久しぶりのなな姫です。
かわいくなったでしょ?
最近人見知りが始まったので、抱っこしても泣かれないようにマメに通わないといかんなぁーと思っております。
手を叩いて歌うと、体中を動かして、声を出して笑います。
子供って、やっぱりかわいい。
一緒に遊ぶと、体の中の毒が流されていく気がします。
そう、毒が流されるといえば。
2年くらい前に、とある出来事がありました。
その出来事があった時、うちの妹は友人の結婚式に向かう電車の中でした。
私からのメールを見た妹は、電車の中で泣いたそうです。
ちなみに弟にこの話をしたところ、彼は台所で泣きそうになりました。
うちの兄弟にしか共感を得られない話かもしれませんが
当時、私はちょっとどん底におりました。
でも、絶対負けないと、頑張っていました。
そんなある日のこと。
親戚のおじさんおばさんの家に、届け物をしに行きました。
大好きなおじさんおばさんで、2人で暮らすその家に1人で遊びに行ったりもしていました。
玄関先で用事を済ませて帰ろうとすると、おばさんにご飯を食べて行くように勧められました。
「んー、でも今日は帰るよ」
と答えていると、おばさんの後ろからおじさんが走ってきました。
片手にお箸を持ったまま。
そして、にこにこしてこう言いました。
「上がってけー、ホルモン焼きうまいぞー!」と。
次の瞬間。
なぜか、涙が溢れて止まらなくなりました。
なんて説明したらいいのかな。
胸の奥から、こみ上げてくるというか。
どわー!こりゃやばい!とまごつく私を不思議そうに見るおじさんたち。
「ごめん!今日は帰る!」
と、ダッシュでその場を離れました。
家の前に止めた車に乗り込んで走り出そうとすると、
いつものように2人は、玄関先に立って、笑顔で手を振っていました。
うー!もうやめてくれ~!
帰りの車の中、私は声を上げて大泣きしました。
もう全然耐え切れずに、わんわん泣きました。
それ以来、2人を大好きだった気持ちは、なぜか尊敬に近い気持ちに変わりました。
あの2人は、絶対いつも通りだったのですが。
慰めようとか、優しくしようとか、そういう気持ちではなかった筈ですが。
2人の、素のあったかさに、やられてしまいました。
誰の言葉にも、何も感じなかったのに。
不思議なものです。
きっと、今までたくさん損してきたことでしょう。
でも2人はそれを損とは思っていない筈。
素で、あったかいのです。
私にはきっとできません。
器が違う。
どんな成功した人の言葉より、どんな偉い人の言葉より、おじさんとおばさんの笑顔はパワーを持っていました。
与えながら生きてきた人のパワーでした。
もちろんそれは、私にとってですが。
「ホルモン焼き、食ってけー!」で泣かされるとは…。
でも、今でもその言葉を口にするだけで、泣きそうになります。
「つらかったら、うちに来ればいい。」
そう言ってくれました。
普段は、人は自分の為にしか生きられない、と思う私ですが。
それは未だにそうですが。
極々稀に、例外もいるもんです。
私が真にひねくれずに済んでいるのは、おじさんたちのおかげかも。
ありがとね。
どーしようもできないことばっかりで、一時激やせしてしまったよ。
今は戻りましたが