
非常に珍しい自転車をチームメイトが貸してくれた。
4月27日に利根川河川敷で行われるタイムトライアルレースに出るのだが、TTを走るのは、よく考えてみるとロードでは初めて。
どうせTTやるなら楽しんで走ろうと思って頼みました。一発快諾。
ロータス、そうあのF1のロータスがプロデュースした自転車だ。ロータスはレーシングマシンに通し番号をつけている。自転車だがこれもそのロータスレーシングマシンのひとつ。だからLOTUS110。
オーナーに聞いたところによると、 トラック用が108でTT仕様が110なのだそうだ。
つまりクリス・ボードマンが速度記録に挑戦したのがロータス108で、そのロード用TTバージョンがロータス110ということになる。
・ロータス108 こちらをクリック
・ロータス110 こちらをクリック
英語ページだが、読んでみる。
このロータス108、110を設計したマイク・バローズは後にGIANTと組んで開発を続けたが、その後フリーになっている。彼のデザインを踏襲して、今では有名なGIANTのTCRが生まれた。
そして、ロータス110はツール・ド・フランスでロータス・オンセ・チームによってデビューした。プロローグでボードマンがイエロージャージを獲得している。その後、UCIによって使用を禁止されている。
製作された当時としては最軽量だというから、カーボン技術の変遷を感じる。
貸してくれたオーナーに感謝をこめて、レースまでの2週間半、この未知のTTマシンのセッティングを日記風にアップしたいと思います。
【4月8日22時過ぎ】
オーナーのMさんがクルマで持ってきてくれた。
黒い。重い。異様。
LOTUSの文字が光っている。
リビングに置いて、しばし鑑賞。
これは自転車と言うよりはマシンである。
純レーシングマシンが買えてしまうというのが、自転車ならでは。
【4月9日早朝】
大まかなポジションを出すために、手近なペダルを付ける。
まずはサドル周りの仮セッティング。
BBからサドルまで測ったら725~735mmもある。私のVELLUMは705~715mmで、コースに合わせて変えている。
このマシンはサドル高は調整できない。固定だ。
試しに跨ってみるが、シューズが先踏み気味になって、膝が伸び過ぎる。
幸いオリジナルのサドルが、レールからサドル上面までが厚いタイプが付けられているので、手持ちの薄いタイプのサドルに付け替えてみる。これで10mm下がった。
次はハンドルだ。
DHバーがリミットよりも先で据え付けられている。私には遠すぎるので、かなり手前へ戻す。
まずはこの状態で乗車。サドルが後ろ過ぎる。移動したら、レール残りギリギリの一番前になった。
サドルの周辺はかなり手作りっぽい。メカ設計屋としては興味津々。細かな角度調整が出来るようになっている。チタングリスを使って慎重にネジを締めて角度調整。
まずは一応乗れる状態になった。
荒川CRで走らせてみよう@b-Stream
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