・Tchaikovsky:Symphony No.5 in E minor, op.64
DR Radiosymfoniorkestret (Danish National SO)/1970.02.19
レーベル:MEMORIES(ME 1029/1030)
演奏評価
☆☆☆☆☆☆☆☆
録音評価
☆☆☆☆☆
デンマーク放響とのチャイ5。
チェリビダッケのチャイ5といえば、ミュンヘンとの途方もないスケールの演奏が有名ですが、こちらもなかなかです。
晩年の瞑想的で巨大な音響的構築物ではなく、よりエネルギッシュで爆発力とパッションが感じられる演奏。
一楽章はどこか晩年のスタイルを感じさせながらも、この時代のチェリのある種演技がかったパフォーマンスが楽しめます。
テンポも前に行くところではしっかり速くなったりと、コントラストが明瞭なところは晩年とは違って面白いですね。
ニ楽章に関しても、晩年の執拗なまでの弱音へのこだわりはこの頃には見られませんが、ロマンティックで艶やかな演奏になっています。
ホルンソロも瞠目。
派手ではありませんが、過度に感傷的にならない素朴な美しさが素敵です。
四楽章は再現部の前の爆発力が圧倒的。
熱気にやられたのか、一部観客が再現部前で拍手しちゃってます。
シュトゥットガルトとのチャイ5は晩年のスタイルに極めて近いながらも、過渡期的な演奏で中途半端感が拭えないのに対して、この演奏は晩年とは違った形で完成されている演奏を楽しむことができるので、お薦めですね。
録音はやや古さを感じさせ、強奏部では音が割れ気味ですが、十分楽しめるレヴェルです。
DR Radiosymfoniorkestret (Danish National SO)/1970.02.19
レーベル:MEMORIES(ME 1029/1030)
演奏評価
☆☆☆☆☆☆☆☆
録音評価
☆☆☆☆☆
デンマーク放響とのチャイ5。
チェリビダッケのチャイ5といえば、ミュンヘンとの途方もないスケールの演奏が有名ですが、こちらもなかなかです。
晩年の瞑想的で巨大な音響的構築物ではなく、よりエネルギッシュで爆発力とパッションが感じられる演奏。
一楽章はどこか晩年のスタイルを感じさせながらも、この時代のチェリのある種演技がかったパフォーマンスが楽しめます。
テンポも前に行くところではしっかり速くなったりと、コントラストが明瞭なところは晩年とは違って面白いですね。
ニ楽章に関しても、晩年の執拗なまでの弱音へのこだわりはこの頃には見られませんが、ロマンティックで艶やかな演奏になっています。
ホルンソロも瞠目。
派手ではありませんが、過度に感傷的にならない素朴な美しさが素敵です。
四楽章は再現部の前の爆発力が圧倒的。
熱気にやられたのか、一部観客が再現部前で拍手しちゃってます。
シュトゥットガルトとのチャイ5は晩年のスタイルに極めて近いながらも、過渡期的な演奏で中途半端感が拭えないのに対して、この演奏は晩年とは違った形で完成されている演奏を楽しむことができるので、お薦めですね。
録音はやや古さを感じさせ、強奏部では音が割れ気味ですが、十分楽しめるレヴェルです。