図鑑:花 鳥 風 月

田舎道歩いてるとなんかいいことあります

月齢20.0

2005-10-23 | 


夜を始めよう

赤松をよじ登り

山端の雲をくぐって

上がって来い 半月

火星に雄牛 御者

皆が待っている

昴の一つや二つ

減ったって構いやしないんだ



けれど

下弦の月の寂しがり

オリオンの肩に乗って

赤い顔がようやく

醒めたかと思ったら 全く

今度は雲を呼びやがった






The Moon Age Calender

Copernicus

2005-10-13 | 


秋の夜が
黒々と澄んでいるのは
きっと西空で光る
涙型の星のせい


というわけで
橋のたもと
サラを聴きながら
コペルニクスに出会う夜


空の向こうに
彼は飛んでいくから
後で 火星とおうし
天の川を渡ってごらん






with Sarah Vaughan / Embraceable You

月のクレーター:コペルニクスとティコ
大阪市立科学館さんより

そして外気はちょうど10℃
オリオンにも出会った夜でした

月齢28 そして2.8

2005-10-06 | 

夕暮れの河原で

黄色い月を拾いました

月は 錆色の

カワラケツメイの枝先に

たたずんでおりました



くしゃくしゃな羽の中に

触角も お腹も

すっかりしまいこんで

月は もう 

おやすみを

云ったあとなのでした



そう では

わたしも帰ろう と

振り向いて河原を登ってゆくと

空には もうひとり 月がいて

細い細い 切れ長の目で

おやすみと

挨拶をくれたのでした






キチョウ from 蝶の図鑑