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マハロ船長の航海日誌2

マハロ船長は
ミニチュア・シュナウザーの船乗り犬です。
毎日たべものの匂いをたよりに
大海原を航海しています。

世界の風神のこと 〜二百十日に寄せて〜

2024-08-30 17:00:53 | 日記

二百十日・・・立春を起算日として210日目。

台風が来襲する厄日とされていますが、今年は8月31日になります。

”風”とは、科学的には高気圧と低気圧の気圧差が引き起こす大気の動きであると分かっていても、人の生活に圧倒的な影響をもたらす風は”神のしわざ”と昔の人が考えるのも無理はないでしょう。

Wikipediaで「風神」を検索したら世界中の風の神を解説してくれていました。

詳しくはコチラをご覧ください→リッ

 

長いので、以下は私なりの要約。

日本:

『古事記』では、イザナギとイザナミの間に生まれたシナツヒコという風の神がいるそうです。

『太平記』には、元寇の際に伊勢神宮の風宮に青い鬼神が現れ大風を起こしたとあるとのこと。(風日祈宮)

風の又三郎は、東北地方各地で信仰されてきた妖怪のような風の神とのことで、宮沢賢治の小説はここから題材を取ったのですね。

疫病神としての風の神は、空気の流動が農作物や漁業への害をもたらし、人の体内に入って病気になることから「風邪」と書くのですね。

 

インド:

風神ヴァーユは、日常の風を司る。同じく風神ヴァータがある。

暴風雨を司るのはマルト神群とのこと。

暴風神ルドラは、破壊的な暴風雨と、それが過ぎ去ったあとに訪れるすべてを生まれ変わらせるような爽快感を司る神で、ヒンドゥー教の最高神シヴァの原形なんだそうです。

 

メソポタミア:

シュメール神話に登場する風と暴風雨の神エンリルは、最高神とのこと。

敵の侵略による都市の滅亡も、大洪水をはじめとする天変地異も疫病も、すべてはわがままなこのエンリル神の破壊衝動のなせる業だが、暴風雨がそうであるように最後には恵みと新たな秩序をもたらしてくれると信じられていたようです。

エンリルの配偶者である女神ニンリルも風神だそうです。

パズズは、メソポタミアの「風の魔王」とされているとのこと。

アダド(ハダド)は、メソポタミア神話に登場する天候・嵐・雷の神だそう。

ウガリット神話に登場するバアルは、嵐の神であるとともに豊穣神(農業神)でもあるそうです。しかし、キリスト教の時代になると悪魔にされてしまったとか。

 

エジプト:

エジプト九柱の神々の一柱に数えられるシューは、エジプト神話の天地創造に関わる大気の神とのこと。

一方、セトは、保護と恵みと破壊と渾沌の神であり、砂嵐を起こす怖ろしい神でした。

太陽神アメンがその地位に出世する前は、テーベ地方の大気の守護神&豊饒神(農業神)だったのだそうです。

 

ギリシア:

ギリシア神話に登場する太古の巨人神テューポーンは、最大最強の怪物であり、「旋風」を意味する "τύφων (typhon)" で、英語 "typhoon(タイフーン)" の語源の一つとされてもいるそうです。シチリア島エトナ火山が頻繁に噴火を繰り返すのはここから逃れようとしてテューポーンが今ももがいているからであるとされて恐れられているそうです。

ギリシア神話における風の神たちは、ボレアースが北風を、ゼピュロス(ゼフュロス)が西風を、ノトスが南風を、エウロスが東風を司り、それぞれが季節や天候に関連しているのだそうです。

ローマ神話における風の神は、ギリシア神話と同じように、アクィロー(アキロン。Aquilo, Aquilon)が北風を、アウステル (Auster) が南風を、ファウォーニウス(ファヴォーニウス、ファボニウス。Favonius)が西風を、ウルトゥルヌス(ヴルトゥルヌス。Vulturnus)が東風を司るとのこと。

 

スラブ:

スラブ神話の風神ストリボーグ。風・大気・天候を司る神とのこと。

 

メソアメリカ:

マヤ神話の最高神であるククルカンは、四元素(火・水・大地・大気/風)を司るそう。

風・嵐・火などを司るフラカンは、人類に知恵が無く神をないがしろにしたため、暴風雨を巻き起こし、大洪水によって人類を滅ぼしてしまったことがあるそうです。

アステカ神話の神々の中で最も大きな力を持つとされるテスカトリポカは、夜の風の神としての名はヨワリ・エエカトルで、人身御供を好むなど凶悪な神で、それゆえにカトリック教会の宣教師たちの目には悪魔と映ったのだそう。

アステカ神話の創造神・文化英雄神であるケツァルコアトルは、古くからは水や農耕に関わる蛇神であり、風の神でもあったそうです。

先コロンブス期の風にまつわる神エエカトルは創造神・文化英雄神の一柱として存在感は大きいそうです。

 

予想どおり風の神は世界中にいるんですね。

風の神は、災いをもたらすと同時に恵みを与えてくれるので、古来から大切にされてきたのでしょう。たかが風神されど風神・・・?

 

とりあえず私は、今の時期は、テューポーン(タイフーンの語源のギリシャ神話の神)の怒りを鎮めるために祈ることにします。・・・すなわち「三浦半島(だけには)台風が来ませんように」と。(なんと自己中なクズ野郎なことよ!)

(テューポーン)

 


イタリア海軍練習帆船AMERIGO VESPUCCI 号の見学

2024-08-28 14:03:14 | 日記

2024/8/27

イタリア海軍の練習帆船AMERIGO VESPUCCI号(1930年、全長101m)が東京に寄港しているとのことで見学に行ってきました。

AMERIGO VESPUCCI(アメリゴ=ヴェスプッチ)はコロンブスが発見した大陸(南アメリカ)を探検し、そこが「 新大陸 」であると主張したフィレンツェ生まれの探検家・地理学者ですが、彼の名前を船名にしたイタリア海軍最古の練習帆船AMERIGO VESPUCCI号なのです。

 

場所は、江東区青海の東京国際クルーズターミナルです。船の科学館の隣りと説明したほうが分かってもらえそうですね。

軍楽隊の演奏会を聴きたかったので、夕方に訪れました。

AMERIGO VESPUCCI号の外観の印象は、無骨な中にイタリアならではの色使いが瀟洒ですかね。

甲板上は、さすがキレイに整備されてます。

 

”Learn the ropes” これだけのロープの種類を習うのは大変そうですね。

 

何人がかりで操舵するのかな?

 

AMERIGO VESPUCCI氏の船首像

 

バウスプリットの角度が点を衝くばかりに急!

 

音楽隊の演奏は、高レベルなのはもちろん、聴衆を楽しませる術も心得ているようで、とても楽しくて、退屈することはまったくなかったです。

 

陽が沈むとライトアップされてました。

 

いやぁ、貴重な経験でした。

 


洗岩か?と思ったら、流木だった話

2024-07-07 14:02:08 | 日記

先日、出航した時のことですが、小網代湾口で突如洗岩にぶつかる!っと思ったら、流木でした。

多分大雨で海に流れ出したものかと思いますが、結局は海岸に流れ着き、浜辺の景観を損ねています。

少し前までは流れ藻(ホンダワラ等)がペラに絡みつくトラブルが頻発してましたが、梅雨時から台風シーズンにかけては、流木に注意ですね。

 

蛇足:20年以上昔の話ですが、ワッチしてたら丸太に人間が捕まっているようにしか見えない流木を発見してしまいました。

そんなバカな?と思いつつも、かなりドキドキしてしまった経験です。


ウクレレの練習

2024-07-01 17:40:47 | 日記

2024/6/30
今日はウクレレ練習日。
久しぶりのコーヒーステーションサジマでやりました。雨が降ってきて、室内でできて良かったです。ちょっと狭かったけどね。



翌朝は、ウクレレの演奏方法などを考えでいたら眠りが薄かったのか、風の音で目が覚め、そのうち鳥の鳴き声が喧しくて起きてしまいました。(今日も平和です)


三崎方面へのドライブ

2024-02-28 16:01:38 | 日記
2024/2/27は、北風がぴいぷうと吹いてましたが、三崎方面に2ワンコとお出かけしました。

前に、船外機を積んでいる消防車を発見。水害時に使うのでしょうが、初めてみました。20hp位ありました。

光る海の彼方には大島が。
長閑に見えますが、すごい風が沖に向かって吹いてます。

マハロとアロハ、海を眺めて何思う?

北風を遮る建物のデッキでは春がもう直ぐやってくる気配を感じました。

城ヶ島の交番は灯台のような建物ですね。