前回、オーストリアの義実家へ行った際、ウィーンを1日散策した。
Eはウィーンが実は嫌い。
地方の田舎に住んでいるので、ウィーンやプラハなど、車が多くて土地勘のない街に行くと、車を駐車場に無事に停めるまでは機嫌が悪い。
この時は、街の中心部の大通りを散策した。
とはいっても、ファストファッションの店ばかりで、小さな古い専門店などを見て歩きたかった私のほうが、今度は不機嫌になった。
実はEは方向音痴なのかもしれない。
東京のような場所で電車を乗りこなすのはまだ無理だけれど、空港からの直行バスには一人で乗れるようになった。
ちょうどいい時間のバスがなかったら、同じ要領でチケットを買えば成田エクスプレスも乗れるから、と挑戦するように勧めてみても、断固としてバスがいいと言い張る。
フランクフルトまでの直通特急電車に初めて乗った時、実は反対方向の電車に乗ってしまったのだと、あとになって告白した。
ドイツの電車はよく遅延するからと言って、いつもめちゃくちゃ時間に余裕をもって行動する彼であるけれど、自分自身にも時間的余裕が必要だと思っているのかもしれない
私は上京しても困難さを感じないけれど、それは子供の頃から都内の祖父母の家に頻繁に滞在し、その都度、緑色の電車(山手線)や赤や黄色の電車(中央線と総武線)などの電車の乗り方を学習したからである。
パリについては、最初にメトロの仕組みや乗り方を現地の知人に上手に教えてもらったし、市街地の地図の見方も一緒に教わったので、独り歩きがすぐできるようになった。
自分は方向音痴だと信じ込んでしまっている彼を上手に教育して、訪日中の単独行動範囲を広げてあげたい。