【写真:これが何であるか 分ってしまう あなたはフィリピン通です】
これは、2~3日前にウチの女房(25歳のフィリピーナ)と交わした会話です。(実際には、英語とビサヤ語のミックスで話しておりますが、全て日本語に翻訳します)
わない?』
(ホントーはよう分らん...)
ンプーって高いじゃない。それでね、最近は、パッ
ク入りのシャンプー(写真)を買ってるのよ』
『前はね、この1パックの量よりずっと沢山のシャン
プーを毎日使ってたのよ。その方が髪の毛に良い
と思って....でも、どうも一杯使ったからって、良いと
は限らないみたいね。今の方が髪の毛の調子が全
然いいもの....』
『…それで、君、以前は、どれ位の量を使っていた
のさ?!』
『だ、だから、今の3~5倍…かな』
『
…まあ、お恥ずかしい限りでございます....(苦笑)
御存知の方は御存知の通り、やっぱりフィリピン人には、‘こうした傾向’をもった人が多数派のようで、‘少ないよりは多い方が良い’とか、‘小さいよりは大きい方がいい’とか言った偏った方向性で物事を考えてしまう向きが多いようです。
女房の一件では、大量のシャンプーを使い過ぎる事で、髪の毛にとって必要な栄養分まで全部洗い流してしまった上に、大量の水を使ってシャンプーをすすがねばならなかった筈でして、髪の毛を必要以上にゴシゴシと‘こすって、’ダメージを与えていたのでしょう。
水道代もシャンプー代も日本より高いってのに....
…そんな訳で、庶民たちは、普通の300ml程度のシャンプーのボトルを一本買うと、彼らの平均日当の半分以上が飛んでしまう為、通常は上記のような個包装(?)の1回使い切りのシャンプー・コンディショナーを1個当たり精々20円程度で買っているのです。(…女房も独身時代は、そのような対応をして居た為、僕と結婚してから、僕が日本人の感覚で買い物をするものだから、よく訳が分らないまま、僕のレベルにお付き合いしてしまって、‘何となく、そのように思って、’間違った対応をしていたと言うのが本当のところでしょう。僕もその辺りのフィリピンの庶民の事情が良く分っていなかった訳で、これは女房が一方的に悪いとは言えないのですが....)
日本、或いは、他の先進諸国でも、大きいものは‘徳用サイズ’とした考え方があって、まとめ買い、大口買いをした方が結果として安くなると思われていますが、フィリピンの実態は、個包装の流通量の方が圧倒的に多い事と、シャンプー等のプラスティック容器にですら、‘価値’がある事が、その理由だと思われますが、例えば1ml当たりの単価を計算すると、大きなサイズのものが必ずしも徳用ではない事が分ります。ましてや、ウチの女房のように‘適量’というものが分っていなくて一回に必要以上の量を使ってしまっていたのでは、逆に‘勿体無い’買い物になってしまいます。
でも、まあ、女房が自分自身で、そうした事に気が付いて、‘勿体無い事をしていた’と言う自覚をもった事は、ほめてやらなきゃ仕方が無いかな…そんな風にも思っています…(苦笑)
過ぎたるは猶及ばざるが如し
彼らに送る言葉です....
女房には説明しましたが、一応は理解したようです。が、それが生活の他の場面にも活用・応用される事を祈っております…(苦笑)
かわいいじゃありませんか
我が家ではかみさんが体に使う乳液で似たようなことをしていたかな・・・
シャンプーについては良くわからないので今度かみさんと一緒に風呂でも入って観察してみますかな(笑)
でも、私なら、お前良かったな、馬鹿な比人をそうやって少しずつ卒業だなとハッキリ言っちゃいそうです・・・私よりずっと大人の権兵衛さんですね~(笑)
そう言えば~~電気やテレビも・・・
以前に比べれば良くなってきていると思うのですが・・・気をつけます♪
ウチも結婚して4年になるんですけれど、そうした風呂場での出来事については、全くの密室の事で分らないんですよね。特にこのフィリピンの家屋の構造では一人がシャワーを浴びたら、一杯一杯で、とても一緒になんて状態ではないですから…(苦笑)
これ、多分、日本人でも多かれ少なかれ、‘やってしまいがちな事’ではあるのですが、多分、女房が言っている3~5倍なんてのは、凄く控え目な数字で、実は、その倍位の事はやっている可能性が高いんじゃないかと僕は疑っているのです。(苦笑)
実際に、特に新婚の頃は買い物も何時も一緒でしたから、女房が余りに頻繁にシャンプーを買うのをみて、『えっ?またなの…』という言い方を僕もしていましたので、女房も、今回の事を打ち明けたら、“何かは言われるだろう”と言う事は充分に予期していたのだと思います。
他のケースでも良く聞くのですが、比人奥さまは、どうしても日本人の場合に比べて、‘貯金ができない’とか、‘金遣いが荒い’と言った評価がされ易いようで、その原因は、この記事に挙げたような事にあると思われます。
しかし、本当に御指摘の通りで、特にここ数年で恐ろしい程、物価が上がって、本当に楽じゃなくなりました。
思うのは、ここの庶民たちの生活の事で、‘よくこれで死なずにやっていられるなあ…’と感心するしかないですね。
要は彼らの暮らしは‘その日暮らし’と言った感覚で、‘今日使う分は今日の内に使い切ってしまって、明日には残さない’と言った感覚なのですね。(‘江戸っ子は宵越しの金はもたねぇ’…と言った感覚に良く似ています。要は、熱帯の気候ですから、冷蔵庫等が無かった時代には基本的に貯蔵すると言う事ができなくて、そうした感覚が‘文化’になったものと思われます)
それが良いとか悪いとかって事を言う積りはないのですが、何とか彼らと上手に付き合おうとすると、有り余るものは渡さない、使わせないと言うのが正解かなと思ったりもしています。