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チェリビダッケの小箱

音の出るパンケーキ

Bruckner:Symphony No.7

2008-01-11 23:40:16 | RE! DISCOVER
・Bruckner:Symphony No.7 in E major
Berlin Phil/1992.04.01

レーベル:RE! DISCOVER(RED 133)

演奏評価:☆☆☆☆☆☆☆☆
録音評価:☆☆☆☆☆☆☆

1992年のベルリンフィルとのブル7です。

フルトヴェングラーの後継者争いでカラヤンに敗れベルリンと袂を分かったチェリビダッケが、約40年ぶりに復帰した記念的演奏会。

この演奏に関しては様々なレーベルから録音や映像が出ていますが、私が所有しているのはRE! DISCOVERで、DUMKA(DCD30-03/4)を再発したものです。


全体で約86分という非常に長大な演奏で、二楽章は30分超。

最近上岡敏之/ヴッパータール響で91分というブル7が出ましたが、それ以前では最長だったのではないでしょうか。


6日間というベルリンとしては異例に長いプローべが行われたらしいですが、
やはり手兵のミュンヘンフィルとの演奏に比べてチェリビダッケの音楽が浸透しきっていない感は否めません。

クライマックスでの強奏はその迫力、音量、音圧等々、さすがベルリンフィルと思いますが、楽器間のバランスや音色の統一感がいまいちで、音の透明感がなく濁ってしまっています。

私としてはやはりチェリビダッケの音楽が完璧に貫徹しているMETEOR盤をお勧めします。

とはいえ、好みの問題ですし、このベルリン盤も物凄い演奏であることは確かなので、一聴の価値があるでしょう。