
Anker V20i と SOUNDPEATS PearlClip Pro の使い方
>私が選ぶウォーキング用イヤホン(1 万円以下、2025年4月現在)
>★耳掛け型:Anker V20i
>★イヤーカフ型:SOUNDPEATS PearlClip Pro
この二つは実際に、ほぼ毎日のウォーキングの友として活躍している。季節的に今は V20i がメインだが、暑苦しくなったら PearlClip Pro に衣替えるかな。音質に関しては、どちらも受け入れられる音だ。とは言え、デフォルトでの設定で使っているわけではなく、各々の特性に合わせた設定を行っている。
・Anker V20i
個別レビューで書いたように、低域は豊かだが高域はベールがかかった感じの音だ。そこで、アプリのイコライザを見出し画像のように設定している。これで解決するわけではないが、改善はされる。
ところで、V20i の低域は、以前も書いたが、実は不自然に感じている。ちょっと出過ぎなのだ。それこそブーストしているように聞こえる。普通のアンプとスピーカーであればどちらもフラットになっているのが理想だろう。なので、デフォルトでアンプ側が固有の周波数特性を持っていることは卑怯な感じがするのではなかろうか。ところがイヤホンの場合、音の出口は自身のユニットしかない。外部スピーカーがつながるわけではない。故に、そのドライバー込みで耳が聞いたときにしかるべき特性になればよい。もっともらしく書いてはいるが、V20i の中がどうなっているのかわからないので、あくまでも妄想ということで。
・SOUNDPEATS PearlClip Pro
私が試したイヤーカフでは最高の音質。下手な耳掛けよりも良い。それでも耳掛けよりは構造的に不利でなことは変わりない。V20i に届かない理由の一つだろう。そこで禁断の手を使っている。それはダイナミックEQだ。不足している周波数成分を、不自然ではあるが持ち上げてくれる。その結果、イヤーカフとは思えない音場が再現される。もし、ダイナミックEQを使わなくても支障なければ、使わない方がよい。私の場合、Anker V20i との差異を少しでもなくする手段として使っている。弊害もあり、人間の声が若干胴間声になってしまう。しかし、イヤーカフでピアノトリオのベースが心地よく聞こえる環境を知ってしまうと、この悪魔の機能を OFF できない体になってしまうのだ。ちょっと大げさに書いたが、イヤーカフのような構造的な音質ハンディをもつ場合の、まじめな補完手段の一つと言えよう。ダイナミックレベル?を可変できるとパーフェクトなのだが。ちなみにダイナミックEQ使用時は、イコライザーは OFF されるようだ。
これを書きながら Bill Evans の who can i turn to (trio '65) を聞いている。どちらのイヤホンでもシビレル音場が再現される。たまらん!耳穴に突っ込まない、耳全体にかぶせない構造のイヤホンで、ここまでの音質が出せるようになるとは。長生きしていて良かった(^-^;。
以上!