写真は20年以上も前のものとなりました

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

進路

2016年08月28日 | 随想

台風201610号 (LIONROCK)からの記事を引用すると、「2016年08月19日 22:30 台風10号(LIONROCK)が八丈島の東で発生しました。今後は伊豆諸島を通過した後に南西に進むという、かなり珍しいコースを進む予報です。これは、日本南方の大気の流れが通常とは逆回転になっているためです。台風の動きを左右するのは上空700hPa(3000メートル)や500hPa(5700メートル)付近の風となりますが、世界版リアルタイム風向きマップ(気象庁数値予報モデルGPVデータ)を見ると伊豆諸島付近では北に向かう大気の流れと南に向かう大気の流れが分岐しており、台風10号は後者の風に乗って南西に進むことになります。」とあり、今までの推移はJAXA EORC(宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター)のページで時系列的に把握できるので、御覧いただきたいが、8月25日(木)頃までは、ゆっくりと南西へ進んでいた台風10号は、26日(金)から27日(土)頃にかけて、進路を東寄りに変え、次第に速度を上げながら北上する、と予想されるようになった。

そのとき(8月25日15時)の進路予想図は、伊豆半島から富山湾、能登半島に抜ける、というものだった。

 

・・・直感的に、これはあり得ない、と思った。気象庁予報部(リストの95番目に表示)ではスーパーコンピュータ   HITACHI SR16000 model M1を使っているようだが、計算がどれだけ速くても、入力するデータと計算式の前提が間違っていれば、当然、結果も間違ったものになる。

8月26日6時の進路予想図は、房総半島から上越地方に抜ける、という予想に変わった。


26日15時の予想も同じものだった。

 

27日15時での予想は、関東地方には上陸しないのでは?、というものに変わった。

 

しかしながら、他の予想図では、福島県と宮城県の境目付近に上陸し、新潟県と山形県の境目あたりまで横断する、という予想になっていた。(その後、北朝鮮に向かう、という・・・)

 

28日の12時発表の予想図では、宮城県牡鹿半島から青森県津軽半島に抜ける、という進路予想になった。

 

・・・だいたい予想どおりの展開になってきた。当初は伊豆半島と能登半島を結ぶという進路から、牡鹿半島と津軽半島を結ぶラインまで進路予想が変化した。

もう少し上陸が遅れて、東北沖合をまっすぐに北上し・・・またまた北海道に上陸、という進路を予想していたのだが、28日15時の予想進路では、宮城県牡鹿半島から秋田県男鹿半島を結ぶ進路、と少しぶり返した恰好になった。

 

因みに、この10号のような、進路予報が難しく複雑な動きをする台風を「迷走台風」と呼んでいたものだが、この業界にも言葉狩りがあったらしく、2007年からは「複雑な動きをする台風」と改称されたようだ。いや、それを「迷走」って言うんじゃないの?と突っ込みたくなるが・・・・。