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「名前勝手に使われた」 鳩山献金、ずさん調査 献金者削除も 2009.10.7 01:35

2009-10-18 | 産経新聞に見る:故人献金
 訂正手続きがとられていない平成16年分の政治資金収支報告書にも、虚偽記載があった鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」。献金していなかった人たちは産経新聞の取材に「名前を勝手に使われた」と、困惑している。一方、実際に献金しているのに削除された寄付者もいた。鳩山氏は「知る限りは話した」と詳しい説明を避けているが、前提となる調査がずさんだった可能性が強まった。さらなる調査と説明が求められそうだ。

 16年に24万円を献金したと収支報告書に記載された東京都目黒区の男性。実は、13年2月に死去していた。男性の長男は取材に「父は高校教諭で、首相は父の教え子だった。父は政治に関心はなく、献金をするような人ではなかった。誰かが勝手に名前を使ったとしか思えない」と証言した。男性の職業欄には「会社役員」と記載されていたが、「会社役員でもない」と否定した。

 同じく24万円を献金したと記載されたさいたま市の無職男性(78)は「平成5、6年ごろ献金を始めたが、14年ごろにやめた。前の名簿をもとに、私の名前を勝手に使ったのでは」と話した。「会社員」と記載された宮城県の男性医師は、「10年ほど前に1回献金したことがあるが、16年はしていない」と話した。このほかにも、複数の人が16年の献金を否定した。

 これらの人たちに共通するのは、17年以降も献金していないのに名前を記載され、その部分に関しては鳩山氏側の調査で訂正手続きがとられた際に名前が削除されていることだ。

 鳩山氏の献金問題を追及する自民・公明両党のプロジェクトチーム(PT)の調査では、14~16年の収支報告書に、鳩山氏側が削除した寄付者と同姓同名、同住所の人物が延べ47人、計906万円分記載されていたことが判明している。年別の内訳は14年が6人(計62万円)▽15年が15人(計386万円)▽16年が26人(計458万円)。PTはこれらについて「虚偽献金の疑いがある」と指摘している。

 鳩山氏側は6月、16年分以前について「資料がなく、調査の精度が落ちる」との理由で調査対象から外し、今後も調査は続けるとしていた。17年分以降の調査についても、名前が掲載されていた寄付者への聞き取りはしていないという。

 PT関係者は「16年分以前の資料はないというが、17年以降に削除した人に絞れば、16年以前も調査して、訂正することは可能だったはず」と指摘する。

 17年以降の寄付者で削除された約90人の中には実際に献金した人も複数含まれていた

 
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091007/plc0910070135002-n1.htm

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