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Retro-gaming and so on

シン・ウルトラマンはどうなのか?

相変わらずコロナ、コロナ、の世の中で、映画館に行くのが億劫だ。
そんな中で公開されてるシン・ウルトラマン。果たして世間の評、っちゅーより「映画を見慣れてる層」の評価がどうなのか、凄く気になっている。
当然、僕は観に行ってない。
そして正直言うと、シン・ゴジラに比べると全く、って言って良い程食指が動かない。

前にも書いたけど、僕は全く庵野秀明、と言う監督を評価してない。
しかしながら、シン・ゴジラは傑作だとは思っている。
ただし、正直言うと「二匹目の泥鰌」はいねぇんじゃねぇかな、と思っている。
そもそも、オリジナルのゴジラ、と言うのはアメリカの映画の分類で言うと「ホラー映画」とか「テラー映画」とか呼ばれる類の映画だ。要するに「恐怖映画」なんだよ。
現代社会で謎の巨大生物が現れる「恐怖」がオリジナルのゴジラには描かれていた。その中心コンセプトをキチンと汲み取って21世紀の現代でリコンストラクトしたわけだ。その手腕は確かに「見事だ」としか言いようがない。実際、映画館でシン・ゴジラを観た時、「こんな怖いゴジラは観たことない」とまで思った。キチンとオリジナルのコンセプトを再現したのである。だから喝采したわけだが。
一方、ウルトラマンはどうだろうか?この作品の根幹は?と問われると実は単なる(って言い方には語弊があるが)SFだ。少なくとも原案者の1人の金城哲夫はそう考えてたらしい。「良質なSF作品を作りたい」と。
そんな中で、果たして、「現代を投影するような」映画がウルトラマン、と言う題材で成り立つんだろうか?霞が関がどーの、と言う設定が必要なのだろうか。少なくともYouTubeで公開されてるPVを観る限り「なんか違うんじゃね?」って不安の方が大きい。科特隊は科特隊、つまり、SF設定であって、決して「禍特対」ではないのだ。もうこの単語が出てきた時点で、「ああ、庵野節だ」と思って、「ダメじゃね?これ」と言う不安の方が大きくなってる。
ゴジラでリアルな政府機関は必要だろう。ただし、ウルトラマンはそうじゃないんだ。
この「設定の二番煎じ」はどーにもダメな予感がしている。

もう1つは、今回、実際は庵野秀明は監督ではない。が実写版「進撃の巨人」でクソミソに叩かれた樋口真嗣だ。これがまたダメそうな気がしてんだよなぁ・・・・・・。何かこれでダメが二倍になってる印象だ。

このブログ界隈だとgonfuku923氏がどういう評価を下すか、に注目してる。彼が「面白い!」って言えば面白い可能性が高いだろうが、いまだ彼が動いてないトコを見ると、彼も同じ不安を抱えてるのだろうか。
超映画批評なんかも全然更新されてないんで、一体どの「信頼出来る筋」がどう評価してくれるのかが凄く気になっている。
いや、普段はそんなの気にせんのだけど、コロナで大騒ぎしてる中で「わざわざ劇場まで出かけて行って観る価値があるのかどうか」、要するに普段よりもかなりナイーブになってる僕がいるのである。どう考えてもリスクがあるわけだしな。

なお、常時色々チェックしてるんだけど、中に「30分ものを映画にするには無茶がある」って意見があって、多分その通りなんだよ。そもそも映画向きの題材じゃあないわけだ。
んで、本音言うと、もしウルトラマンを映画化するんだったら、一番いいのは、漫画版での最高傑作、「楳図かずおのウルトラマン」を映画化する事だ、って思ってるんだよな。
これの特に、バルタン星人のシリーズとか、映画向けだと思うし、そういう路線で撮ったら素直に観れるのになぁ、って残念なんだ。


なお、この漫画の少年マガジンでの連載当時、大まかなプロットや出てくる宇宙人のスチール写真くらいしか円谷プロダクションから送られてこなかったみたいで、大部分が楳図かずおの「独特な」ストーリーセンスに依ってるとの事。
ぶっちゃけ、「だからこそ面白く」て、怪奇趣味の一風変わったウルトラマンが楽しめる。
この漫画がマジで傑作なんで、どっちかっつーと、これを実写映画化して欲しかった。U・ウルトラマン、なんつってさ(笑)。
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