月齢13.7 2005-09-17 | 月 ゆっくりと 冷却された気体は ガラスの底へと沈み わずかな振動を経て また上昇を開始する ゆっくりと 螺旋は軸を定め ゆるやかに内径に満ち ついに外殻に触れては 全ての回転を失う 零下百七十度 透き通るガラスの頭蓋 内なる凋落を孕み 軌道をなぞる記憶は ただ満ちゆくままに 光の粒子と波動を 精密に集束しては 刻々と地へ送り出す そのあたたかな 透明な光よ そんな月を 見た with binoculars and Brian Eno / Another Day on Earth « 愛蛇 (または かんべんし... | トップ | 螻蛄 »