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果てのある路

ささやかな想いをエッセイで…

1665年の山里境界裁判

2024-11-16 19:12:07 | つぶやき
NHK『英雄たちの選択』を見た。

愛媛県松野町に、江戸時代初期に作られた精緻な山形(ジオラマ)が現存する。

諍いを起こして苦しむ2つの村が、江戸幕府に裁定願うために、
力を合わせて3ケ月かけて、コツコツ測量して正確に作り上げた模型だ。

測量技術の確かさと、木彫り表現の見事さにまず度肝を抜かれる。

 そしてそこに込められた、農民たちの真剣さ。

幕府の裁定も、これ以上なく最高なものだった。
片方の村に総取りさせるのではなく、双方の農民たちが減らずに永住できるよう、
双方が納得するよう、公平に新たな境界線を幕府の責任で作ること。

 360年前に生きた人々の方が、
 現代人よりも頭も心も優れているのだろうと思った――

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