10月10日(土)神経

2010年03月09日 | 練習日記
 今日は用事で指導者の到着が遅れることがわかっていたため、児童部の練習はなしとして、一般部の練習のみ行った。
 空手の練習というと、突や蹴といった技の練習を思い浮かべがちであるが、それのみではない。空手を行うのは人間の体であるから、人間の体全体から、空手を考えなければならない。
 今日は帯の結び解きを計70回行った。肉体的に負荷がかかることを長時間行うのは筋力が付くといったメリットがあるが、負荷がかからないこのような練習を多く行う目的は何か。それは神経を疲れさせることと、イライラしても落ちついて行うことが出来る平常心を養う訓練である。非常心の中で落ちついた行動を必要とされる職業、例えば海上保安官などの人達は、常に平常心でいられるよう、非常心に置く訓練を日々行っているという。例えば水深深くで酸素ボンベを外し、落ち着かない心の状態でロープの結び解きを行ったりする。
 普段の帯の結び解きは10回程度だが、30回も連続で行うとさすがに指先が疲れてしびれてくるような感覚を味わった。こういう指先の働きにもやはり神経体力というような体力がある。