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チェリビダッケの小箱

音の出るパンケーキ

Ravel:Piano Concerto&Faure:Requiem

2008-01-21 01:31:11 | CONCERT CLUB
・Ravel:Piano Concerto in G major
London SO/1982.04.08
・Faure:Requiem, op.48
London Symphony Chorus/1982.04.08

レーベル:CONCERT CLUB : CC 11

演奏評価
・Ravel
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・Faure
☆☆☆☆☆☆☆

録音評価
☆☆☆☆☆☆☆



ミケランジェリとのラヴェル協奏曲。

チェリビダッケとミケランジェリという、お互いが認めあっていた稀代の唯美主
義者に同士による美の競演。

この一枚だけでも高い金を出してConcertClubのボックスを買った価値があります(
もっとも、Memoriesでも同一演奏が聞かれますが)。

音質は最上とはいえませんが、ミケランジェリの宝石のような光り輝く美音は充分楽
しめます。

特に二楽章はこの世のものとは思えない程。

ミケランジェリとのラベルはミュンヘンとの演奏もあり、それもまた素晴らしい
演奏ですが、私はより音色の引き締まったこのディスクの方が好きですね。



フォーレのレクイエムは美しい上に凄絶な演奏(録音がやや荒いせいかもしれません)。

チェリビダッケの合唱ものは基本的に買いだと思って間違いないと思います。
もともとオケを合唱のように鳴らす人ですから、合唱においてはその精緻なバランスや音の透明度の高さが遺憾なく発揮されます。

フォーレを含む三大レクイエムやバッハのロ短調ミサといった合唱ものは、その意味でチェリの美学が透徹していてお薦めですね。

Prokofiev:Symphony No.5etc

2008-01-21 01:10:17 | CONCERT CLUB
・Prokofiev:Symphony No.5 in Bb major, op.100
London SO/1979.09.21
・Tippett:The Midsummer Mariage; Ritual Dances
London SO/1980.04.10

レーベル:CONCERT CLUB : CC 11


演奏評価
・Prokofiev
☆☆☆☆☆☆☆☆
・Tippett
☆☆☆☆☆☆☆☆

録音評価
☆☆☆☆☆☆☆



ロンドン響とのプロ5。
ConcertClubの11枚組のうちの一枚です。

グラムフォン盤のプロ5の記事でも書きましたが、録音の質や演奏の生々しさとい
う点ではグラムフォン盤に軍配が上がるものの、アンサンブルや各楽器の精度は
こちらの方が上に感じます。

個人的にシュトゥットゥガルトの木管があまり好きでないこともありますが。

面白いのは四楽章のクラリネット・ソロで、いちいち音を抜いています。
フルートは同じパッセージでも抜いてないし、シュットゥットゥガルトでもクラ
は普通に吹いているところを見ると、おそらくチェリビダッケではなく奏者の解
釈なんでしょう。


ティペットはイギリスの作曲家で、この「典礼の踊り」はオペラ「真夏の結婚」(The Midsummer Marriage)の中の一曲です。

あまり知らない曲なのですが何ともいえませんが、良演だと思います。
プロ5同様、ロン響の機能性の高さには驚かされますね。