彼が庭に姿を現したのは…はっきりしないが、おそらくトラちゃんが姿を消してすぐ…かれこれ2年半ほど前になると思う。
体も大きいがその傷だらけの強面…特に眼力がとても印象的な子だった。
ニンゲンの世界では間違いなく「ヤバそう」と避けられるタイプ(笑)のビジュアルだが、トラちゃんもそうだったけれど
やはり「強そう」なことがなによりも魅力的に感じられるのだろうね、彼は庭のおんにゃのこたちにあっさり受け入れられた。
とくにちょびことミミは彼が大好きでいつも取り合い。じゃあ3匹で居ればいいじゃんって思うけど、そこはNGなんで(笑)
現れたときから彼の左耳は変形しており、体には喧嘩傷なのかそれとも掻把痕なのか…あちこち傷だらけ。耳の変形からみても
まぁダニ系の寄生はありそう…掻把痕だとしたら疥癬の可能性あるなぁ…と、付けたコードネームは「かいせん(疑)くん」
が、とりあえず化膿予防に投薬した抗生剤によく反応し、傷はみるみるきれいになり、強面のデカい白キジ猫はケンカでいつも薄汚れては
いるけど立派なお庭番に変わっていった。変わらなかったのは彼のコードネーム…以来ずっと「かいせんくん」
もちろん未去勢だったのでトラップを試みた。でも入らない…てかトラップケージを出すとピタリと姿を消すwww来ないんじゃ仕方ないから
ケージを仕舞う、するとフツーにやってくる。その繰り返しで早2年半。
私もね、これまでいろんな工夫をしてトラップしてきたわけ。手強かった「かしゃん」と「ふわり」とかも無い知恵絞ってやったわけ。
でもーかいせんくんはそのすべてをお見通しというか、強くてテリトリーも広くがっちり守っているから餌場も多いんだろうねぇ。
困らないんだよね、お腹を充たすだけなら、しろりん家の庭ゴハンなどなくても。だから敢えて危険は冒さない。でも(おそらく近隣で
一番シーバが出る・笑)しろりん家の庭ゴハンも安全ならばもちろん食べたいわけで。
そんなこんなで、未だ未トラップのかいせんくん。救いだったのは周辺のおんにゃのこたちがオペ済だということに尽きますな…。
そのかいせんくんに異変が起きたのは6月の初め頃。元々ケンカ傷が絶えない上、そこそこ歳もいっていそうだし体調に波がある子だったが
ある日プィっと姿を消し1週間ほど現れなかった。
数日姿を現さないのは外の子…特に♂猫にはよくあることだが、不在の日が重なりさすがに心配になったころふらりと戻ってきた。
そのかいせんくんの姿を目にして絶句した。ふらり…というかフラフラ…顔や体幹のあちこちから出血があり、どこもかしこも腫れあがり
眼もしっかり開かない。
ここから先、ショッキングな画像もありますが敢えてうpします。
近づけない&ケータイ画像なので薄らぼんやりしているが、顔が腫れあがっているのがわかると思う。
今回はおそらく…いや…間違いなく「疥癬」 現状なんとか食べてはいるが、腫れあがっている顔や体の中にありながら、
背骨が浮き上がっているのがはっきり見て取れた。早急に手を打たねば致命的。
通常第一選択はレボリューションなどのスポット薬。でもそれが可能なほど近づけない。それならばトラップして病院で治療だが
食欲旺盛な時にもトラップできなかったかいせんくんだ。しかもトラップに時間をかけてる余裕など今はない。
なんとか食べている今なら…とVETにいつもの強引なしろりん流画像受診。推量での投薬リスクは承知の上で、イベルメクチンの
処方をいただいた。
1クール 1週間おきに2回投薬 ゴハンに混ぜてもオケ 今回はかねてからリサーチ済みの最強(笑)銀スプウェットをチョイス。
<1回目投薬前>
<1回目投薬後>
<2回目投薬後>
全体にかなりきれいになってきたが、肩口に小さな掻把痕が残っているのが見える。
この後、体はだいぶ楽になったのだろうね、ものすごい食欲魔猫と化したかいせんくんだが、肩と後に見つけた大腿部の掻把痕は
消えることなかった。
また瘢痕の脱落とともに後頚部~腰部にかけて広範囲の脱毛が起こりかいせんくんはまたちょっとばかりヤバい姿になってきた。
そして今回、私の最大のミス。かいせんくんの状態の悪さに気を取られて基本中の基本を怠った…。ちょびこの前額部~鼻梁にかけて
赤黒く変色し、腫脹していることに気づいた。
一番やっちゃいけなかったこと、防がなくちゃいけなかったこと…周囲のネコへの感染の拡大。せっかくかいせんくんが回復しても
ちょびこやミミからリエントリーが起きたら意味がない。しかも私のせいでちょびこに要らぬ苦痛を与えてしまった。
慌ててVETに画像を送った。ミミには明らかな感染の兆候は見られないけど感染しているものとして扱いたいこと、それぞれの
おおよその体重や健康状態も添えた。またかいせんくんの状況についても画像を送り追加投薬の相談をした。
そして翌日、かいせんくん・ちょびこ・ミミ 3匹分のイベルメクチンを処方していただけることになった。
<かいせんくん2クール目投薬後>
ようやくなんとか見られる姿になった(笑)
触れる子ならスポット薬で治療も予防も簡単にできた。でも外の子には、楽といわれるスポット薬でさえハードルが高いのだ。
だからこうしてイベルメクチンの処方をしていただけるのは本当にありがたい。重ねて書くが、管理下に置けない子への投薬の
リスクは決して低くはない。でも、少しでも早く対応できればそのリスクをわずかでも回避できると思いたい。
強烈な痒みの果てに、苦しみながら命を落とすことにもなるのなら、スポット薬でも注射でも内服でも構わない、その子に今
できる方法で手を尽くしたい。
参考までに、今回の治療にかかった投薬代。1クール(2回分)各¥260×4 で ¥1040
こんなふうにイベルメクチンが使えるのは 大村先生とMSDのおかげ。
そして画像での相談をしっかり受け止め、私を信用して投薬を許可してくれるVETのおかげ。
それから傷が化膿しないように、毎日根気よく抗生剤を
投薬してくれているダンナのおかげ。
本当に感謝。
体も大きいがその傷だらけの強面…特に眼力がとても印象的な子だった。
ニンゲンの世界では間違いなく「ヤバそう」と避けられるタイプ(笑)のビジュアルだが、トラちゃんもそうだったけれど
やはり「強そう」なことがなによりも魅力的に感じられるのだろうね、彼は庭のおんにゃのこたちにあっさり受け入れられた。
とくにちょびことミミは彼が大好きでいつも取り合い。じゃあ3匹で居ればいいじゃんって思うけど、そこはNGなんで(笑)
現れたときから彼の左耳は変形しており、体には喧嘩傷なのかそれとも掻把痕なのか…あちこち傷だらけ。耳の変形からみても
まぁダニ系の寄生はありそう…掻把痕だとしたら疥癬の可能性あるなぁ…と、付けたコードネームは「かいせん(疑)くん」
が、とりあえず化膿予防に投薬した抗生剤によく反応し、傷はみるみるきれいになり、強面のデカい白キジ猫はケンカでいつも薄汚れては
いるけど立派なお庭番に変わっていった。変わらなかったのは彼のコードネーム…以来ずっと「かいせんくん」
もちろん未去勢だったのでトラップを試みた。でも入らない…てかトラップケージを出すとピタリと姿を消すwww来ないんじゃ仕方ないから
ケージを仕舞う、するとフツーにやってくる。その繰り返しで早2年半。
私もね、これまでいろんな工夫をしてトラップしてきたわけ。手強かった「かしゃん」と「ふわり」とかも無い知恵絞ってやったわけ。
でもーかいせんくんはそのすべてをお見通しというか、強くてテリトリーも広くがっちり守っているから餌場も多いんだろうねぇ。
困らないんだよね、お腹を充たすだけなら、しろりん家の庭ゴハンなどなくても。だから敢えて危険は冒さない。でも(おそらく近隣で
一番シーバが出る・笑)しろりん家の庭ゴハンも安全ならばもちろん食べたいわけで。
そんなこんなで、未だ未トラップのかいせんくん。救いだったのは周辺のおんにゃのこたちがオペ済だということに尽きますな…。
そのかいせんくんに異変が起きたのは6月の初め頃。元々ケンカ傷が絶えない上、そこそこ歳もいっていそうだし体調に波がある子だったが
ある日プィっと姿を消し1週間ほど現れなかった。
数日姿を現さないのは外の子…特に♂猫にはよくあることだが、不在の日が重なりさすがに心配になったころふらりと戻ってきた。
そのかいせんくんの姿を目にして絶句した。ふらり…というかフラフラ…顔や体幹のあちこちから出血があり、どこもかしこも腫れあがり
眼もしっかり開かない。
ここから先、ショッキングな画像もありますが敢えてうpします。
近づけない&ケータイ画像なので薄らぼんやりしているが、顔が腫れあがっているのがわかると思う。
今回はおそらく…いや…間違いなく「疥癬」 現状なんとか食べてはいるが、腫れあがっている顔や体の中にありながら、
背骨が浮き上がっているのがはっきり見て取れた。早急に手を打たねば致命的。
通常第一選択はレボリューションなどのスポット薬。でもそれが可能なほど近づけない。それならばトラップして病院で治療だが
食欲旺盛な時にもトラップできなかったかいせんくんだ。しかもトラップに時間をかけてる余裕など今はない。
なんとか食べている今なら…とVETにいつもの強引なしろりん流画像受診。推量での投薬リスクは承知の上で、イベルメクチンの
処方をいただいた。
1クール 1週間おきに2回投薬 ゴハンに混ぜてもオケ 今回はかねてからリサーチ済みの最強(笑)銀スプウェットをチョイス。
<1回目投薬前>
<1回目投薬後>
<2回目投薬後>
全体にかなりきれいになってきたが、肩口に小さな掻把痕が残っているのが見える。
この後、体はだいぶ楽になったのだろうね、ものすごい食欲魔猫と化したかいせんくんだが、肩と後に見つけた大腿部の掻把痕は
消えることなかった。
また瘢痕の脱落とともに後頚部~腰部にかけて広範囲の脱毛が起こりかいせんくんはまたちょっとばかりヤバい姿になってきた。
そして今回、私の最大のミス。かいせんくんの状態の悪さに気を取られて基本中の基本を怠った…。ちょびこの前額部~鼻梁にかけて
赤黒く変色し、腫脹していることに気づいた。
一番やっちゃいけなかったこと、防がなくちゃいけなかったこと…周囲のネコへの感染の拡大。せっかくかいせんくんが回復しても
ちょびこやミミからリエントリーが起きたら意味がない。しかも私のせいでちょびこに要らぬ苦痛を与えてしまった。
慌ててVETに画像を送った。ミミには明らかな感染の兆候は見られないけど感染しているものとして扱いたいこと、それぞれの
おおよその体重や健康状態も添えた。またかいせんくんの状況についても画像を送り追加投薬の相談をした。
そして翌日、かいせんくん・ちょびこ・ミミ 3匹分のイベルメクチンを処方していただけることになった。
<かいせんくん2クール目投薬後>
ようやくなんとか見られる姿になった(笑)
触れる子ならスポット薬で治療も予防も簡単にできた。でも外の子には、楽といわれるスポット薬でさえハードルが高いのだ。
だからこうしてイベルメクチンの処方をしていただけるのは本当にありがたい。重ねて書くが、管理下に置けない子への投薬の
リスクは決して低くはない。でも、少しでも早く対応できればそのリスクをわずかでも回避できると思いたい。
強烈な痒みの果てに、苦しみながら命を落とすことにもなるのなら、スポット薬でも注射でも内服でも構わない、その子に今
できる方法で手を尽くしたい。
参考までに、今回の治療にかかった投薬代。1クール(2回分)各¥260×4 で ¥1040
こんなふうにイベルメクチンが使えるのは 大村先生とMSDのおかげ。
そして画像での相談をしっかり受け止め、私を信用して投薬を許可してくれるVETのおかげ。
それから傷が化膿しないように、毎日根気よく抗生剤を
投薬してくれているダンナのおかげ。
本当に感謝。