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cassis and rubyred weblog

いまを大切にしたいな、と。

また、この味に会えた

2007年05月03日 18時31分21秒 | silent cruise


ホームページを見たりして、その後の動きがないか、なんて確認していました。
でも、ホームページには何の変化もなくて。
新しい丸井のお店も、閉店したセゾンプラザのそのあとも、何にも書いてなくて。

…未練がましい、っていわれるんでしょうか。
これはお気に入りのマトリョーシカとお別れすることになったあとのこと。

恵比寿に出かけることがあって、
わたしたちは恵比寿の駅ビルにもマトリョーシカがあることを思い出しました。

休日の駅ビル。混んではいるけれど、思ったほど待たなくて済みそうなレストランフロア。
前にも、ここには来た事があったっけ…。


あの時は、相手の人が仕事があって、一緒に来て、
それで、少し待っていたら仕事が終わって。
だから、このフロアにきて食事をしたんだっけ。

でも、どこのお店だったのか、忘れてしまいました…。
きっとここだろうな? というお店はあったんですけど。

過去って、やっぱり過去ですね。
人間ってすごい。忘却という力を与えられたから。
いろんなことができるんですね。

何を食べていたのかも、忘れてしまいました。


さてさて、前置きが長くなりました。
マトリョーシカに入って、席に案内されている時に、見つけたんです。

それは厨房の中。
背が高くて、白髪の、メガネをかけた人。

セゾンプラザにいた人!

やっぱりいてくれた。
この人がいるなら…と、メニュー選びも期待が高まります。

そうして料理が運ばれてきて…。
ボルシチを一口。

「おいしい」
暖かさが違うんです。
暖かさ、というのは、提供された時の温度、ということもあります。
けど、温度も含めた味だと思う。

味の深み。これが違います。
同じ素材、同じ作り方、同じ店。
なのに、ここまで違うなんて…。

良かった、いてくれて。

経験なのかな?
多分作ろうとしても、作れない深み。
ありがとうって、そう思います。

在り難い。
今まで当たり前にお店に行って味わっていた味。
それがなくなって、本当にそう思います。

セットで頼みましたので、その後に出てきたストロガノフも、
おコメの食感からおいしかったです。

ただ、残念なのは、メニューがやっぱり削られていること。
ワインも数が減り、ビトーチキはありません。
やっぱり、売上のことととか、いろいろあるんでしょうね。

少しだけ不安を残しながら、恵比寿のお店にいったこと、
そこにシェフがいたこと。
ふたつの幸運に感謝しながら、お店を出ました。


もし、読んでいただいた方のなかで、
わたしと同じように、セゾンプラザの味が恋しくなった方は、
恵比寿のお店もいいですよ~。



…調子にのってふたりでワインを頼んだので、
お昼から酔っ払って帰りました(笑


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