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Retro-gaming and so on

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

終わった。
う〜〜む・・・。
ごめん、正直言うと途中でどーでも良くなって観るの止めてしまってた。
何だろうな・・・なんて言うか・・・・・・。



断っておくけど、アニメとして出来は悪くなかった。でも出来がいいのか、って言われると困る、ってのが正直なトコだ。
っつーか、以前書いた通り、このテの話は単にアニメ化には向かないと思う。原作は面白い、とか関係がねぇんだ。
最近のソフバンの傾向により、どっちにせよ続編はねぇだろうたぁ思うけど。



これは分類が何になるんだろ。単純に言うとラブコメ、って事になるんだろうが、ぶっちゃけ、ラブコメは漫画で登場した比較的新しいジャンルで、コメディが基礎にあるラブロマンスモノをラブコメ、っつーわけだ。
じゃあコメディ色が薄いブツをラブコメって言っていいのか、って話がある。まぁだから単なる恋愛モノだろな。そして恋愛モノはアニメに向かないんだ。ここがやっぱ、予想してた通り決定的に企画が失敗してた、って辺りなんだろう。


少女漫画系を除くと、アニメで「恋愛モノ」ってのは少ないと思う。そして少ないのは少ないなりの理由が、直感的でさえあるんじゃないか。アニオタじゃねぇから良く知らんが。
別にアニオタが「キャッキャウフフする主人公同士」を見て「痛い」って思うから、とか言うのは関係がない。
そうじゃなくって、「恋愛モノ」である以上、現代社会でのフツーの生活に於ける言わばフツーの話、となる。それと「アニメーション」と言う手法が合わない、ってだけの話なんじゃないか、って思ってる。


先程書いた通り、個人的に覚えてる限り、そもそもアニメで「恋愛モノ」っつーのは少ないと思う。良く知らんが。
良く知んないんだけど、この「天使様」以前にハッキリ覚えてる、フツーの人が登場するフツーの「恋愛モノ」アニメと言えば、何十年前の、それこそ高橋留美子の「めぞん一刻」くらいしか記憶にない。
この「めぞん一刻」自体が、高橋留美子ファンには持ち上げられてたけど、僕自身は「こりゃ観てらんない」って思うアニメだったんだよ。言っちゃえば、何十年ぶりに「こりゃ観てらんない」アニメになったのが、この「天使様」って事になる。



何が問題なのか。ラブコメ、つまり「コメディ」が含有されれば、アニメ的なボケとかツッコミとか入れられて「日常じゃあり得ない」テンポで制作する事が可能だろう。要は演出上「間」をどうにでも構成出来る事になる(上手いかヘタかはさておき)。
ところが、アニメだと、恋愛モノ、あるいはラブロマンスにある「間」が構成しづらいんだよな。要は色んなシチュで「無言」が万を表わす、ってのが成り立ちづらいんだ。キャラが「口をつぐみづらい」。
これが先に挙げた「めぞん一刻」でキツかった、と感じた部分なんだ。キャラが色んな思いを持って「口をつぐむ」。その時点での「無音」ってのがどうにも居心地が悪い。そう、基本的に「本当に無音になる」んだよ。
これ、どういう事か説明しよう。基本僕はアッチコッチに書いてるんだけど音に敏感なんだわ。そして、アニメのアフレコってスタジオでやるわけじゃん?当然雑音を避ける為にそこが防音環境なワケ。そうするとマジで無音なの(笑)。シーン、って感じで(笑)。でも、これっておかしいだろ、って思うわけ。フツーの現代社会でフツーの男女がフツーの環境でフツーに恋愛してるわけじゃん?そんな中、生活音が全く聞こえない環境ってあり得ないんだよ。
ところが、「めぞん一刻」みたいなアニメだとマジで無音なのな(笑)。これが違和感バリバリで。結局、ストーリーにのめり込むより「あ、これは絵空事だ」とか感じちゃうんだよな。僕だけかもしれんが。
いや、フツーのアニメだと、例えば恋愛が絡んでも、コメディなんで怒涛のツッコミがある、とか、異星人が攻めてきた、とか「不自然さを隠せるくらいの不自然なイベントが起こる」じゃん(笑)?だからそういう「アニメながらの不自然さ」ってのが逆に不自然さで覆い隠せるわけ。一方、こういう「現代社会での生活」を基盤にしてると、単に不自然さが際立つ、っつーか。分かるかね?
ドラマとか映画とか、例えばスタジオで撮影する、にせよ、そこの「空気感」っつーかやっぱ「存在する音」ってのを基本的に拾うわけじゃない?その「空間に存在する何か」っつーのか。マイクなり何なりでそういうブツを拾う。それが「臨場感」とかそういうのを形成してくれるわけだけど、「アニメにはそれがない」んだ。
男女の心の機微、とか「セリフが無い事により成立する」事が多々あるんだけど、その演出手法がアニメに向かない。無言が多いとホントに単に「無音」になる。
結果、「間が表現しづらい」。そして、無音が多いとイミフでまたもやどーでもいいBGMを挿入せなアカンくなる・・・挿入と言うか流しっぱ、だな・・・と言う悪循環をこのテのアニメは形成するんだ。
うん、もう一回言うけど、このテの話はアニメにゃ向かない。たった二例しか知らんが、向かないんだわ。殆ど断定しよう。



原作ファンとかアニオタには悪いんだけど、ぶっちゃけ、このテのネタはどっちかっつーと基本的には実写向けなんだわ。

「実写にすると演技がヘタなアイドルやらジャニーズに食い荒らされる」

って意見も分かるんだけど、それは制作側とアイドル事務所の癒着とか、全然本質と関係ない「バカなヤツらが悪い」ってだけの話であって、単に題材として見た場合「アニメじゃない、実写向けだ」って話をしてるだけ、なんだ。
多分マトモに制作さえすれば、このテの話はマジに実写映画とかドラマの方に向いてるよ。アニメじゃ色々とむしろ不都合なネタなんだ。
(もっとも「マトモに制作する事自体が難しいんだ」と言う意見には賛同するが)
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