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Retro-gaming and so on

腹筋崩壊アニメなんつーもんは存在しない

思わずほくそ笑むアニメ、なんつーのはあるだろう。
ニヤッと笑うアニメなんかもある。
ただし、腹筋崩壊アニメ、なんざ存在しない。

ハッキリ言ってやろう。
そもそもギャグ漫画は存在するけどギャグアニメ、なんつーのは存在せんのだ。
良くてコメディ止まり。それがアニメの限界、である。
確かに「ギャグ漫画を原作とした」アニメは存在する。しかし、いくら原作が腹筋崩壊モノだとしてもアニメが腹筋崩壊モノになるか、っつーと保証の限りではない。
っつーか大体失敗する。
理由は明白である。
1つに、原作には毒があっても「公共放送的な思惑」として毒が消えてしまう事。
そしてまた1つに、大体のギャグ漫画のアニメ化作品は原作の読者の年齢層と違い、極端に幼年向きに改変される事。
そして最後の1つは「ギャグアニメとしての演出」のノウハウが全然確立していないのだ。大体のケースに於いてテンポが悪く、声優の演技は稚拙で、効果音はフザけたようになっててもうどうしようもなくなる。三重苦だ。
この3つの理由により、ギャグアニメなんざ存在せん、のだ。クオリティ的にコントの域にも達してない、と言うのが腹筋崩壊アニメなんざ存在しない証明である。



個人的にギャグ漫画で2番目に好きだった初期のパタリロ!でさえあの体たらくである。もうタイトルが「ぼくパタリロ!」に改変された事でさえ許すまじ。っつーかそれ自体がギャグである。
「パタリロ!」だと人名だと分からないので「ぼくパタリロ!」にしました・・・とか当時言ってたモンだが、「ぼく」を付けなきゃ分からん、なんつー事を宣うのは幼児だけ、である。
従って、優れたギャグ漫画でもアニメにしちまえばターゲット層は幼年化する、って先程言った通りだろ?
そもそも「パタリロ!」なんざ幼児が読んで良いマンガじゃねーのだ。それなのにアニメは幼児向けになる。ほらな、ギャグアニメなんざ成り立たない、って言った通りだろーが。

そして骨抜きになった「パタリロ!」や「がきデカ」のアニメ。これらを鑑みると、マイ・フェバリットのギャグ漫画はアニメ化されなくて良かった、と胸を撫で下ろしている。
オールタイム・ベスト、史上最高のギャグ漫画は「マカロニほうれん荘」である。抱腹絶倒のマンガなのは間違いない。しかし、アニメになった事はない。また、アニメにして欲しくない。アニメになっても抱腹絶倒になるか現状保証の限りじゃねーのだ。
マカロニがアニメ化するには、ギャグアニメ、と言うジャンルを成立させるようなノウハウが無いとダメなのだ。そしてそれはいつ成立するのだろう。多分今後もずーっと成立しづらいのでは、と思ってる。そして、マカロニが誰もが納得するようなアニメになった時、初めて抱腹絶倒アニメ、として推薦出来るのだ。
しかしマカロニの先にマカロニはなくマカロニの後にもマカロニはない。マカロニのアニメが本当の意味で実現出来た時、それがアニメが初めて文化になった時だと思うのである。


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