「天狗の中国四方山話」

~中国に関する耳寄りな話~ 【政治・経済・社会・文化】

No.1398 ★★ 中国が報復措置 米相互関税と同じ34%、全輸入品に

2025年04月05日 | 日記
日本経済新聞 (田中道昭:日本工業大学大学院技術経営研究科教授)
2025年4月4日


中国は米国の相互関税に同じ税率で報復する方針だ

【北京=塩崎健太郎】中国政府は4日、米国からのすべての輸入品に34%の追加関税を課すと発表した。トランプ米政権が発表した相互関税への報復措置で、米国と同じ税率を上乗せする。10日午後0時1分(日本時間10日午後1時1分)から発動する。

中国は2月と3月にそれぞれ対米報復措置として10〜15%の追加関税を発動していた。現時点で追加関税の対象である米国産の石油や液化天然ガス(LNG)、農産品などに上乗せする形となる。中国国務院(政府)関税税則委員会は声明で「米国のやり方は典型的で一方的ないじめ行為だ」と批判した。
中国商務省は米国の相互関税について世界貿易機関(WTO)に提訴したとも明らかにした。「WTOルールへの重大な違反であり、グローバル貿易と国際経済の秩序を損なう」と反発した。米国に対し関税措置の即時取り消しを求めた。

これまでの報復措置と同様、今回も関税以外の対抗手段を組み合わせた。政府は4日、電気自動車(EV)に使うジスプロシウムなど7種類のレアアース(希土類)を輸出規制の対象に加えた。中国当局の許可がない限り、輸出業者などは輸出できなくなる。

米ドローンメーカーのスカイディオなど米国企業11社を「信頼できない企業」のリストに追加して制裁対象とした。中国関連の輸出入活動を禁止し、中国での新規投資も禁じる。米国企業への規制を強めて経済的な打撃を与える狙いだ。

トランプ米大統領は4日、自身のSNSに「中国は間違った対応をした。パニックに陥ったのだ」と投稿した。

トランプ氏は米時間2日、相互関税として中国に34%を課すと発表した。一律にかける10%の基本税率を日本時間5日午後1時1分、上乗せ税率を同9日午後1時1分に発動する。中国には既にかけた計20%の追加関税とあわせて計54%になる。

ひとこと解説

米国の相互関税発動は、中国の報復関税により、単なる貿易摩擦を超えた経済安全保障の戦いになる可能性がある。米国は製造業含め国家の再興、中国はグローバル覇権獲得を懸けた構造的対立が背景だ。双方とも国内世論や政権基盤強化を背景に短期妥協は困難。妥協よりは段階的衝突と限定的取引の繰り返しとなる可能性が高い。


米国はインフレ抑制と有権者支持の間で揺れ、中国は内需刺激と外資流出の均衡に悩む。日本は、その狭間でバランス外交と戦略的投資判断を迫られるが、企業も国家も、供給網・市場・通貨・規制環境のあらゆる面で戦略性と適応力を高める必要がある。いま必要なのは、交渉される側から設計する側への転換だろう。


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No.1397 ★★ 人民解放軍、台湾上陸を想定しての演習か、「超巨大はしけ3連結」の異様な光景が目撃される

2025年04月05日 | 日記
JBpress (国際ジャーナリスト・木村正人)
2025年4月4日
 

(写真:hyotographics/Shutterstock)

巨大バージ船3隻が800メートル超の橋に

[ロンドン発]台湾・民進党政権への圧力を強めるため中国人民解放軍が台湾周辺で軍事演習を行う中、ここ数週間、中国広東省沖で巨大バージ船(はしけ)3隻と民間貨物船、フェリーを使った演習が行われていると米紙ニューヨーク・タイムズ(4月1日)が報じた。

 3隻のバージ船は連結され、海岸まで延びる長さ800メートル以上の橋に早変わりした。NYT紙は「巨大バージ船のデビューは中国軍が台湾の海岸に数万人の兵士と武器、車両を上陸させる能力に一歩近づいたことを示唆する」という専門家の声を伝えている。

 世界の海軍動向を伝える「ネイバルニュース」(3月25日)によると、バージ船は2月27日ごろ広東省湛江市沖の南三島に到着。3月22日まで、少なくとも2隻の民間ロールオン・ロールオフ(RORO)フェリーをバージ船のプラットフォームにドッキングする試験を実施した。

 
@lfx160219のX投稿より

 さらに南に18.5キロメートル離れた東海島に移動、同月24日まで作戦を展開。3隻のタイプが異なるバージ船は長さ135~185メートル、幅35~38メートルで、脚が4~8本ついている。延長ランプ(連結道路)がなく、ウォータージェット推進機能を備える浅瀬用もある。
 

@lfx160219のX投稿より

水陸両用作戦用に特注か

 中国人民解放軍が台湾に侵攻する可能性について昨年4月、ジョン・アクイリノ米インド太平洋軍司令官(当時)は「中国の習近平国家主席は軍に2027年に実行するよう命じられた場合の準備を命じた」との見方を示した。

 NYT紙によると、中国人民解放軍のミサイル、軍艦、戦闘機は近代化している。しかし台湾周辺は一年を通して風や潮の流れが強いため、中国人民解放軍が円滑かつ大規模に台湾海峡を横断できるかどうか多くの専門家が疑問視してきた。

 風や潮に流されないよう頑丈な脚でバージ船を海底に固定、ジャッキアップでプラットフォームを昇降できる。ネイバルニュース(1月10日)は「水陸両用作戦用に特注されたように見える。中国本土から台湾の道路に大量の戦車を輸送するユニークな手段になり得る」と分析。

 大型の無人水上船や軽空母を建造する広東省広州市の広州造船所で少なくとも3隻、おそらく5隻以上の巨大バージ船が目撃されている。前部には最大140メートル延長可能なランプを備え、海岸道路や砂浜に到達するために使用できる。

民間用途としては明らかにオーバースペック

 船尾には他の船が連結して巨大バージ船に荷揚げできるよう開放型プラットフォームがある。戦車や装甲車は軍の艦艇でなくても民間ROROフェリーで十分に輸送できる。巨大バージ船は軍の水陸両用作戦用に建造された可能性が極めて高い。

 ネイバルニュースに寄稿したH・I・サットン氏は「巨大バージ船は第二次大戦中、ノルマンディー上陸作戦のため建造された2つの可動式港『マルベリー・ハーバーズ』を思い起こさせる。22年により小型のプロトタイプが存在したようだが、巨大バージ船は最近建造された」という。

 マルベリー・ハーバーズは連合国軍がDデイ後に橋頭堡を確保してから数時間以内に英国南部からイギリス海峡を曳航され、オマハ・ビーチ、ゴールド・ビーチ沖に設置された。ゴールド・ビーチの可動式港を使って兵士200万人、物資400万トン、車両50万台が上陸した。
 

1944年6月16日、フランス・ノルマンディーのマルベリーハーバーからポンツーン橋を渡ってオマハ・ビーチに上陸する米軍車両(写真:Glasshouse Images/アフロ)

 オマハ・ビーチの可動式港は嵐で被害を受け、廃棄された。そのマルベリー・ハーバーズを彷彿させる巨大バージ船の相次ぐ建造は中国による台湾侵攻の準備とみることができるだろう。「巨大バージ船は民間用途としては明らかにオーバースペックだ」(サットン氏)

連結場面は意図的に準備された

 巨大バージ船は民間ROROフェリーに載せた大量の重機、すなわち戦車や装甲車を短期間で陸地に移動させるのに適している。英国のシンクタンク「戦略地政学評議会」のエマ・ソールズベリー研究員(シーパワー)は3月25日、台湾公共テレビに次のように語っている。

「誰が撮影したのか不明だが、巨大バージ船の動画はWeChatで出回った。インターネット上で広く拡散し、複数の軍事専門家がすぐに発見した。巨大バージ船が連結され、揚陸橋が下ろされているのを見ると、この場面は意図的に準備されたものと思われる」

 正確な数は不明だが、これまでに4~5隻が建造されたとみられる。巨大バージ船は中国人民解放軍が海と空の制圧に成功した後、第2波の部隊輸送に使用される可能性が高い。中国では人民解放軍海軍、海警局(沿岸警備隊)、海上民兵、さらに一般の民間船舶も軍事利用される。

 ソールズベリー氏は「巨大バージ船が建造されたスピードやすでに試験済みと思われることから判断すると設計は完了しており、今後の大量生産はより容易かつ迅速に行われるだろう。しかし台湾の軍事能力は優れており、長年にわたって準備されてきた」という。

バージ船が配備されると中国の選択肢は格段に増える

 台湾に上陸作戦に適した海岸はわずかしかない。しかも、それらの海岸は厳重に守られている。これまで中国人民解放軍が台湾への武力侵攻を試みたとしても予想上陸地点は限られていた。しかし複数の巨大バージ船が配備されると中国人民解放軍の選択肢は格段に増える。

「台湾はこれを織り込み、中国の侵攻に対する戦略が確実に実施されるよう備えるべきだ。台湾侵攻は非常に困難で、簡単に中国本土から海峡を渡って台湾に上陸できるわけではない。台湾は他からの支援がなくても抵抗できる可能性が非常に高い」(ソールズベリー氏)

 中国の27年台湾侵攻シナリオについて、元英国外交官で英キングス・カレッジ・ロンドンのケリー・ブラウン教授(中国研究)は米シンクタンク、ブルッキングス研究所での対談で「予測不可能なドナルド・トランプ大統領の下では何が起きてもおかしくない」と危惧している。

 中国を怒らせるレッドラインは台湾や米国による独立宣言。台湾問題は互いに寄りかかった2つの大きな石のようなものだ。一方を動かせばもう一方は転がり落ちる。例えもう一方が動かないことに依存していたとしても、そのままにしておくのが一番だとブラウン教授はいう。

 ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争に刺激され、台湾海峡の緊張もピークに達している。そしてトランプ氏は平然とカナダやデンマーク領グリーンランド、パナマ運河の併合を唱える。巨大バージ船の建造に象徴されるように中国の軍事増強で微妙な均衡が崩れるのが怖い。

木村正人(きむら まさと)
 在ロンドン国際ジャーナリスト(元産経新聞ロンドン支局長)。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。
著書に『EU崩壊』『見えない世界戦争 「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。

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No.1396 ★★ 中国・習指導部、重要役職入れ替える異例人事 不透明な動き相次ぐ

2025年04月05日 | 日記

毎日新聞

2025年4月3日




中国共産党政治局員の石泰峰氏=北京市で2025年3月7日、ロイター

 中国の習近平指導部を構成する共産党政治局員(24人)である石泰峰(せきたいほう)・党中央統一戦線工作部長(68)と李幹傑(りかんけつ)・党中央組織部長(60)の役職が入れ替わる異例の人事が行われた。国営新華社通信などが2日に伝えた。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、任期内に政治局員の役職を入れ替えた例は過去にないという。


中央組織部長は党の人事や幹部育成、引退幹部の処遇を担い、中央統一戦線工作部長は台湾・香港や外国への浸透工作、民族・宗教問題を担当。役職としての格付けは同じだが、実質的には人事を担う中央組織部長がより実権があると受け止められている。 


2人は2022年10月の習指導部3期目発足に伴い政治局員入りし、その後、元の役職に就いていた。今回、中央組織部長となった石氏は党幹部を養成する中央党校での勤務が長く、国家主席に就任する前の習近平氏が校長を務めた際は、副校長として仕えた。 


一方、李氏は原子力の専門家で国家核安全局長などを歴任。宇宙開発や軍事産業など科学技術人材を幹部に起用する習氏の人事戦略を象徴する一人と言える。  


異例の役職入れ替えの意図は説明されていないが、習氏が主宰した3月31日の政治局会議では「政治的責任感を強化し、トップダウン体制を強化しなければならない」と強調していた。


国内経済の減速やトランプ米政権の対中圧力など逆風に直面する中、危機感を強める習氏が党内の引き締めを図った可能性がある。

  

習指導部を巡っては、軍制服組トップである中央軍事委員会副主席の一人で政治局員でもある何衛東氏(67)の動静が3週間にわたって途絶えており、一部米メディアが「失脚か」と伝えるなど不透明な動きが相次いでいる。


【北京・河津啓介】


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No.1395 ★★ 「おから工事」にタイ首相が怒り心頭、「地震で倒壊した唯一のビル」を手掛けた中国企業は一帯一路の中核企業だった

2025年04月04日 | 日記
東アジア「深層取材ノート」(第277回)
JBpress (近藤 大介:ジャーナリスト)
2025年4月3日


大地震によるビル倒壊の現場を訪れたタイのペートンタン・シナワット首相(写真:ロイター/アフロ)

「M7.7の大地震が発生したが、わが国ではどの建物も無事で済んだ。たった一つの例外を除いてだ!」

 3月30日、タイのペートンタン・シナワット首相は、彼女が強調した「たった一つの例外」の現場視察を行った後、怒りに満ちた表情で述べた。

周囲の建物は崩れていないのに

 3月28日に、ミャンマー第2の都市マンダレー郊外を震源地とする大地震が発生。4月2日現在、ミャンマー国内で2719人の死者と4500人以上の負傷者を出す大惨事となっている。

 この地震で、ともにミャンマーの隣国であるタイと中国との間で、思わぬ「余震」が起こっている。震源地から1000km以上も離れたバンコクで建設中だった33階建てのビルが、わずか5秒で倒壊してしまったからだ。工事現場では11人が死亡し、79人が行方不明となっている。

 いまでもユーチューブなどで映像を見られるが、周囲の建物はビクともしておらず、ちょっとありえない倒壊の仕方だ。それが、ペートンタン首相が言う「たった一つの建物」である。



3月28日の大地震で倒壊したバンコクで建設中だった高層ビル。タイで、この地震による建物倒壊はこのビルだけだった(写真:ロイター/アフロ)

 実は、この高層ビルの建築を請け負っていたのが、中国が誇る国有企業の「中鉄十局」(本社・山東省済南市)だった。

ビル倒壊現場に中国人作業員が侵入し工事書類を持ち出そうと…

 今年1月、中国の著名なモデル・俳優の王星が、タイで誘拐される事件が起こった。これに対し、韓志強駐タイ中国大使が、タイ政府に猛抗議した。

 来たる春節(旧正月)に中国人観光客が来なくなることを恐れたペートンタン首相は、徹底した捜査を約束。そのことが、タイとミャンマーの国境沿いの大型特殊詐欺グループの一斉摘発につながったのだった。この事件は、加害者、被害者ともに日本人も含まれていたことから、日本でも大々的に報道された。

 ところ今回は、タイと中国の「攻守」が逆転した格好なのだ。タイ側が、中国を強烈に非難しているのである。

 そればかりか、事故直後に建物が崩壊した立ち入り禁止区域に、中国人4人が強引に侵入し、文書類を持ち出して逮捕されている。最大3カ月の懲役刑が下る可能性があるというが、このニュースにもタイ国民は怒り心頭なのだ。

ミャンマーの被害は報道してもタイの「人災」には触れない中国メディア

 中国でも、ミャンマーで大地震が発生したことは、連日伝えている。隣国で起こった「天災」だけに、マンダレーに取材チームを派遣したりして、むしろ日本での報道よりも多いくらいだ。

 ところが、隣国タイで起こった「人災」については、中国では沈黙したままなのである。事故発生時にはいくつかの記事が出たが、たちまち削除されてしまった。「中鉄十局」は、自社のホームページまで閉鎖してしまった。

 中国で削除された記事の一つが、3月28日に『鳳凰ネット』が報じた「バンコクで震災で倒壊したビルは中鉄十局と、別のタイ企業がジョイントで請け負ったタイ会計検査院ビルだった」というタイトルの記事である。その大意は以下の通りだ。

〈タイのメディア『タイPBS』は本日報じたところによれば、タイ会計検査院の副院長兼報道官のSutthipong Boonnithi氏はこう述べた。ミャンマーでの7.9クラスの地震(タイ気象台は8.2クラスと発表)により、バンコクのChatuchak地区にある会計検査院は、いままさに新しいビルを建設中だったが、すべて倒壊した。現在、プロジェクトの3割が完成していた。Sutthipongは事故後、すぐに現場を視察し、損失状況を調査した。

 この新たなオフィスビルは30階建ての高層建築で、総建設予算は21.36億バーツ(約94億円)。2020年に着工し、その後、新型コロナウイルスの影響で一時停止した。プロジェクトは、中国中鉄十局(タイ)とイタリアのITD-CRECがジョイントで請け負っていた〉

 中鉄十局は、中国中鉄傘下の国有企業で、従業員約1万4000人。22の子会社を持ち、2023年の売上高は684億元(約1.4兆円)に上る。

 同社は、中国でインフラ整備を担当する典型的な国有企業で、同社の「就職案内」では、こう誇っている。「わが社は中国全土の鉄道幹線の20分の1、高速道路と地下鉄と高架列車の40分の1、トンネルの50分の1、それに1000棟以上の高層建築の建築を担ってきた全国優秀施工企業である」。

 特筆すべきは、この会社が、習近平主席が2013年に唱えた中国とヨーロッパを結ぶ広域経済構想「一帯一路」の中核を担ってきたことだ。すでにベラルーシ、ベネズエラ、南スーダン、ウガンダ、ケニア、スリランカなどで、インフラ整備のプロジェクトを行ってきた。


昨年10月9日、ペルーのチャンカイトンネルの主体工事を終え記念撮影する中鉄十局の作業員たち(写真:新華社/共同通信イメージズ)

中国共産党と表裏一体

 今年の春節明けの2月12日には、本社がある済南で「2025年海外システム活動会議」を開き、朱衛東董事長(会長)は、こう強調した。

「海外に引き続き強固な『根拠地』を建設し、率先して強大で優秀な多国籍企業となるのだ。海外のリスクをうまくコントロールし、法規に基づいた経営理念をしっかり樹立するのだ。

 一貫して海外の中国共産党の建設活動を深化させ、『海外事業において絶対に中国共産党の指導とグループ会社の監督管理から乖離(かいり)しない』ことをしっかり把握するのだ。全面的な中国共産党の厳格な統治を推進し、中国共産党の活動スタイルを展開し、海外に(社の)ブランドの伝播を積極的に行っていくのだ」

 このように、「中国共産党の建設活動」と「中国共産党の統治」を前面に掲げて、海外事業を展開している会社なのだ。

 中鉄十局はタイでも、今回問題になったタイ会計検査院ビルの他に、両国間の重要なプロジェクトを担当している。それは、中国とタイを結ぶ鉄道建設の一期工事だ。2023年7月19日に、タイのアティララタシ交通大臣代行、ニルマニバン鉄道局長、韓大使らが列席して、盛大な調印式を行っている。

 この鉄道工事は、来年竣工し、2029年に始動する予定だ。開通すれば、中国―ラオス―タイが鉄路で結ばれ、「一帯一路」に花を添えることになる。

 だが、今回の会計検査院ビル倒壊を見て、私は「一帯一路」よりも、一昔前に中国で流行った言葉を思い起こした。「豆腐渣工程」(トウフジャーコンチェン)。直訳すると「おから工事」、すなわち「豆腐のようなすぐ倒れる手抜き工事」である。


『進撃の「ガチ中華」-中国を超えた-激ウマ中華料理店・探訪記』(近藤大介著、講談社)

近藤 大介
ジャーナリスト。東京大学卒、国際情報学修士。中国、朝鮮半島を中心に東アジアでの豊富な取材経験を持つ。近著に『進撃の「ガチ中華」-中国を超えた?激ウマ中華料理店・探訪記』(講談社)、『ふしぎな中国』(講談社現代新書)、『未来の中国年表ー超高齢大国でこれから起こること』(講談社現代新書)、『二〇二五年、日中企業格差ー日本は中国の下請けになるか?』(PHP新書)、『習近平と米中衝突―「中華帝国」2021年の野望 』(NHK出版新書)、『ファーウェイと米中5G戦争』(講談社+α新書)、『中国人は日本の何に魅かれているのか』(秀和システム)、『アジア燃ゆ』(MdN新書)など。


No.1394 ★★ 【速報】トランプ政権の相互関税「34%」に中国「対抗措置をとる」と反発

2025年04月04日 | 日記

TBS NEWS DIG 

2025年4月3日



TBS NEWS DIG Powered by JNN

アメリカが中国に対し、34%の相互関税を課すと発表したことについて、中国政府は「対抗措置をとる」と強く反発しています。


アメリカのトランプ大統領は2日、中国に対し34%の相互関税を課すと発表しました。 これに対し中国商務省の報道官はさきほど、「中国はこれに断固反対し、自国の権利と利益を守るために対抗措置をとる」とする談話を発表しました。具体的な対抗措置の中身は明らかにしていません。 


談話ではまた、「相互関税はアメリカの一方的な言い分であり、国際的な貿易ルールにそぐわないものだ」と批判。「関税の引き上げはアメリカ自身の利益を損なうだけでなく、世界経済の発展を危うくするものだ」としています。 


そのうえで、「中国はアメリカに対し、一方的な関税措置を直ちに解除し、対等な立場で対話によって問題を解決するよう求める」としています。 アメリカは中国に対してすでに合成麻薬の流入を理由に、20%の追加関税を課しており、今回の措置で中国に対する関税は54%になるということです。


これに対抗して中国政府は1月にアメリカ製品の一部に最大15%の関税を課したほか、先月(3月)には鶏肉や小麦などのアメリカの農産物に対し、最大15%の関税を課す方針を発表しています。


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