かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

医者のきもち

2024年06月13日 | 今日のワタシ
切り花の状態でいただいたバラから根が出たので、嬉々として土に植え替えた。

ところが、その後、あまり具合が良くない。

オリジナルの葉っぱは枯れ落ち、生えてきていた新芽も緑が薄くなり、弱ってきてしまっている。


バラは通常、接ぎ木で増やすらしいが、挿し木も不可能ではないとのことであったし、実際に根が生えてきていたもんだから、いけるかなと思っていたのだけれど・・・

初根促進剤といったものもあるらしいが、特に使っていない。

赤ちゃんのような根っこでは、土の中でまだ水分を吸い上げる力が弱いのかもしれないと思い、若干土は水浸し状態にしているけれど・・・

暑さにもまだ弱いと思うので、日陰で管理もしている・・・

このところの私の心理状態は、非常にシビアな状況の重症患者を受け持っているときみたいな感じなんである。

時間単位で細かくバイタルや尿量をチェックし、輸液や人工呼吸器の管理をしなければいけない病状で、そのうえ見通しがあまり明るくないと思われるような状況においては、主治医は非常に心理的ストレスを抱えているものである。

家族には「予断を許さない状態です。最善を尽くしていますが、覚悟しておいたほうがいいかもしれません」といった説明をしなければならず、主治医さえもワラをもすがりたい思いで、毎日必死で患者と向き合う日々・・・

今は直接患者を受け持たない管理職にあるけれど、昔何度も味わったそんなときのきもちを久々に思い出して、少々気持ちがふさいでいる今日この頃。

そもそも、バラの切り花を根付かせようというのが無理な話で、失敗して当たり前・・・と思えば、これほどストレスを感じなくていいのだと思うけれど、そこは性格なんだよなあ・・・


ちなみにこれは、バラ好きのEが書いて送ってくれた解説イラスト



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