Prologue

海外出張で食べたご飯の感想を書いてます
普段はただのランチ日記です
中断してた海外出張生活が3年ぶりに再開になります

原付北海道横断1800キロ 第五夜

2010-08-18 20:57:16 | Weblog
8/4 水曜日
羅臼から斜里へ

夜明け頃、羅臼おろしが遠くから近づいてくる風の音と断続的に降る
雨の音を聞いたような、聞かなかったような。
あれは夢だったのか現実だったのか。覚えがあるので多分現実。
昨日走りすぎたせいでとにかく眠くて、起き上がって外の様子
を見に行く元気は残ってなかった。

目が覚めると、すでに8時すぎ。
外は今朝の嵐が嘘みたいに良い天気。
テントから出ると周りの人たちはすでに出発済みで、ゆっくりしているのは
自分を含めてバイク乗り3人だけ。
まだ眠いので横になっていると、ハーレー乗りの兄貴が心配して起こしに来てくれた。
酒が入っていたのでよく覚えてないが、昨日の夜、朝9時出発でセセキ温泉に入りに行く
約束をしたらしい。

急いでテントを撤収していると、テント乾かさないと臭くなるよ、と言うので、
コーヒーを飲みながらまったりテントを干す。
スケジュールがあってないようなのも、まったりツーリングの良いところ。
10時も近くなる頃、撤収作業を終えて、バイク3台で羅臼側最北端を目指して出発。

一本道をひたすら北上。30分程度で、セセキ温泉に到着。
ハーレー兄さんが先に道の行き止まりまで行ってみたいというので、行ってみる。
今度は腹が減ったというので、熊の穴という店で朝食。
そこで、トド肉の焼肉定食を食べる。
トド肉はクセがあるとよく聞くけど、別に普通に食べれた。
ハーレー兄さんからトド肉の刺身をもらって食べる。馬刺みたいな味。
自分たちの後に、チャリダーのお姉さんが一人で入ってきて熊なべを頼む。
朝からワイルドだな、と思って話を聞いていると、ここから戻って知床峠を越えて
今日中に斜里駅に向かうらしい。ワイルド過ぎるぞ、お姉さん。

胃が満たされたので、次は温泉。熊の穴から数百メートル戻ると相泊温泉があるので、
とりあえず行ってみる。
ハーレーの兄貴曰く、今年の北海道はアブラムシが異常発生しているとのことで
ヘルメットを脱ぐと数分で髪が白っぽくなるくらい、小さい虫がうじゃうじゃいる。
虫を追い払いながらメットインから温泉セットを取り出していると、温泉に入浴して
出てきたと思われる2人組がいたので、温泉どうだったと聞いてみる。
一人は我孫子ナンバーのKLX125乗りで、後日復路のフェリーで同じ部屋になる。
もう一人はなにわナンバーのDiversionで、毎日温泉のはしごをしているとのこと。
彼とはルート選択がかぶったらしく、今日の午後、知床峠と知床五湖で再会する。

海岸端のやたら熱くて5分以上入っていられない露天風呂を満喫してバイクに戻る。
一緒に来た二人はセセキ温泉にも入るというが、すでに12時を回っていたので、自分は
ここで別れて先を急ぐと告げる。

来た道を戻ると、ひかりごけの文字が目に入る。
日焼け止めも塗りたかったので、アドレスを駐車場に止めて、写真だけ撮りに行く。
ピクリとも光っていないただのこけの写真を撮って、アドレスに戻り、
日焼け止めを塗っていると、ハーレーの兄貴達が走って行くので、手をあげてあいさつ。
先を急ぐといって別れたのに、光らないひかりごけのせいで少しバツが悪い。

13:23
羅臼町のガススタで給油。
いよいよ知床峠。峠に入る前に羅臼岳の写真撮影。

山道を3桁ペースで駆け上っていくと、札幌ナンバーのプリウスに追いつく。
向こうも80ペースで決して遅くないけど直線に入るとすぐ左ウインカーつけて
抜かせてくれた。
アドレスに乗っていると見た目が原付なのでバイク扱いされず抜かせまいと
がんばる車が非常に多いのに嫌でも気づかされるけれど、
親切にこういう形で抜かせてくれたことに、少し感動する。

14時すぎ。
知床峠到着。
すぐ目の前に羅臼岳。遠くから見るのと、また一味違う。
たくさん写真を撮った後駐車場に戻ると、なにわDiversion君が
八王子ナンバーのGSXの人と話をしているのを発見。
また会ったね、と二人に話かけると、GSX君に、でたよアドレス乗り、
みたいな感じで笑われる。
GSX君の上から目線に一瞬カチンと来たが、クールダウン、クールダウン。
知床五湖に向けて出発。

国道からレの字に右折して、斜里側から知床半島を北上。
もっさり観光バスを次々オーバーテイクしながらしばらく進むと
知床五湖駐車場に到着。
空き待ちの車が入り口で渋滞する中、バイクはあっさり中に入れた。
駐車料金の100円を払って、トイレ前のバイク置き場に駐車。
駐車料金を払う際に、熊出没で一湖しか見れないが良いかと念を押される。

死ぬほど暑いので、売店でコケモモソフトを買って食べる。

熊避け電気柵に囲まれた遊歩道を20分ほど進むと、一湖に到着。
知床連峰が湖面に写って非常に絵になる。
遊歩道の下は湿地帯で、鹿だらけ。

遊歩道の帰り道に、なにわDiversion君に会う。
観光地を同じようなペースで同じ方向に進めばどこかで会うのは自然というか当然。

駐車場に戻り、キャンプ場ガイドを見ていると、肩をたたかれる。
誰かと思って振り向くと、えりもで会った二人組の側車付きハーレー乗り。
観光地を同じようなペースで(ry

すでに15時を回っているので今日中に美幌到着は無理と判断。
斜里付近でキャンプ場を探すと、みどり工房しゃりキャンプ場というのが
きれいそうなので、ナビで行き先設定する。

国道を斜里方向に進み、途中でオシンコシンの滝を見学。
落石のため立ち入り禁止で、近くまで行って写真撮影はできず。
みやげ屋にヒグマの毛皮が75万円で売られてた。

オホーツク海を見ながら適度のペース走り、斜里市街に入る直前に左折。

17時頃
みどり工房しゃりキャンプ場に到着。
管理舎で500円払って、きれいに整備された芝生の上にテント設営。
2回目の設営ということもあり、15分程度で完成。
ガイドブックを見ると、駅の近くに湯元館という温泉があるので、そこに向かう。

18時頃
湯元館到着。400円払って温泉、というかただの民宿の風呂だった。
一応岩風呂で温泉のお湯を引いてはいるが、
・シャワーのお湯が家庭用温水器なので、複数人で使うとお湯の勢いが弱い
・脱衣所の電気が点かず暗い
・タイルがはげているなど、設備全体が古い上メンテナンスされていない
ので、あんまりお勧めできない。

19:11
帰りにセイコマで夕食の食材と飲み物の買出し。
すっかり暗くなる頃キャンプ場に戻る。

19時30分頃
バーナーでお湯を沸かし、ご飯とレトルトカレーを温めて夕食。
質素な食事だけど、キャンプ場で食べるとなぜかうまい。

21時頃
ファミリーキャンパーが打ち上げ花火を始めて、キレそうになる。
しかし、疲れが勝り、耳栓をして就寝。

本日の走行距離 140km