「天狗の中国四方山話」

~中国に関する耳寄りな話~

No.216 ★ 大連市、高齢者サービス施設の詳細情報を発信

2024年03月26日 | 日記

JETRO大連事務所

2024年3月21日

中国の大連市民政局は3月7日、同市の高齢者向けサービス施設を紹介する「大連養老地図 」(以下、同地図、注)を公開した。同局のホームページまたはWeChat公式アカウント(大連民政公衆号)で見ることができる。「老人ホーム」「コミュニティのデイサービス施設」「訪問サービス施設」の3タイプの施設の詳細情報を掲載している。「コミュニティのデイサービス施設」のうち、訪問サービスを提供している施設が「訪問サービス施設」として紹介されている。

これまで同局は、ホームページで老人ホームの基本情報(施設名、ベッド数、連絡先など)を公表していたが、2020年以降更新がされていなかった。

今回の「大連養老地図」は基本情報のほか、入居対象者、利用料など利用者の関心が高い情報に加え、各施設を監督管理する政府主管部署名と連絡先も掲載し、情報の透明化を図っている。また、検索エンジンを設け、高齢者やその家族が施設を簡単に検索できる仕組みも導入している(添付資料表参照)。

ジェトロが3月12日、大連市民政局養老服務・老年人福利処の担当者にヒアリングしたところ、「大連養老地図に情報を掲載する場合、所管地域の各区民政局に申請し、審査を経た後に掲載される。現在、一部施設については審査中のため、今後順次掲載される予定。施設内容を更新する際にも、同様の手続きが必要。掲載内容の正確性を重視している」と述べている。

大連市の高齢者向けサービス市場への参入を検討する企業にとっては、同地図で各タイプの施設の数、対応可能なサービス内容、利用費の設定、入居率などの参考情報が確認できる。例えば、中国で注目が高まる認知症ケアについて、対応可能な老人ホームは101軒あり、老人ホーム全体の39.1%を占めている(2024年3月18日時点)。

(注)ただし、現地以外ではURLが閲覧できない可能性がある。(潘暁雯)

<添付資料>


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