今も台風19号の影響が続いていて、いつ終わるともわからない状況です。また、時が経つにつれて新たな災害がわかってきたりして、台風による災害の酷さがわかります。
本日もまたテレビで長野市の穂保地区の様子が流れていました。家も家具も畳も泥まみれ。全部ゴミとして捨てられていきます。
泥だらけになってしまった家はどうするのだろう、また住めるのだろうかと思っていたら、あるお家だけが無傷で残っていたのです。
なぜか。
それは、基礎を2メートルぐらい高くして堤防と同じ高さにして家を建てたのだそうです。
この地域に住んでいる人たちは、千曲川が浸水するような事は良く承知していたようです。電柱にもそのような事が書かれているステッカーが貼ってあるようです。
そこでここのご主人、10年ぐらい前に家を建てる時に、まさかと思ったけれど、ご本人が土建屋と言うこともあり、水のことも考えて基礎を高くしたと言うことです。
車を運転している時にこの番組を聞いていたので、このご主人がどのように基礎を高くしたのかは画面を見る事ができなかったのでよくわかりませんが、盛り土をして敷地面積を上げたなら、スーパー堤防と同じような考えではないのかと思いました。
ある研究では、高床にした場合、被害が93%減少したとか。素人でも、高床にして堤防と同じ高さにしておけば浸水してもそれほど被害は受けない、という事は容易に理解できます。
確かに、堤防より低いところにいると、水が氾濫したら家がダメになるのは必須です。
今後、川のそばに家を建てる場合は家の基礎を高くするとか盛り土で敷地全体を高くすると言う事を決めたらいいのではと思う。そうしたら、自然とスーパー堤防が出来るかもしれません。
が、費用がとてもかかってしまうのが難点。それに、広くはない場所で川よりも高いところにある家でも大きな被害を受けているところもあるので、狭いところには住むな、山のそばには住むなと言う話になってしまうかもしれないので、難しいですね。
それにしても、浸水すると言うステッカーを貼って貰っても、住民の皆さんはどうすれば良かったのでしょうか。この8月にも注意喚起していたようです。
また、今回の水害の場所はハザードマップにぴったりと話題になっています。でも、そういう地区に役所が建っていたり、工場があったり施設があったりで、ハザードマップを活用されていたのかとも思ってしまう。
1000年に一度の災害と言われています。そんな水害はそう滅多には来ないと思いますが、ハザードマップで20メートルの浸水が予想される地区と提示されているエリアに重要な建物を建てる場合、水害に強い建物、を意識していたのでしょうか。特に新幹線車両基地、どうしてこの地域に建てたんでしょうね。高架にしておけばという指摘もありましたが。