュー

気になっていた映画「ムード・インディゴ」を観てきました

私には、たいへん珍しい恋愛映画。

だって恋愛映画って観てても退屈ですもん。

たいてい私がワクワクしながら観るのって、ホラーか、猟奇殺人モノサスペンスですからねぇ…

それだけ普段、避けて通る恋愛映画なのですが、この作品は予告トレーラーの映像が鮮烈だった為、

まんまとノセラレ映画館まで足を伸ばしました。

実際、観てみるとポップでカラフルな小道具と映像がなんともお洒落で、幻想的というか、

観ている間不思議な浮遊感を覚える映像でした。

ストーリーは、ざっとこんなカンジ。

働かずとも楽しく生活していける裕福な青年コランは、ある日無垢な娘クロエと知り合い

恋におちます。

周囲から祝福され盛大な結婚式をあげた二人でしたが、幸せは長くは続きませんでした。

クロエは肺の中に水連が咲く奇病にかかってしまうのです。

クロエを救おうと、高額な治療費を稼ぐべく働いた事もないのに仕事を探しだすコラン。

友人達もクロエとコランを支えます。

コランは愛するクロエを救えるのか?

 

 

 さて…ここからはネタバレなので、これから観ようとしている人は読まないで下さいね

 

      ・・・・・・・  ・・・・・・・・

 

クロエの看病から昇天までの間、コランは必死に働くのですが何をやってもクビ、クロエの高額な

治療費もまともに払えません。

幸せな生活から様変わりしたのは、コランとクロエだけでなく、周りの友人達にも悲劇が訪れます。

コランの親友は思想に溺れ恋人を捨て、捨てられた恋人は自分の恋人が啓蒙する思想家を殺します。

前後して、恋人を捨てたコランの親友は窃盗諸々の罪で逮捕される時、抵抗して誤って射殺されます。

そんな悲劇の最中にクロエの昇天。

(そう。答えは、クロエは救われることなく、あっさりと昇天するのです。)

そしてコランも後を追うように湖に落ち沈んでいきます。

 

原作ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」は読んだことないのですが、

これって原作に忠実なんでしょうか。

 

しかし…なんなの?この映画・・・・

 

これ以上ないという幸せな日々から、堪らなく過酷でツライ日々に一転して終わり。

クロエとコランの涙のお別れシーンなんてものも無く、淡々と不幸な生活が描かれEND。

ストーリーもさることながら、驚いたのが映像の変化。

最初の幸せな日々は色鮮やかでポップな映像で表現されていたのに、不幸な生活は観る者が

気付かない内に色の無い映像に変わっているし…。

ラストに近付くにつれ、モノクロか?と思うほど、色が無くなっていきました。

「二人でいれば、何度だってやりなおせる」

という言葉もむなしく…

 

帰り際、この映画なんだったんだろうなぁ~と考えていてやっと判りました。

この映画は、観客に幸せな日々が伝わればそれだけで良かったんだろうと。

普通はハッピーエンドだけど、この映画のようにバッド・エンドである方が、幸せだった日々が

より鮮烈になります。

失ってしまったからこそよく判る、限りなく幸せだった日々…

それこそが「うたかたの日々」。

こんな幸せの表現方法もあるんだなぁ~と、深く感銘した私でした。

 

 

そして最後に、作品には全く関係ないけど、映画館で感心したことがありました。

映画館でおひとりさま観賞する私の隣に、これまたおひとりさま観賞の若い女性が座っていました。

作品の中で(最初の幸せなシーン)、キュートともいえるコミカルな表現の度にその女性は

「くすっ」とか「ふふっ」とかって小さく反応するんですよ。

えっ?!こんなとこ、そんない面白い?って私は思ってたんですが…

 

でもね、自分が男性なら、こういうささやかなシーンにも反応する感受性の高い女性と

映画デートしたいだろうな…と思うんですよ。

また、こういう女性って可愛く見えるよなぁ~、こちらまで微笑ましく感じるよなぁ~、と

うらやましくなってしまいました。

 

そうだ

 

私も次から、映画を観るときはささやかなシーンでも

「ふふっ」とか「くすっ」とかって反応しようっと

そうすりゃ、好感度UPだわさっ

 

 

って思ったけど、よくよく考えたら私が普段よく見る映画ってホラーか猟奇殺人サスペンスでした。

猟奇殺人のを観て「ふふっ」なんて笑ってたりしたら、好感度どころか

不審&嫌悪感UPじゃないのっ

それもよりによって、私お得意の“おひとりさま観賞”してる時に、それをやったら

知らない人に恐怖感すら与えるって…。

 

周囲の高感度UPを狙いたいのなら、まず観賞する作品を選ばなくてはならない、

おのれのシュミから是正しなければならないことに気付かされた私でした

 

ふんっバカは相手にしてられんのっ。罰として乗ってやるにゃ

 

日に日に重量を増しているせいたんに乗られるのが、最近は何よりの罰ゲームです。

 

これは、ちっちゃかった頃のせいたん。

もう、食べちゃいたくなるくらい可愛い仔猫だったなぁ~・・・。

 

 

まさに、うたかたの日々・・・