写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

1年でたとえると

2019年11月04日 | 随想

毎年、11月になって年賀はがきの発売とかも始まり、そろそろ歳末の声を聞くようになってくると、必ず思うことがある。それは、年を追う毎に徐々に迫ってきて由々しき事態になっていくはずなのだが、なぁに、本人はさほど深刻には感じてはいないようだ。

 

それは何かとたずねたらベンベン、ではないが、何のことかというと、「終末時計」ではないが、程なく訪れるであろう我が寿命のことである。リンク先にもあるように、寿命というのは肉体が「この世」に存在する時間のことである。

 

ところで、終末時計というのは、世界終末時計(Doomsday clock)とも言われ、人類の絶滅(終末)を午前0時になぞらえ、その終末までの「残り時間」を「0時まであと何分」という形で象徴的に示す時計である。

元々は核戦争などによる人類滅亡の瞬間を午前0時として、それまでにあと何分が残されているかということを象徴的に表す架空の時計だったのだが、最近では気候変動による環境破壊や生命科学の負の側面による脅威なども考慮して、針の動きが決定されているとのこと。

https://www.aspistrategist.org.au/walking-after-midnight-thinking-beyond-the-doomsday-clock/

 

創設以来、最も0時に迫ったのが、アメリカとソ連の水爆競争が過熱した1953年の「2分前」であり、もっとも離れたのは1991年頃の冷戦が終結、第一次戦略兵器削減条約などにより「17分前」。

最近では中共の一帯一路や太平洋進出などの覇権目論見、韓国から流出したフッ化水素(HF)による核燃料疑惑が北朝鮮やイランで窺われることなどにより、なんと!冷戦時代の緊張時と同じ「2分前」となっている。

あの、「一触即発」だった「キューバ危機」(1962年)のときでさえ「7分前」だった、ということからも、如何に、今回の韓国への輸出管理強化が重要な決定だったかをあらためて示していると言えよう。

 ツァーリボンバ


ちなみに、世界の終わりを表す言葉としては、Doomsday(最後の審判日)、Armageddon(ハルマゲドン)、Apocalypse(ヨハネ黙示録)などが「世界崩壊」や「終末」といった意味でよく使われるが、いずれもキリスト教の終末思想を感じさせるものであり、Catastrophe(カタストロフィ「破局」)などが宗教色をあまり感じさせない用語となっている。

 


「あと、どれくらい?」ということで「終末時計」を採り上げてみた訳だが、はてさて、我が一生、1年の暦で表すと今は何月何日頃を生きているのだろう?という感情が、冒頭の「思うこと」なのである。

こちらのほうが、あとどのくらい生きられますか?百恵ちゃんかょ・・・)をシビアに表しているように感じられる。で、この心配事が、我が毎年の11月の恒例のようなのである。

 

吉幾三の『雪國』(国じゃなくて國だったんだ・・・)は、「暦はもう少しで 今年も終わりですね」と歌うが、たぶん我が人生も、「もう少しで終わり」には違いないだろう、という心境である。まぁ、傲慢にも「もぅ少し」の幅がそれほど小さいとは思っていない、というのが事実なんだが。

 

仮に我が一生を80歳とすると(てぇした自信だなぁとの内なる声あり・・・)、6歳になったっていうのは、アバウトで6歳/80歳×365日ということで1月28日、12歳になったのが2月24日、15歳になったのが3月1日、18歳になったのが3月24日、学生生活を終えたのが4月14日、3年間ほどのプー太郎を辞めたのが4月26日、となる。まぁ、ここまでは春真っ盛り、青春といったところだろう。

以来、梅雨の時期や真夏、秋冷の時期には汗水垂らし、10月6日までは精力的に地域振興の仕事で働き続けたことになる。遺憾ながら8月24日頃に心筋梗塞で一旦リセットされそうになり、またその2、3日後には脳梗塞を患ったりしたが、何とか、しぶとく生きながらえてきている。寿命というのは、この世との「縁」なのだなぁ、などとしみじみ。

それ以後は若干の空白はあるものの現在の生活がある訳だが、これからの暦を見てみると、11月6日が70歳、12月9日が75歳、12月22日が78歳などとなり、大晦日の除夜の鐘とともに今生の別れを迎える算段となる。あと2ヵ月ないんだょなぁ・・・そういうもんだろなぁ。生まれて、生きて、死んでいく。古来、多くの人が感じたであろう境地にいる気がする。年齢のなせるワザだろぅて。

 

長い時間をわかりやすく1年の暦で表すという方法としては、たとえば地球カレンダーというものがあって、地球誕生の時を元旦(1月1日)の0:00am、今現在を大晦日(12月31日)の24:00とするものとして計算していく訳である。

もちろん、0:00amきっかりにポコンと地球が生まれた訳ではないのだが、そこは計算をしやすくするための設定、ということであり、勿論いくつかの仮定に基づいている。

そうやって今までの地球の46億年の歴史を1年の暦に置き換えてみると、魚類の出現が11月23日、恐竜の出現が12月15日、絶滅が12月25日、現世人類の登場が12月31日の23時37分、産業革命が23時59分58秒、などとなる。

 

200年ほど前の産業革命が2秒前ってことは、我が人生、コンマ数秒という正に瞬間でしかない。これを短いと捉えるか、地球の歴史が長大だと捉えるか、まぁどちらも正解なのだろう。

 



地球でさえそうなら、もっとすごいのは宇宙の歴史を1年で表すとどうなるかという宇宙カレンダー

ビッグバンによる宇宙誕生の時を元旦(1月1日)の0:00am、今現在を大晦日(12月31日)の24:00とするものとして計算していく訳である。

最近の理論はビッグバンの前にインフレーションがあったとされているが、ここでは、0:00amきっかりにビッグバンによってポコンと宇宙が生まれたことを出発点としている。

 

こことかこことかを参考にして、宇宙の歴史を1年のカレンダーに置き換えた年表に、地球の歴史も書き加えてみると、以下のようになる。

1月1日 元旦:ビッグバン(宇宙の誕生 138億年前)、2月15日 天の川銀河誕生(120億年前)、8月25日 太陽系の誕生(48億年前)、8月30日 地球の誕生(46億年前)、9月1日 地球と月が分離して衛星になる(45億年前)、9月15日 生命の元(タンパク質や核酸の生成 40億年前)、9月18日 原始生命の登場(38億年前)、10月1日 バクテリア登場(35億年前)、10月20日 光合成するバクテリアの登場で酸素生成(27億年前)、11月2日 真核生物(細胞核を持つ生物)の登場(22億年前)、11月29日 多細胞生物の登場(12億年前)、

12月24日 恐竜誕生(2億5千年前)、12月29日 恐竜絶滅(6550万年前)、12月31日午後9時30分 人類誕生(400万年前)、12月31日午後11時52分 ホモ・サピエンス誕生(20万年前)、12月31日午後11時59分22秒 縄文時代(1万6500年前)・・・・宇宙は広くて大きくて、ますます加速膨張していて・・・、気が遠くなるばかりか、今、何をしているのかもわからなくなってきてもうた・・・・あかん。