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なんでもありです。

ばかな子ほどかわいい。

2005-03-29 09:40:49 | Weblog
うちの愛犬です。
名前はルック。
男の子です。

名づけ親は、私。
理由は、うちに来た時、むちゃむちゃかわいい子犬だったから
呼ぶたびに、みんなが見るように、と。
「Look! Look!」

14年ほど前に、妹がどっかから拾ってきました。
当時、うちにはすでに愛犬no.1の春ちゃんがいました。
両親は困りましたが、なんせルックはけがをしてたんですね。

このまま捨てるのは忍びない…

が、うちのばーちゃんが大のけもの嫌い。
仕方がないので、敷地内にあった工場の事務所でかくまわれることになりました。

そのうち事務所では面倒見きれなくなり、ばーちゃんに知れることに。
ばーちゃんはルックを嫌がりました。
ルックの足が、4本とも白かったからです。
曰く、
「白足袋を履いた犬は縁起が悪い」
…なぜ?
子供の頃の私に言わせれば、むしろ
礼儀正しいのでは?

まぁ、なんだかんだでルックも推定14歳。
6年くらい前に、春はフィラリアでこの世を去りました。
私は一人暮らしをしていて死に目には会えず、電話で聞いて大泣きしたのを覚えています。

春とルックはまじで対照的でした。
春は、ふさふさした秋田犬のように愛らしく、芸達者でした。
いつもはしゃぎまわるルックとは違って、落ち着いた女の子でした。

かたやルックは、鼻がにょーんと長い、キツネみたいな顔。
しかも、
もんのすごく頭悪い。
かろうじて、変なお座りができる程度。

決定的に違うのは、春は抱っこが大嫌い。
ルックは、抱っこでも何でもされるがまま。

春がいなくなって、ルックは落ち込みました。
今でも、おそろいの犬小屋はそのままにしてあります。
不思議なことに、ルックは絶対、春の小屋に入ろうとしません。

春を病気で死なせてしまったので、うちの家族は誓いました。
「ルックには、精一杯のことをしてやろう」と。
その後、心臓の手術と脱腸の手術をしました。
2度目の時は、高齢に加え、以前に心臓の手術もしているので、

「手術が成功する確率が50%、成功しても、術後に合併症が起きない確率が30%」

と言われました。
その時は、家族全員、覚悟をしていました。
それまで、精一杯甘やかしてやろう、と。
ペットフードもぺティグリーチャムにしました。
結果、ばりばり元気です。

最近では、ばかに加えてボケてきました。
ルックは、絶対に家族以外にはなつかず、他の人には力いっぱい吠え、容赦なく噛み付くので、番犬には最適なのが唯一の取柄だったのに…。

最近みかける悲しくも平和な光景。
日向でお昼寝するルックのすぐ横で、
猫や鳥がルックのえさを食べている…

そして弟から昨日聞いた話。
散歩中に野良犬2匹に遭遇したルックは、恐怖のあまり固まってしまったそう。
そんなルックを、弟は抱えて逃げたらしい…。

ルックも笑えるけど、弟もうける…。
抱えて逃げたか…。

最近、ルックに服を着せたり、かぶりものさせたりが流行っています。
ちょっと恥ずかしいので、散歩に行く時はさりげなく脱がしたりしています。

家族みんなに可愛がられて、ますますばかになっていくようです。

今日も
「ルックが超かわいいポーズで寝てた!」
と言って、弟がカメラを取りに走って行きます…。

…弟もおかしい…?









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2 コメント

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ありがとう。 (616)
2005-03-29 10:54:30
不思議なもので、気分がノリノリの時は文章がどんどん出てくるんだけどね。

あんまり書いちゃうとネタ切れになりそうで困るから、二個書きたくても一個で我慢してます。節約家。
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ペリグリーチャム (美肌通信)
2005-03-29 09:50:38
なるほど、やはり体にも美味しいんですね・・・

本当に笑わずにはいられない、素晴らしい文章力にはいつも驚かされますわ

出会いあれば、別れあり…ね。

大切だった家族にご冥福をお祈り致します
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