**馬耳東風**

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ロゴマークの神秘、侮るなかれ!

2016-03-02 | 世事諸々
ロゴマークは主体の象徴です。侮るなかれ、名は体を表わすともいいます。ロゴが悪いと(時には)会社はつぶれ、団体は消滅・・

ロゴマークの元祖は(おそらく)戦国時代の武将の旗印・・進化して国旗。日本の日の丸は究極のエッセンスで無駄がなく簡潔で、これ以上省略できない。地上最初に日が昇る国、日出る国という意味もあったかも知れませんが、旭日の勢いをシンボルとしたという説が好まれているようです。

その、かっては日本の経済発展のシンボルでもあり、日の丸飛行機とも言われ、海外から帰途につく多くの日本人の、異国の地で最初に出会う自国の一部、日航機。

その日本航空機が2003年、日本エアーシステムとの統合の際、それまでの鶴丸マークからJALという文字をそのままロゴにしたものに変更してしまったのです。のみならず、鶴丸に代わって、JALの3文字だけなら(まだしも)必ずしも悪くはないのですが、誰が何を思ったか、意図したのか、あろうことか、JALロゴの中央のAを右上から左に切り下げた、刀傷かと見紛う斬り傷を付けていたのです。シンボルマークの自傷で、誰が何のために付けたか不明ですが、そんなものに未来の展望は少ないのです。

案の定、日本航空は程なくして、6年目に、日本人の誰一人予想も出来なかった倒産の憂目にあっています。2009年、完全倒産、しかし、日本航空という特殊性ゆえに国の支援で、2010年には会社更生法適用、2012年に社名はそのままで更生して、賢明にもロゴマークは鶴丸に戻しています。

若干の修正を加えて、新鶴丸は中のJAL文字をやや大きく、それまでの左よりから中央に据えて安定感をもたらしています。安定と主体が磐石になったという印象をもたらすもののようです。事実はその通りで、日本航空会社は安定を取り戻し2012年には早くも奇跡的ともいえる業績のV字回復と大幅黒字決算を達成しているとのことです。

長年危惧している、もう一つのシンボルマークは民主党のロゴマークです。2段重ねの円の連結で、二つの勢力が中途半端に結合した不安定なものです。円が象徴するのは戦国の昔から陣取図、現在なら団体などで、その縦の連結は上下関係を表わし不安定の主因になります。

また、赤二つの円の重なり部分を白にしたのは、いかにも脆い接合で、剥がれやすく結合の短命を思わせます。南北朝鮮の軍事境界線のような緊張と不和をも思わせるのです。2団体が合同した政治団体のシンボルマークとしては不適で自虐的に過ぎるように思われます。

縦の連結を横にして接合部を同色にすると(まだしも)安定と協調同化が表わされるように思われますが・・。

民主党は、盲腸のようになぜあるのか分らないもののひとつ、と悪口する人もいますが、飛行機の垂直尾翼、後部にあって必要不可欠、飛行の前には必ず点検される部位、になってほしいものです。