NNA ASIA
2024年5月8日
中国の著名エコノミストの任沢平氏は7日、中国の住宅需要は2024年から30年まで年間約9億平方メートル余りで推移するとの予測を示した。23年とおおむね同じ低水準が少なくとも30年まで続くとの見方。かつての旺盛な需要が戻ることはないとみている。
過去の住宅需要については、国家統計局の住宅販売面積に独自の調整を加えた値を「需要」として算定。23年は9億5,000万方メートルだったと説明した。14年と15年は16億平方メートルに迫る水準で、23年はこれらの時期を6億平方メートル以上下回ったことになる。
任氏は、住宅需要を「剛性需要」(都市化によって発生する需要)、「改善性需要」(都市部住民がより良い家に住もうとすることで発生する需要)、「更新需要」(都市更新によって発生する需要)の3種類に分けている。
これまでは剛性需要がけん引役だったが、今後は改善性需要が中心になると予測。都市化のペースが落ちていることを理由に挙げた。24~30年の総需要は65億平方メートルで、改善性需要が約4割、剛性需要と更新需要が約3割になるとみている。
中国の住宅市況は長年好調が続き、家計の住宅投資は経済成長をけん引してきた。だが、20年代に入ってからは市況が悪化している。
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