**馬耳東風**

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天国へ(Detour)まわり道

2016-03-04 | 世事諸々
*母が死んだ時父は私を煙突掃除夫に売った*煙突掃除、スス掃除、とやっといえる年頃だった。来る日も来る日も煙突の中を上り下りしてスス掃除をした。夜、ススにまみれて眠り夢をみた。何十人もの仲間、一緒に働いていて、急にいなくなった者たちも、その時、みんな戻っていて一緒に眠っていた。ひとり残らず真っ黒な棺の中で。

十八世紀のイギリスはひどい国だったようです。現在のアムネスティ・インターナショナルならなんというでしょう。それはともかく、煤煙によるタールが発がん物質第一号に認定されたのはこのころだそうです。

産業革命で経済は大発展しましたが、ロンドンではどの家も石炭を焚きまくり、居間の暖炉も台所のキッチン・ストーブも石炭を焚いてすすまみれの時代だったそうです。ススの成分、コールタールによる(肺ガン)が煙突掃除夫と配下の年季奉公の少年達に大発生したのでようやく社会問題になったのです。詳細は省きますが、発ガン物質として発見され認定された第一号がコールタールだったということです。

現在は喫煙によるターで、喫煙者の喉・気管支・肺臓は、十八世紀のロンドンの家々の、暖炉や煙突の中のように、真っ黒に汚染していると警告されています。摂取量はそれほど過剰なはずはないと思われがちですが、長年にわたるものなので発ガン物質の堆積量は煙突掃除少年達が数年生きて摂取したものに、劣るものではないということです。

長年の喫煙者、禁煙して一年以内の人には、肺の清掃を薦めるヨガ教室があります。禁煙しても3年間はまだ肺ガンのハイリスク期間だそうです。内蔵にこびりついたタールは真っ黒で消えていません、細胞の新陳代謝でリニューアルするのに数年かかるそうです。

ヨガ式の結跏趺坐(あぐら)で座り、腹式呼吸を毎日2-30分繰り返すと肺の清掃になるそうです。肺の中の汚れが悪臭となって出てきて、六畳の部屋が煙管(きせる)の中みたいに強烈なタール臭で満たされ、汚染が実感できるそうです。繰り返していると、次第に、呼吸から喫煙臭気がなくなるといいます。天国への DETOUR になるそうです。

次回は
性同一性障害、(GID)Gender Identity Disorder 直訳すると 性別認識障害 性別の誤認識。女性魂が男性体/男性魂が女性体に、間違って入った(いれられた)、と本気で思っている人が沢山いるのです。不可思議なことがまだまだあります。

ロゴマークの神秘、侮るなかれ!

2016-03-02 | 世事諸々
ロゴマークは主体の象徴です。侮るなかれ、名は体を表わすともいいます。ロゴが悪いと(時には)会社はつぶれ、団体は消滅・・

ロゴマークの元祖は(おそらく)戦国時代の武将の旗印・・進化して国旗。日本の日の丸は究極のエッセンスで無駄がなく簡潔で、これ以上省略できない。地上最初に日が昇る国、日出る国という意味もあったかも知れませんが、旭日の勢いをシンボルとしたという説が好まれているようです。

その、かっては日本の経済発展のシンボルでもあり、日の丸飛行機とも言われ、海外から帰途につく多くの日本人の、異国の地で最初に出会う自国の一部、日航機。

その日本航空機が2003年、日本エアーシステムとの統合の際、それまでの鶴丸マークからJALという文字をそのままロゴにしたものに変更してしまったのです。のみならず、鶴丸に代わって、JALの3文字だけなら(まだしも)必ずしも悪くはないのですが、誰が何を思ったか、意図したのか、あろうことか、JALロゴの中央のAを右上から左に切り下げた、刀傷かと見紛う斬り傷を付けていたのです。シンボルマークの自傷で、誰が何のために付けたか不明ですが、そんなものに未来の展望は少ないのです。

案の定、日本航空は程なくして、6年目に、日本人の誰一人予想も出来なかった倒産の憂目にあっています。2009年、完全倒産、しかし、日本航空という特殊性ゆえに国の支援で、2010年には会社更生法適用、2012年に社名はそのままで更生して、賢明にもロゴマークは鶴丸に戻しています。

若干の修正を加えて、新鶴丸は中のJAL文字をやや大きく、それまでの左よりから中央に据えて安定感をもたらしています。安定と主体が磐石になったという印象をもたらすもののようです。事実はその通りで、日本航空会社は安定を取り戻し2012年には早くも奇跡的ともいえる業績のV字回復と大幅黒字決算を達成しているとのことです。

長年危惧している、もう一つのシンボルマークは民主党のロゴマークです。2段重ねの円の連結で、二つの勢力が中途半端に結合した不安定なものです。円が象徴するのは戦国の昔から陣取図、現在なら団体などで、その縦の連結は上下関係を表わし不安定の主因になります。

また、赤二つの円の重なり部分を白にしたのは、いかにも脆い接合で、剥がれやすく結合の短命を思わせます。南北朝鮮の軍事境界線のような緊張と不和をも思わせるのです。2団体が合同した政治団体のシンボルマークとしては不適で自虐的に過ぎるように思われます。

縦の連結を横にして接合部を同色にすると(まだしも)安定と協調同化が表わされるように思われますが・・。

民主党は、盲腸のようになぜあるのか分らないもののひとつ、と悪口する人もいますが、飛行機の垂直尾翼、後部にあって必要不可欠、飛行の前には必ず点検される部位、になってほしいものです。