Eの愛犬Grisuは、Eが日本滞在中の3週間、ずっとドッグホテルに預けられていた。
初めて預けられたときは、やせこけた状態で帰ってきた。
風邪をひいて鼻水垂らしながら咳をして、角膜炎にもなっていた。
原因は、いくつかある。
風邪をひいてしまったのは、過保護な子供が、初めて保育園に預けられた時みたいな状況だったからなのだと思う。
ドイツのドッグホテルはすごい。
広大なドッグランがあり、みんなのびのびと駆け回っていて、スタッフたちも愛情たっぷりに世話をしながら、遊んでくれる。
寝る場所はベッド付き個室。
Grisuはアレルギー体質なので、計量カップ付きで、いつものドッグフードをホテルスタッフに預けてきたのだけれど、運動量が半端なかったので、体重が減ってしまった。
角膜炎は、穴掘りに興じたからのようである。
自宅にいるときは、いたずらをしない良い子であるのに、ホテルでは自由奔放に過ごし、フェンスを壊して脱走。
この時はほどなく無事保護されて、私たちは胸をなでおろしたのであるけれど、「やっぱり家に帰りたいんじゃないの?(泣)」と私はホテル住まいを強いられているGrisuに対してすごく申し訳ない気持ちになった。
そしてなんと今回も再びフェンスを壊して脱走。
けれども、脱走はGrisuにとって遊びのひとつのようだ。
スタッフが車でホテル周辺を探しに行ったところ、「お迎えご苦労!」とばかりに、みずからスタッフの車に乗り込んだのだそう(笑)
今回は、ドッグフードを高カロリーのものに変更。
毎日のびのびと思う存分遊んで、栄養も摂っていたせいか、体重もちょうどいい感じに保たれ、毛並みが良くなり、迎えに行ったときは、すごく機嫌がよかったとか。
Eは私が書いたイラストをコピーしたものをドイツに持ち帰り、額に入れてくれた。
たれ目でちょっと悲しそうな表情になっているので、また違うのを描いてみようかな。
冬休みはGrisuも一緒に出かけられるドイツ北部のリゾート地へのプチ旅行を計画中。