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池田大作サンの「教育論」を連載した「静岡新聞」

2006-04-15 08:00:00 | 記事・創価学会
「週刊新潮」 2006.04.20号

 池田大作サンの「教育論」を連載した「静岡新聞」

 4月7日付の静岡新聞に、興味深い記事が連載された。タイトルは「伸びゆく生命に 人間教育を考える」。筆者はあの、池田大作・創価学会名誉会長である。
 記事は3回連載で、池田氏はその中で“子供の声を聞け”“思いやりの心をはぐくめ”と大そうリッパなことを論じているのだが、まあ、ありがたい人にはありがたいのだろう、と思うより他はない。
「学会は批判的な記事を書くマスコミに対しては名誉毀損の裁判を起こす一方、新聞社には聖教新聞や公明新聞の印刷を請け負わせたり、広告を大量に出すことによって、影響力を強めてきた。その結果、最近では、池田氏がどこかの国から勲章をもらったとか、外国の大学から博士号をもらったとかいう“礼賛記事”が載ることも多くなってきています」(学会ウォッチャー)
 確かに、静岡新聞は聖教新聞、公明新聞を印刷している。とすると、今回の記事も、その“お礼”の意味なのか。同紙編集局は、掲載までのいきさつをこう説明する。
「まず、先方から寄稿があり、その内容を見て検討した結果、掲載するに相応しいと判断しました。聖教新聞、公明新聞は印刷していますが、今回の連載とは全く関係ありません」
 実は、静岡新聞が池田氏の原稿を連載するのは、02年、04年に続いて3回目だ。
「静岡県は富士宮市に日蓮正宗の総本山、大石寺があり、今でも学会とは強い敵対関係にある。そこで学会としては、敵である本山の人間にはもちろん、県内の政界、経済界、官界の関係者に、自分たちが絶大な影響力を持っていることをアピールしたい。今回の連載もそうした狙いでしょう」(ジャーナリストの乙骨正生氏)
 日本新聞協会の倫理綱領には、
<(新聞は)あらゆる勢力からの干渉を排するとともに、利用されないよう自戒しなければならない>
 との一節がある。大丈夫ですか、静岡新聞さん。

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