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Retro-gaming and so on

私をゴルフへ連れてって

1991年製のPC用エロゲー。
しかし、タイトル画像を見れば分かるが1991年製にしてはグラフィックのクオリティが低い。
これもPC-8801版が発売されてた関係で、グラフィックのクオリティがそちら基準になってるから、だ(基本的に低スペックな機種にグラフィック基準を合わせておけば、より高性能な機械へはグラフィックのコンバートは簡単になる・・・その逆は難しい、と言う事だ)。

このゲームはエロゲーはエロゲーなんだけど、要するに脱衣麻雀ならぬ脱衣ゴルフゲームになってる辺りが特徴だ。
と、言うより、この時期にエロゲメーカーがエロゲのネタとしてゴルフを取り上げる、ってほど、ある意味バブルによるゴルフブームが加熱してた、と言うのは以前書いた通りだ。
このゲームはエロゲを楽しめるADVモードとゴルフだけを行う練習モードの2つがある。
ぶっちゃけた話、ADVモードに関して言うと、今やる程の価値がない、と思ってる。グラフィックのクオリティが低すぎて、良く言ってドラゴンナイトレベルだ、と言う事だ。ちっとも良く言ってない(笑)。


うん、現代でこれをプレイするのはツラいだろう。
よってこのソフトの現代的価値はない・・・と言いたいトコなんだけど、実はゴルフゲーム自体は至極マトモに、いやむしろ頑張ってプレイしやすく作られてるトコロが驚きなんだ・・・・・・脱衣麻雀だと2人プレイでイカサマあり、ってのが当時(今でも?)だとスタンダードだったのに。

よって、このゲーム、ADVモードを無視してひたすら練習でゴルフをやりこんだ方が「遊び方としては」合ってる、っつー、ある意味、現代的立場では主従逆転したゲームだと言う事が出来る。


このゴルフゲームは構図的には、例えばスーファミのゲームとか程凝ってない。完全見下ろし型でのゴルフとなっていて、ある意味ファミコンのゴルフ以下、って言える画面構成かもしんない(ファミコンのゴルフだとマリオのショットが見れる)。
言い換えると、ファミコン以降のゴルフゲームだと

「実際のゴルフファンをどうやってファミコンに連れてくるか」

と言った色気があったんだな。今風に言うと「ヴァーチャルな」世界に現実のプレイヤーをどうやって呼び込むか、だ。現実のゲーム(将棋とか)のファンとかスポーツのファンを引き込むにはその辺、技術力が足りなくても色気を出さざるを得ないんだよ。営業戦略的には、な。
反面、このゲームは逆なんだわ。だってこれ買う人は明らかに「ゴルフをしたい」わけじゃなくって「エロゲをしたい」んだ。だからファミコンのゴルフ以来のゴルフのビデオゲーム程「進歩」しなくていいわけ。
そのお陰で全くゴルフをやったことがない人向けにひたすらシンプルなUIと演出でゴルフゲームの手ほどきをするには丁度良くなってしまったと言う・・・・・・そう、ゴルフゲーム入門としては極めて優秀なソフトウェアになってしまったんだ(笑)。
いや、マジで、今まで一回もTVゲームでゴルフをやった事が無い人はそのコンセプトとゲームの進め方を学ぶにはこのソフトがいいのでは、と(笑)。それくらい「全ビデオゲーム版ゴルフ入門ソフト」としては結果「よく出来てる」ソフトになってしまってるんだ(笑)。偶然だろうけどな。



ショット的には知ってる範疇で言うと、ファミコンの「ナムコクラシック」が一番近い形式のシステムになってるんじゃないか。スペースキーを叩くだけでショットが実現する。これに比べるとペブルビーチの波濤なんかの方が遥かに複雑なシステムに思える。
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