亡き祖母が愛用していたラジカセとカラオケのカセットテープ。
物置を整理していたら出てきました。
大正生まれだった祖母、通信簿は全部「甲」(今の「優」に匹敵?)が自慢だった。
とにかく学ぶことが大好きで、新しい知識を得るのに貪欲だった。
そして、学んだことを孫の僕に教えるのが楽しみだったらしく
こんな思い出が・・・。
「カセットの意味はフランス語のcasse(箱)に、小さいを意味するetteを付けて
cassetteでカセット。英語のケースの意味もあるんだよ。フランス語なんかを使ってるなんてちょっとハイカラだね!。」
孫の僕に楽しそうに説明した祖母の笑顔を今でも覚えています。
僕も何か祖母に教えたくなり
秋葉原にパーツを買いに行った時
馴染みのラオックスやオノデンの店員さんと仲良くなり
いろいろ得た知識を祖母に伝え、
祖母の嬉しそうな顔を見るのが楽しみでした。
①再録音防止には「ツメ」を折る。これは祖母も知っていました。
折ったところをセロテープなどでふさぐと再録音可能となる。
②カセットのA面にはここに穴がある。
B面には穴が無い。
③テープは磁気の粉(鉄粉)が塗ってあるので
磁石でくっつく。
当然、こんなことも・・・
巻いてある部分に磁石を付けると
逆さまにしても落ちない。
④10分のカセットのテープの長さを計算で出す方法。
標準の再生速度で、テープは4.75cm/s進むそうです。
10分カセットはA面(片道)5分なので
4.75cm×60秒×5分=1425cm、つまり14.25m。
この長さのテープが納めされている。
ちなみに120分テープは、片道60分なので
4.75×60×60=17100cm、つまり171m。
けっこう長い。
そんな話を祖母と交わしたことを思い出します。