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果てのある路

ささやかな想いをエッセイで…

宮崎駿『君たちはどう生きるか』

2024-03-19 12:42:38 | エニアグラム
映画は美しく、細部に至るまで迫力が有った。
宮崎監督は、自らが知る昭和の日本の(いずれ真に貴重になるであろう)良き風景を、
強く作品に残しておきたいのだな、と思った。

映画を鑑賞した後に、以前録画したNHKのドキュメンタリー「プロフェッショナル仕事の流儀」を観返した。
宮崎監督や高畑勲監督、鈴木敏夫プロデューサーや他のスタッフたちとの(心理的)関係性が何となく分かった。


  ※※※ 以下はエニアグラム関連です ※※※


偉大な作品を残す人は、孤高の部分を持つ人だ。
高畑監督は、気難しいと評判だった。
宮崎監督はそれに比べたら、ずっと人懐こさを感じる。

 高畑監督は、ややタイプ5に近いタイプ4。
 宮崎監督は、タイプ9ど真ん中。
  ・・・ではないかなと、私は推測する。

日本のアニメは星の数ほどあって、そのどれにもそれぞれにファンはいるだろう。
けれども、高畑作品・宮崎作品は、高尚さと芸術性において別格に突出している。
天の配剤により二人の天才が、競い合って高みに登り続けた結果だ。

高畑監督は、最後まで宮崎監督に100点と言わなかったかも知れないが、
心の中では充分認めていただろう。
タイプ9はタイプ4にはなれないし、逆もまた然り。

タイプ4である私は高畑作品が大好きだけれども、宮崎作品も最高に素晴らしいと思うし、
おそらくはタイプ4以外の人からは、宮崎作品の方が好かれるのではないかと思っている。
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谷村新司の眼差し

2023-10-21 19:48:47 | エニアグラム
アリスがブレイクしたのは、今から44年前だったろうか。

当時中学2年生だった妹が、ライブアルバムを毎日聴いて、
自らギター片手に歌っていた。(←めっちゃ上手)
その妹の付き添いみたいな形で、高校2年生の私は、2人でコンサートに行った。

 わくわく弾む胸を押さえて、
 生まれて初めて行ったコンサートが、アリスだった。



谷村新司の作品は、ものごとや人間を見つめる眼差しが温かい。
映像で観る彼からは、深い包容力が伝わってくる。
(見るからにタイプ2、それも成功の的を外さないタイプ3寄りの2だと思う)

昴を見つめ、きっと常に見失わなかった人ではなかろうか。

数々の名曲は、今後も多くの人の心に、ずっと響き続けることだろう。
彼が輝き光る存在であり続けた、この時代と、偲ばれるその人柄に感謝したい。
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2人のウラジーミル

2022-03-29 14:17:24 | エニアグラム
2人のウラジーミルが、世界中の注目を集めている。

片や言わずもがなの、プーチン。
20年に渡る独裁で、大国を意のままに操るロシア大統領。
反対者の微かな気配を感じれば、小さな芽のうちに潰して闇に葬ってしまう。
力で脅して、相手を屈服させ続ける。
心有る者は、恐ろしくて近付けない。
彼の周りに居るのは、意志も表情も無いイエスマンばかり。

片や奇しくも同じファーストネームを持つ、ゼレンスキー。
大学在学中にコメディ劇団を起ち上げ、
やがて制作した政治コメディドラマが大ヒットして、
政治家としては素人のまま、ウクライナ大統領に押し上げられた。
国土を蹂躙され、暗殺部隊に狙われる毎日の中でも、
彼の周りには、若く頼もしいスタッフが複数居て、
常に温かく信頼に満ちた微笑が飛び交っている。

プーチンは深慮遠謀のできる、タイプ5寄りのタイプ6だろう。
弱者の権利を認めない、徹底したヒエラルキーの塊。
だから頂点に立った自分に、意見する者など許さない。

ゼレンスキーは、タイプ2寄りのタイプ3だろう。
明るく愛情に溢れ、常に前向きに成功を探ってゆく。
国民と共に泣き、笑い、勇敢に戦い、
誠実な演説は、世界中の誠実な人の心に響く。



民主主義国においては、一人ひとりが自分の頭で考え、
自分の責任を持って、自由に行動することが許されている。
生き方を考え、より良く社会に受け入れられる道を探ることが可能だ。
(それこそが、人に生まれた幸せではないだろうか)

しかし専制主義国においては、人々に与えられる情報は統制され、
思想言論の自由が乏しい。
自分の頭で考えることを許されず、支配者の手足として働かされる。
強い領主が領民や領土を、我が物として支配する、
何世紀も以前の旧式の価値観だ。

自由を認めない専制主義国においては、
人の価値観も世界観も、進歩のしようがないのだ。

その権化であるロシアによる武力侵攻は、世界に衝撃を与え、
プーチンの「核兵器で第三次世界大戦」という脅しは、
全人類を震撼させ続ける。
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先天的な「狡さ指数」

2021-08-20 12:03:47 | エニアグラム
※以下の数字は、学術的検証に基づく発表ではなく、あくまでも
 私個人の考察見解に過ぎない仮説であることを、ご了承ください※


古来から性善説・性悪説が有るように、人類全体を見渡すと、
善・悪・中間というのは、大体3分の1ずつに別れるのではないかと思います。

つまり、世界を100人の村に圧縮すると、
先天的に善良な気質の人が33人、善良さの欠片もない人が33人、
どちらでもない人が34人。

善良な33人のうち、
時と場合によっては狡(ずる)くなれる人が半分の17人くらいだとすると、
狡くなることに心痛む人が16人。
そしてその16人のうち、生か死かに追い詰められても、
どうしても狡くなれない気質の人が、5人くらいは居るのではないかと。

同様に、善良さの欠片もない33人のうち、
教育や後天的な知識によって、善良な考え方を理解できるようになる人が17人。
残りの16人のうち、善良さを理解はできないけれど、
社会のルールに従う方が有利なので、一応従っている人が11人。
そして残りの5人は、どうしようもなく手の付けられない、人の形をした悪魔。

どちらでもない34人は柔軟性に富み、
ケースバイケースで狡くも善良にもなれる人。





 あなたの「狡さ指数」は、33以下の、生来善良な人ですか?
 33~67の、中庸の人ですか?
 67以上の、生来善良さを持たない人ですか?
 67~84未満の、それでも知識として善良さを理解できる人ですか?
 84~95未満の、不本意ながらも得なので、社会ルールに従う人ですか?
 それとも、まさか95以上の・・・。




正邪を度外視して、大自然の冷徹な摂理として見ても、
人類という種を支えてきたのは、これはもう間違いなく、
地道に誠実に生きた善良な人々でしょう。

そして反対に、常に種を絶滅に追い詰めるのは、
悪魔に近い、自己中心的で狡猾な、良心が欠ける人々です。

だから、「狡さ指数」33~67の柔軟な人々がどちらに着くかによって、
人類の未来が左右されるとも言えるのです。
この中庸値の人々こそ、最も生き易く、数も多い人々であり、
理性を問われる存在だと思います。

現代社会は、狡さに引っ張る力が強いので、
どうぞ皆様、ご注意くださることをお願いします。
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二心殿?徳川慶喜

2021-06-04 13:48:13 | エニアグラム
NHKBS「英雄たちの選択」を見て思った。

『大日本史』を編纂させた水戸黄門(光圀)の子孫であり、
かつ烈公・徳川斉昭という父と、皇族出身の母の間に、
徳川御三家水戸藩主の七男として生まれた貴公子。

わずか6歳で、論語から「楽水」という言葉を選び、
したためられた書の見事さ。

明治後は、趣味三昧に暮らし、天寿を全うして、
残した写真や油絵などからも、芸術的才能が伺われる。


   たいへん英邁だが、ヒエラルキー感覚に欠ける彼は、
   おそらくタイプ4と5の境界線だったろうなぁ、と。


つくづく、片腕だった平岡円四郎の暗殺が惜しまれる。

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明智光秀と、渋沢栄一

2021-03-08 11:20:06 | エニアグラム
先月完結したNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、
一般視聴者には好評だったのかも知れないが、歴史好きな人たちにとっては、
すこぶる歯がゆい脚本だったと思う。

  織田信長が鮮烈に登場する桶狭間の戦いから、
  豊臣政権が滅ぶ大坂夏の陣までは、
  戦国の混沌が収束してゆく、
  日本史上最も華やかで面白い時代だろう。

それにも関わらず、なぜか架空の創作人物ばかりにスポットが当てられ、
肝心の明智光秀の生涯や功績、本能寺の変に至るまでの明智家の事情や、
一族を巻き込んだ悲劇的末路などについてはほとんど触れない、
残念極まる浅薄な内容だった。

明智光秀という人は、まるで織田信長を倒して次の時代を開幕させるために、
天(大自然)が配剤したような人物だ。

聡明な苦労人で、文化教養を重んじ、自領を善政統治して、
新しい家臣や領民たちにも慕われた真面目な人間性ゆえに、
本能寺の変を決断するまでの苦悩がいかばかりであったか。
その後の不運悲劇など、きちんとスポットを当てて描けば、
天(大自然)の冷酷非情さを含めた様々なことを、
令和の私たちに伝えてくれただろうに。

次に始まった「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一の前向きな力強さが、一層眩しく映る。




  ・・・ ↓ ↓ ↓(ここから先はエニアグラムです)↓ ↓ ↓・・・

明智光秀は、典型的な優等生のタイプ1。
「麒麟~」は、その性格についてはよく描かれていたと思う。

渋沢栄一は、タイプ2との境界線に近いタイプ3だったと推測する。
人情味豊かで、バイタリティに溢れた英傑だ。
主演の俳優が予想以上に上手いし、脚本も親切で分かり易いし、
何よりこの先の展開が明るく、希望に満ちている。

「青天を衝け」第4話まで観て、私はかなり面白く感じた。
今年の大河ドラマ、高く期待している。
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公私を分ける脳

2020-03-01 11:55:55 | エニアグラム
AERA dot.編集部・西岡千史の記事
新型コロナ“神対応”連発で支持率爆上げの台湾 IQ180の38歳天才大臣の対策に世界が注目
に、共感した。
(リンク先はコメント欄も参考になるため、Yahooニュース)

 ――― この台湾政府と、日本政府の愕然たる対応力の差。

昨夕の安倍総理の会見は、国民へ光(国の姿勢)を示す効果は、有った。
でも時期が2週間ほど遅かったし、質疑応答が少なく、満足度は低いものだ。

日本政府の対応の遅さの理由は、「純然たる公」の乏しさではあるまいか。
残念ながら、現在の日本のトップは、公私が分けられていない。
良くも悪くも日本人の国民性かも知れないが、
分けるべき所を曖昧で許してしまっている。

しかし、昔の優れた総理たち(高橋是清、浜口雄幸など)は、
明確に公私を分けていた。
と言うよりも、むしろ上記記事のような
「公僕に、人生を捧げる」ような人たちが、トップに大勢居たように思う。
それがなぜこうなってしまったか、
日本の政治行政や選挙制度の練り直しが、急務ではないかと思う。


(↓以下は、エニアグラム↓)
上記記事にあるように、デジタル担当大臣に天才を起用した台湾の女性総統。
おそらく天才には、タイプ3・6・9の要素の乏しい、扱いにくい人材が多いであろう。
それを制御するトップは、聡明であればどのタイプでも構わないが、
補助する周囲には、必ず調整能力に富むタイプ9が不可欠だ。

安倍総理は、大勢の人材や意見を重んじ調整能力に富む、
まさしくそのタイプ9だと思うので、
ぜひ国民が納得して、一丸となって新型コロナを乗り越えるよう、
内閣挙げて全力を尽くしてほしい。
(↑以上が、エニアグラム↑)


個人的には、買い占め転売が横行するマスクを、一時的にでも店頭販売させず、
自治体を通じた配給販売に替えて、必要な人が入手できるようにしてほしい。

そして、国民が安心できるよう、
もし家族が罹患した場合などの具体的な個人の対応方法を、メディアで広報してほしい。
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オリエンタルラジオ中田の挑戦

2019-08-05 09:42:04 | エニアグラム
娘に教えてもらった「中田敦彦のYouTube大学」に、ここ数日嵌っている。

世界史・日本史・現代史を始め、文学・偉人伝など、
幅広い教養を、興味深く分かり易く解説してくれている。

中田のプレゼン能力の高さは、テレビで見ても舌を巻く程だった。
それが独壇場となるYouTubeとなれば、まさしく水を得た魚の面白さだ。


吉本興業の企業体質がようやく問題視されるようになった昨今だけれど、
2年前に、既に中田は指摘していたことを思い出す。

大御所であるダウンタウンが「面白い」と言えば、
どんなつまらない下っ端芸人でも、テレビでブーム扱いしてもらえる、
お笑い界のお寒い現状。

反対に「つまらない」と断言されれば、
テレビ業界が忖度して、有能な芸人さえ日の目を見ることができない異状。

それを指摘した茂木健一郎を、ひとり中田だけが支持した。
瞠目すべき、素晴らしい勇気だ。



(※ここから先は、エニアグラムの話です↓※)

エニアグラムで見れば、一見タイプ3に見える。

でも完璧さを求める1も、愛情深い2も、タイプ5の論理的な思慮深さも強く垣間見える。
そしてその全ては、後天的に身に着けたものではないかと思った。

  中田は先天的に、ヒエラルキーに囚われない、
  タイプ7と8の境界線ではあるまいか。

大御所や会社体制に逆らってでも、自分の筋を貫く。



相方・藤森慎吾との出会いからの付き合いを、
20万人突破記念に3回に分けて制作しているが、その2回目を見て興味を抱き、
あらためて若き日の動画を探して、
リズム芸『武勇伝』を、初めてまともに鑑賞してみた。
(昔の私は、お笑い全般嫌いだったので)

そして、若い才能とエネルギー、パフォーマンスの高さに圧倒された。
第三舞台の全盛期に近い迫力を感じた。

中田も藤森もタイプ7だと思った。
あの軽快さは、タイプ7の特徴だから。

2人からは、共に他の芸人にない頭の良さと良識を感じる。
お笑い芸人界の異端児だとしても、彼らを高く評価するファンは多いだろう。

オリラジがテレビに呼び戻される日を、私は心待ちにしている。
コメント (1)
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NHKザ・プロファイラー『葛飾北斎』

2017-10-06 14:38:49 | エニアグラム
数年前に観たことのある番組の、再放送。
岡田准一の風貌からして、2015年くらいだったろうか。


 葛飾北斎の、絵画に取り憑かれた一生。

金銭感覚が無く、人付き合いも下手で、
生活者としては破綻した暮らしを生涯に渉って送りながら、
70歳過ぎに不朽の名作『富嶽三十六景』を描き、
その後も果敢な挑戦を繰り返し、
90歳で没する直前まで絵筆を握り続けたという偉才。

巨才の持ち主のエニアグラムタイプは、推測し難いものがあるが、
ヒエラルキーを一顧だにしなかったという点から、
 タイプ1と2の境界線、4と5の境界線、7と8の境界線
のどれかであることには違いない。(※過去記事参照)

完全主義の1と2の境界線は、あり得ないし、
思慮深い4と5の境界線も、また違う。
おそらく、豪放磊落な7と8の境界線だったろうと、私は思う。


興味深かったのは、司会とコメンテイターの中で唯一、
岡田准一だけが、北斎の心の幸福度を指摘したことだ。

岡田は、境界線ほどではないが4に近いタイプ5だと、
長年のファンである私は、常々思っている。
タイプ3・6・9の要素を持たず、また中庸でもない人たちは、
世の中から見て変人なのかも知れないけれども、
彼らだけが共有できる、高みや幸福度というものは、在るのだ。
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ピースは輝き続ける

2017-03-30 09:08:35 | エニアグラム
又吉直樹の『火花』、続いて『夜を乗り越える』を読んだ。
お笑い芸人を目指す若者たちの、
心理的・経済的圧迫や苦労がひしひしと伝わってきた。

私はテレビもあまり見ないし、お笑いにも全く疎い者だが、
昔(※過去日記参照)YouTubeで見たことのある、
ピースのコントが懐かしくなって、見返してみた。
コントだけではなく、様々な番組に出演している今までのピースを見た。
もうここ10日ほど、暇さえあれば、集中して見入った。

 見ているうちに、すっかり綾部祐二に魅了されてしまった。
 
コントの台本は又吉が書いているにしても、
ピースの持つ温かさ、誰も傷付けない繊細な気配り、
真っ直ぐ太陽を目指すような健康的な明るさは、
綾部が担っている。

以下は、リアルタイムでなく後から私が見て感じたことなので、
情報も不正確かも知れないが、書いておきたい。

ピースは、同期が憧れる天才2人が組んだコンビということで、
かなり期待されながらも、出身地も文化圏を異にし、嗜好性格が正反対。
なかなか息が合わず、ブレークまで7年ほどかかったそうだ。
ブレークした2010年には、綾部は32歳になっていたが、
少年のように生き生きと輝いて魅力的だ。
涼しげな目元、素直で豊かな表情、気配りと俊敏な動きが光る。


綾部は、エニアグラムで見るとタイプ3(2にやや近い)だと思う。
豊臣秀吉や田中角栄と同じタイプだ。
「成功」に価値を置き、現実的に夢を叶えてゆくバイタリティの持ち主だ。
実社会では出世していくタイプだが、お笑い界ではどうだったのだろう。

ヒット打たなきゃ、ホームラン打たなきゃ、
と走り続けた疲労は蓄積しているだろう。
4月から仕事も収入もゼロにして、
ずっと抱いていた大望に踏み出してゆくという選択は、
内省ではなく前進を好む、いかにもタイプ3らしい。

又吉は頑固なタイプ4(5に近い)なので、
他人に分からぬコンビとしての苦労は、
綾部の方が大きいと推測する。

私自身、又吉と同じタイプ(5寄りの4)だから分かるのだが、
何かの番組で心理学者が分析指摘した、
又吉が無意識に発信する拒絶のトゲは、
おそらくコンビを組む以前よりも組んだ後に、
綾部に距離感を感じさせ、苦しめることもあっただろう。


今、綾部の渡米により大きな転機を迎えるピースが、
それでも解散しなくて良かった。

ネット動画から、今までのピースをどうか削除しないでほしい。
特に2010~2011年のキラキラ輝く綾部は、
かつて確かにそこに在ったものとして、永遠に残してほしい。

ピースが、今後どのように変貌を遂げるとしても、
今までの姿は、『火花』以上に極上の青春ドキュメンタリーだから。
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ヒエラルキーを支えるもの

2015-05-12 10:44:47 | エニアグラム
エニアグラムの話です。



今、司馬遼太郎の『関ヶ原』を読み返しているが、
つくづく石田三成の性格の気の毒さを、シンパシーを感じつつ、思う。
彼に欠けているのは、先天的なヒエラルキー感覚である。

反対に、徳川家康は、ずば抜けてそれが優れていた。
江戸幕府という驚異的な長期政権の土台を築いたのは、先天的にタイプ6であった上に、後天的にも人質生活など慎重さを要する境遇によって鍛え抜かれた、家康のヒエラルキー感覚だったと思う。

先天的にヒエラルキー感覚に優れているのは、
 タイプ3・タイプ6・タイプ9
である。
他タイプでも、3・6・9の要素を持った人たち(タイプ3寄りの2や4、タイプ6寄りの5や7、タイプ9寄りの8や1)は、ヒエラルキーを重んじる。

反対に、ヒエラルキーに縛られない価値観を持つのは、
 タイプ1と2の境界線(石田三成など)・
 タイプ4と5の境界線(竹中半兵衛など)・
 タイプ7と8の境界線(真田幸村など)
に近い人たちだ。

タイプ1・タイプ2・タイプ4・タイプ5・タイプ7・タイプ8の中寄りの人たちは、どちらにも柔軟に対処できる。

つまり、先天的性格として、
ヒエラルキーを重んじる派:重んじない派:中道派の比率は、
15:6:6なので、人間界にはヒエラルキーが在り続けるという結論だ。



私が、三成の残念なヒエラルキー感覚にシンパシーを抱くのは、
私自身がタイプ5寄りの4で、ヒエラルキーが苦手だからだ。
ヒエラルキーが、嫌いでもある。

しかし、無ければ集団は混乱するだろう。
ヒエラルキーが、必要なものだというのは分かる。
ただし、清潔なものに限ると思う。

人が2人以上集まれば、ヒエラルキーが生まれるのは自然の摂理。
ただし、それは固定されたものではなく、状況により変化するものである方が望ましい。
固定されてしまうと、不潔さが生じ、格差が開き、集団全体が不幸になる。
集団は、個々の尊重(ヒエラルキーによりその多寡はあっても)があってこそ、幸福を維持できる。
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