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自民党よ、保守本流を叫べ 2009.7.26 02:33

2009-10-27 | 産経新聞に見る:古典個展
 暑い。とは言うものの、やはり正装で外出のときがある。

 そこでワイシャツ(関西ではカッターシャツ)を準備となるが、これが一騒動。クリーニングに出したものは、畳んで透明ビニールの袋に入っているので、長袖か半袖か分からない。クリーニング屋はそれが見分けられるような表示を付けろ、と文句を言いながら、いつもここで勝負、「長(ちょう)か半か」。

 ま、この種(て)のばくちなら天下泰平であるが、国政選挙でどちらか二つに一つを選べ、自民か民主かというのは、ちょっと乱暴な話ではあるまいか。

 と言うのは、民主党などという政党は、旧社会党が薄化粧いや厚化粧して化けて出てきたようなもので、自民党に対峙(たいじ)できるだけの器ではない。そういう疑似社会主義政党を選ぶくらいだったら、共産党を選ぶほうが筋が通っている。共産党、がんばれ。

 本来は、大きくは保守伝統かその破壊か、つまりは自民か共産かという選択なのである。

 とすれば、自民党は今こそ保守本流の立場をしっかりと世に示すべきではないのか。

 近ごろ、マニフェスト、マニフェストとうるさいが、政策のこまごましたものを示したところで、国民の大半はだれも読みやせん。立候補者も自分の名を連呼するだけのこと。国民が求めているのは、ただ一つ。それは、〈心が落ち着く希望〉なのである。

 首相よ、マニフェストよりも〈希望〉を語られよ。それを聞くと、人間は明るくなる。明るくなると、元気が出る。

 それも三点でいい。〈人・物・心〉についてだ。例えば人について。日本の唯一の資源は人材ではないか。とすれば、首相は文部科学相を兼任すると宣言することだ。首相みずからが教育・文化・研究・学問振興の指揮を執ることを示せば、国民は敬意を表する。

 次は物。ちまちまとした経済政策ではなくて、日本ひいては世界のエネルギー革命のために、海力(海流)発電を国家として開発することを宣言せよ。安価でエコで豊富な海力発電によって電動車を主流とすれば、CO2は大幅に削減、石油は燃やさず化学工業用資源として残してゆく。原子力発電は不要。無限の新電力で日本の全産業は強くなる。さらに海力発電を全世界に請け負ってゆけば、日本の経済問題の大半は解決できる。

 最後は心。今の日本人は落ち着きを失い、がさつになっている。それを安定させるためには、先人の心に帰ろう。それは祖先祭祀(さいし)である。われわれは、祖先を敬愛し祭祀することによって心を落ち着かせてきた。祖先祭祀は儒教の根本であるが、日本仏教はそれを取り入れ先祖供養と称した。来月のお盆はその最大儀式である。

 拙宅では、お盆に限らず、毎朝お仏壇の前でお勤めをするが、かつてはそれがふつうであった。この祖先祭祀(先祖供養)を大切にしようと首相は説くことだ。

 相続において祭祀・祭具を承(う)け継(つ)ぐ者が決まらないときは「家庭裁判所がこれを定める」(民法897条)とある。国家が人々の祖先祭祀を保証しているではないか。自信を持て。

 自民党は「群居(ぐんきょ)すること終日(しゅうじつ)、言(げん) 義(ぎ)に及(およ)ばず。好(この)んで小慧(しょうけい)(小細工)を行(おこ)なう」(『論語』衛霊公篇)と笑われないようにすることだ。(かじ のぶゆき)

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090726/stt0907260236001-n1.htm

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