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Retro-gaming and so on

ベストアンサーの稼ぎ方

さて、10/31を過ぎて、以前書いた通り見事gooポイントが消失した。
ブログ右上のgooポイント自体が消失してるのに気づくだろう。



いや、別にgooに恨み言を言ってるつもりはない。
と言うより、gooに期待した事がねぇんだ。
そもそも前にも書いたけど、gooポイントって一体何なのか、結局サッパリ分からなかっただけ、の話だ。
何か教えて!gooで回答したら貰ってたんだよな。
そして、教えて!gooで回答してる人たちで、今回dポイントに変更せんかった人は全員今まで貯めたgooポイントは失効してるわけだ。
まぁ、僕みたいな「ナニソレ?」とか思ってた層はともかくとして、これで教えて!gooで回答を止める人も出てくるわけだよな。
つまり過疎化が進む可能性があるわけだ。だって、dポイントに登録しないと回答する旨味がない、って思う人も出てくるって事だろ?
そして一体この世の中、あのクソメンドくせぇ登録をくぐり抜けてまで回答側になりたい、なんつー奇特な人間がいるのだろうか?
そんな奴おらへんやろ〜。


さて、教えて!gooでかつて、gooポイントを取る為のシステムってのはどういうシステムだったんだろうか。
平たく言うと、回答に対して「ベストアンサー」ってのを質問者から何個か貰うと、月末でその貰ったベストアンサーの個数に従ってgooポイントをもらえるようになってたわけだ。
そして「ベストアンサー」を貰った回答はこう表示される。


ところで、僕はgooポイント、なるモノに全く興味がなかった。従ってベストアンサーなんつーシステムにも全く興味がない
回答者のお礼、のつもりで考えるとそこそここのシステムは意味があるように見えるかもしんない。
ただし、プログラミングみたいな工学系の質問だと大して意味が無いんだ。
何故かって?つまり、回答者が気に入った答えにベストアンサーを付ける、って事は、その回答が正しい事を保証するわけじゃない、からだ。
分かるだろうか?こういう工学系の質問は、基本、質問者はいつも回答者より知識的に劣ってる、と言う前提がある。結果、質問者は回答者の誰が正しい事を言ってるのか分からん、と言う事がしばしば生じるわけだよな。
従って、プログラミングに関する質問に対して、ある回答がベストアンサーを貰ったとしてもそれが正しい、と言う保証にならんわけだ。
分かる?

結局、ジャンルに拠るんだけど、少なくともプログラミング関係の質問に対しては、ベストアンサーは何の役にも立たない。その回答の正確性を保証しない。
そんなワケで、僕は基本的にはベストアンサーを貰うか貰わないかを気にした事がない。それに貰ってるgooポイントが何の役に立つんだかサッパリ分からん、と言うオマケ付きだ。
だから僕は「ベストアンサー稼ぎ」ってヤツには全く興味が出なかったわけだが、反面、「どういった質問に対してどういった回答がベストアンサーを稼ぎやすいか」ってのもなんとなく分かってきたわけだ。
例をお見せしよう。


これはベストアンサーを稼ぎやすい質問だ。
まぁ、種類別で言うと「プログラミング言語を学びたいんだけど何を学べばいい?」って言う、特に学生が暇な夏、冬、春に良く見かける質問だ。
ちと時期外れだけどこう言う質問は「ベストアンサーを貰いやすい」。
ただし、気をつけなければならないのは、次のような事だ。

  • プログラミング言語を指定している
これが一転して、「何のプログラミング言語を学べばいいでしょうか?」になるとベストアンサーが貰いづらい。と言うか、大体質問者は質問を閉じずに消えるのが傾向となる。
何故か?このテの質問の場合、回答者が比較的多く集まりすぎて、百花繚乱な、質問者が聞いたことがないようなプログラミング言語の「名前」に溢れるのが傾向なんだ。
「聞いたこともないようなプログラミング言語塗れ」になると質問者はビビる。そして尚更「ベストアンサー」なんて選べなくなるわけだ。だって知らないんだから(笑)。
「検索すりゃエエだろ」ってのも意見の1つとしてはアリなんだが、そもそもこのテの質問を投下するヤツは検索技術がない。検索技術がないから、教えて!gooに類似の質問と回答がある、って事も知らない。言語名を教えてもらったからと言って検索はやっぱしない。気楽に質問したつもりだったんだけど、大量の情報が来た事にビビって、大体逃走して終わり、ってのが傾向なんだよ(笑)。
分かるだろ?そもそもプログラミング言語を今からやりたい、ってヤツはそもそも回答の正しさ、なんて判定出来ないし、判定するつもりもない、んだ。
反面、この質問のケースはJavaなんだけど、こういう決め打ちの場合は、回答として実は要求されてるのは、端的に言うとYESかNOであってその中間は存在しない。Noだとベストアンサーは貰えないが、Yesだとベストアンサーを獲得する確率は上がる。そして決して「初心者がJavaを学ぼうとしたら苦労するよ」と言う現実を親切心でアドバイスとかしてはならない(笑)。単に質問者は「Javaをやる」事に対して後押しが欲しいだけ、なんだ(笑)。
これを考えると、実は「今まで一回もプログラミングをやった事がない人」でも回答出来て、ベストアンサーを稼げる可能性がある、って分かるだろ(笑)?
原理的に、正しい事を言う必要はない、んだ(質問者は判別出来ないから)。そして質問に対して単に「YES」と言う事をテキトーにデコレーションして書けば良い、って事になる。
簡単だろ(笑)?

事実、この質問の場合、ベストアンサーを貰ったのは以下のような回答だ。



肯定してるから貰えている。
ところが内容を見てみると、何を言ってるのか分からんかったりする。

昨今のプログラミングはWEBブラウザ上で利用するものがほとんどです

そうか?どのプログラミング言語の事を言っている?
Webブラウザ上で利用する?JavaとJavaScriptをまさか混同してねぇよな?
あるいは、Paizaやideoneの事を言ってるのか?それはWebサービスであってプログラミング言語たぁ全く関係ないんだが・・・・・・。
とまぁ、見る人が見れば「極めて怪しい事を言っている」。
(かつ、このブログを読んでる人は「C言語が基本」なんつーのは大嘘だ、ってもう分かってるだろう)
でも質問者は正確な事を知りたいわけではない。結果、「Javaを肯定された」からベストアンサーを与えてるんだよ。

これはマジで、トーシロとプログラミング経験者とはベストアンサーは全く変わる、と言う良い例だ。
例えばこの質問で、僕が3つ来てた回答で一番いい、って思ったのは以下の回答だった。



この人の場合、親切心でJavaは向かない、とハッキリ答えてる。
しかもインタプリタでまずは学んだ方がいい、と言う的確なアドバイスをしてる(もっとも「昔からあるBasic」ってのが一体何を指すのかは曖昧だが・※1)。
プログラミング経験者ならこの人の回答を選ぶだろう。
もっとも「プログラミングのプの字も知」らない人間は、やっぱりベストアンサーを与える「根拠」が違うんだ。
単に自分の考えを肯定して欲しいだけだ、ってぇのが分かるだろ?
「Javaなんてはじめても苦労するだけだぜ?」と言う真実を教える親切心はベストアンサー稼ぎにはクソの役にも立たないんだ(笑)。
おわかりだろうか?このテの質問はある意味カモで、正しい回答を一生懸命考えなくてイイ。全くプログラミングをやった事が無い人間でも、質問者の発言を肯定し、テキトーにそれらしい事を書いておけばベストアンサーを稼げる確率が上がるんだ。
だから僕は全くベストアンサーに興味がない、って理由になってんだろ(笑)?
一生懸命質問者の為に親身になってやってもダメなんだって(笑)。

ちなみに、このブログを読んでる人は分かるだろう。
「なにをやっても大差はない」なんつー事を言ってるヤツはとんでもねぇデタラメを言ってる、って事を。
女性が初めての男性を決して忘れない、なんつーのは都市伝説だが、一方、あらゆる人間はプログラミングを学ぶ際、処女を捧げた言語を絶対忘れない。むしろ、それがその後の思考法の縛り、になる。
最初にC言語を学んだやつはC言語の呪縛からは逃げ出せない。最初にVisual Basicを学んだヤツはVisual Basicでどうしても考える。
逆に言うと、初めて学んだ言語の自由度が高ければ高い程、その後に活きる。それがむしろ真実だ。
そして何故に達人プログラマーの二人が、1年に1個、新しいプログラミング言語を学ぶべきだ、と言ったのか。それはあらゆるプログラミング言語は「とある特定の問題を解決する為に」作られてるからだ。ある問題はある言語では解きやすいが、別の問題では恐ろしく解きづらい。とてもじゃないけど「なにをやっても大差はない」ワケじゃないんだ。むしろ「なにかやる度」大差は出てくる。
つまり、デザインが違う、事が思考に影響を与え広げるから、に他ならない。

私だって大学生のときはC++が好きだったのだが、それは私がそれしか知らなかったからだ。私の言語の教授のクレイグ・チェインバーズがC++は大嫌いだと言うのを聞いたとき、「どうして? 私はこんなに気に入ってるのに」と思った。そしてSTLの作者がOOPは嫌いだと言ったという話を聞いたとき、私は彼がどうかしてると思った。OOPを嫌うなんてことがありうるだろうか? こともあろうにSTLの作者が?
満足を育むのは、多くの場合コンピュータ言語自体ではなく、馴染んでいるということによってだ。慣れ親しんだもので満足してしまう前に、もっといい言語のエキスパートになる必要がある。
だから私がC++について言ったことが気に入らないなら、もっといい言語のエキスパートになることだ(私はLispをおすすめする)。

「プログラミングの基本のC言語」

なんてことを盲目的に信じてる層はCとC++とJavaとJavaScriptの間をグルグル回ってて、それが都市伝説とは永久に分からない。だからこそ「なにをやっても大差はない」なんつー事を言えるんだ。その外側を知らんから、な。

MITが何故にプログラミング初学者に長い間Schemeをやらせてたのか。何故に今はPythonをやらせてるのか(※2)。
その理由は「プログラミングの基本のC言語」とか「なにをやっても大差はない」と言う安直な「感想」を遥かに超えたトコにある。

しかし、そういう「真実」を「プログラミングのプの字も知」らないような人間は当然知りようがないんだ。
そして「なにをやっても大差はない」と言うような聞きかじりを簡単に言っちゃえるわけだ。

※1: 「昔からあるBasic」なんぞ無い。今、BASIC、と言うのは公式仕様上、日本ではJISで定められたFullBASICしか存在しない。
しかも、最悪な事に、ISO/JIS FullBASICに準拠してる処理系は、知ってる限りこの世に2つしか存在しない。有償のTrue BASICとフリーの十進BASICだ。そして、少なくとも後者はコンパイラだ。
仮に、「昔からあるBasic」に本当にこだわるのなら、フリーウェアやシェアウェアで公開されている、PC-8801とかPC-9801のBASICのエミュレータくらいしかないだろう。
また、MicrosoftのVisual Basicは、その「公式仕様」のBASICとは全く違うんで、ハッキリ言って全く別の言語だと考えた方がいい。方言だとしてもラテン語と英語くらい離れてる。
よって、現実問題として、BASICの例としてVisual Basic及びVisual Basic for Applications(VBA)を挙げるのはあまり適切ではないだろう。

※2: ただし、最近の日本の「プログラミング初学者にPythonを」と言うのとは全然レベルが違う。少なくとも「PythonでC言語を教える」ようなバカな事はしていない。
プログラミング初学者に「最近流行りの」Pythonを学ばせれば・・・なんて軽はずみに考えてる層は、一回MITのビデオ講座でも観て反省すべきだ。
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