NNA ASIA
2024年9月2日
外食大手のトリドールホールディングス(東京都渋谷区)は1日、焼き肉丼店「肉のヤマ牛」の中国本土1号店を上海市で開業した。まずは上海市での出店を進めてから、その他の1級都市(沿海部大都市)に店舗網を広げる考えだ。
外食大手のトリドールホールディングスは1日、焼き肉丼店「肉のヤマ牛」の中国本土1号店を上海市で開業した。数年内に上海で30店の開設を目指す
静安区の商業施設に出店した。合弁企業がフランチャイズ展開する。店舗面積は約72平方メートルで、座席数は約40席。焼き肉丼を22元(約450円)から提供する。肉の鮮度にこだわり、注文を受けてから来店客の前で焼き上げることでできたての状態で提供するのが売りだ。中華ファストフードなどが競合になるとみている。
海外事業本部長を務める杉山孝史副社長によると、14億人以上の人口を抱え、外食産業が伸びる中国は魅力的な市場。現在は景気鈍化の影響が広がっているものの、「価値あるものをリーズナブルに」提供する外食分野には商機がある。
肉のヤマ牛は手頃な価格と日本の味に加え、店内で調理工程が見え、肉の切りたてや焼きたてが楽しめるといった“経験価値”も武器に、市場を開拓する考えだ。
肉のヤマ牛は数年以内に上海市で30店を出店する計画。10月には市内楊浦区に2号店を開設する。将来的には上海以外の1級都市に店舗網を広げ、本土で数百店体制とすることを目指す。
トリドールホールディングスがこれまで本土で展開するブランドは、香港発の米線(ライスヌードル)店「譚仔(タムジャイ)」、ラーメン店「ずんどう屋」で、肉のヤマ牛が3ブランド目。ずんどう屋は今年4月に上海市で本土1号店を出店し、8月に2号店を上海市に開設した。ずんどう屋は本土で200店以上を出す構想だ。
22年に本土から撤退した讃岐うどん店「丸亀製麺」も再進出を検討しているという。
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